Amazonブラックフライデーとは?現役セラーが売上を伸ばすための事前準備・対策を徹底解説

Amazonブラックフライデーで売上アップを狙いたい!

Amazonブラックフライデーって、どうすれば参加できるの?

Amazonでは年間を通してさまざまなセールイベントが開催されていますが、その中でも年末商戦の重要なイベントの一つが「Amazonブラックフライデー」です。

ブラックフライデーは購入者にとってお得な買い物の機会である一方、Amazonセラーにとっても、普段以上のアクセスを売上につなげる大きなチャンスとなります。

そこで本記事では、Amazonブラックフライデーで売上を伸ばすために、セール前に準備しておきたいポイントから、開催中の広告・販売対策、さらにセール後の年末商戦まで見据えた対策まで、Amazonセラー向けに分かりやすく解説します。

「ブラックフライデーに参加するだけ」ではなく、限られた予算と在庫を有効活用し、できるだけ効率よく売上につなげるための準備を進めていきましょう。

Amazonブラックフライデーとは|知っておくべきイベント概要

Amazonブラックフライデーとは、2019年から開催されているAmazon3大イベントの一つです。

購入者の注目度も非常に高く、普段Amazonを利用しないユーザーがまとめて買い物をするきっかけにもなるため、短期間で大きな売上を狙える重要なタイミングです。

Amazon年末最後の誰でも参加できる一大セール

Amazonブラックフライデーは、プライムデーやプライム感謝祭とは違ってプライム会員でなくても参加できる年末商戦の一大セールです。

あらゆる企業が開催する「ブラックフライデーセール」の中でも断トツの認知度で、プライムセール時よりもより多くのアクセスが期待できるビッグイベントです。

販売実績やレビューなどを参考に承認された商品だけが出品できる

ただしセール対象商品については、Amazon側の基準に基づいて選定・承認された商品のみがブラックフライデーの対象となります。

他のプライムイベントと同じく、以下のような過去の販売実績やレビュー評価など、日頃からの運用品質がそのままセール参加の可否に影響します。

審査基準であると想定される主な項目
  • 十分な販売実績があること
  • レビュー評価が良好であること
  • セール期間中に十分な在庫を確保できていること
  • 競争力のある販売価格を設定できること
  • Amazonが定めるセール基準を満たしていること

つまり、ブラックフライデーについても「その場限りの施策」ではなく、日常の販売活動の積み重ねが重要になる、ということです。

先行セール(4日間)と本セール(7日間)がある

AmazonブラックフライデーもAmazonプライムデーやプライム感謝祭と同じく、先行セールと本セールで実施されます。

2019年の初開催では限定3日間からのスタートでしたが、年々期間が延長され、2025年には先行セール約4日間と本セール約7日間の、過去最長11日間実施されました。

瀧口

ちなみに、2026年の実施予定は11/27(金)~12/7(火)の11日間です。

セラー側としては、この期間構成を理解したうえで、広告配信や在庫投入のタイミングを調整することで、より効率的に売上を最大化することが可能になります。

セール内容は「特撰タイムセール」と「数量限定タイムセール」の

Amazonブラックフライデーでは、主に「特選タイムセール」と「数量限定タイムセール」の2つのセールが設定できます。

特選タイムセール

Amazonが厳選した人気商品を対象としたセールで、表示位置もバッジも目立つ掲載で最も魅力的なセールですが、オファー無しでは設定できません

時間・数量に制限が無しで多くは期間中継続して掲載され、人気ブランドや話題の商品などが中心のラインナップです。

割引率も高く、この機会を狙った多くのユーザーから注目を集めるため、アクセス数や売上の増加が期待できます。

特撰タイムセールの商品には特撰タイムセールのバッジが、販売価格の上に表示されます。

数量限定タイムセール

一定数量または一定時間のみ実施される期間限定セールで、条件なしで設定できます

商品が完売した時点で終了となるため、「今すぐ購入しなければ売り切れてしまう」という心理が働きやすく、短時間で注文が集中する傾向があります。

数量限定タイムセール参加商品には
限定数、セールの残り時間(カウントダウン)、売れた割合(プログレスバー)が、販売価格の下に表示されます。

タイムセールの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。

Amazonブラックフライデーで売上が伸ばせる3つの理由

ブラックフライデーで売上が伸びやすい背景には、単なる「セールだから安い」という理由だけではなく、年末商戦特有の購買行動の変化があります。

ここではその主な理由を、3つのポイントに分けて解説します。

年末イベントに向けて購買意欲の高いユーザーが集まりやすい

ブラックフライデーの時期は、クリスマスや年末年始といった大型イベントの直前にあたるため、購入者の購買意欲が非常に高まるタイミングです。

「せっかくならセールのうちに買っておこう」「年末に必要なものをまとめて揃えたい」といった心理が働きやすく、通常時よりも購入までの意思決定が早くなる傾向があります。

そのためセラー側にとっては、普段は比較検討で終わってしまうユーザーを実際の購入につなげやすい重要な機会となります。

検索順位も上がればその後の年末年始セールまで好影響

ブラックフライデー期間中はアクセス数や販売数が増加しやすく、それに伴って商品ページの評価や検索順位が上昇する可能性があります

Amazonでは販売実績やクリック率、購入率などが検索順位に影響するため、セール期間中に売上を伸ばすことができれば、その後の年末年始シーズンでも上位表示を維持しやすくなります。

結果として、ブラックフライデー単体の売上だけでなく、年末商戦全体の売上底上げにつながる効果が期待できます。

売り始めの商品でもレビュー増加や認知度向上のチャンス

まだ販売開始から間もない商品であっても、ブラックフライデーは一気に認知度を高めるチャンスになります。

アクセスが増えることで購入者が増えれば、その分レビューが蓄積されやすくなり、商品ページの信頼性向上にもつながります。

また、「セールで見かけた商品」として記憶に残ることで、セール終了後も検索や再購入につながる可能性があります。

特に新規商品やブランド立ち上げ初期のセラーにとっては、短期間で認知と評価を同時に獲得できる貴重な機会となります。

Amazonブラックフライデーへの参加方法

Amazonブラックフライデーへ参加するには、一定の条件を満たしている必要があり、出品の可否はAmazonが決定します

Amazonより、ブラックフライデー参加募集のメールが7月下旬頃からの届きますが、どの商品でも参加できるわけではありません。

まずは、出品している商品の中で参加可能な商品があるかを確認しましょう。

Amazonブラックフライデーに参加可能な商品の確認・参加方法
  1. タイムセールの推奨商品のダッシュボードを開きます。
  2. 「対象イベント」の列に「ブラックフライデー週」がある商品は参加可能です。

上記のダッシュボードで「ブラックフライデー週」と表記のある商品だけが、セール対象でありAmazonブラックフライデー期間中のタイムセールを作成できます。

参加可能な商品がある事を確認後、タイムセールを作成します。

Amazonブラックフライデータイムセールの作成方法
  1. タイムセールに移動する
  2. 「新しいタイムセールを作成」をクリックする
  3. 「対象イベント」の列に「ブラックフライデー週」がある商品を選択する
  4. 「スケジュール」の「ブラックフライデー週」を選択する
  5. 「次のステップに進む」をクリックする
  6. タイムセール価格を設定する
  7. 「タイムセールを送信する」をクリックする

上記の手順で送信して、Amazonから審査が通ればエントリーできます。

  • 2026年のブラックフライデー以降、タイムセールの価格設定は過去30日間の出品価格の下限よりも1%以上低く設定することが必要になります。
  • Amazonブラックフライデータイムセールへの参加には、以下の手数料が必要です。
    ・参加(前払い)手数料:タイムセール1件あたり600円
     ※但し、9月下旬までの早期申請なら500円OFFのサービスあり
    ・変動手数料:売上の1.0%(上限\20,000)/タイムセール

Amazon セラーフォーラム ブラックフライデータイムセール価格設定変更のお知らせより引用

Amazonブラックフライデーですべき対策

ブラックフライデーで売上を伸ばすためには、セールが始まってから対策するのではなく、開催前から準備を進めておくことが重要です。

特に小規模セラーの場合、大量の広告費を投入したり、すべての商品をセール対象にしたりするのは現実的ではありません。

そこで重要になるのが、売れる可能性の高い商品に限られた資金と在庫を集中させることです。

ここでは、ブラックフライデー前に確認しておきたい5つのポイントを紹介します。

①在庫を十分に確保する

Amazonブラックフライデー対策で最初に確認したいのが在庫数です。

せっかく広告やセールによってアクセスが増えても、販売できる商品がなければ売上にはつながりません。

特にFBAを利用している場合は、ブラックフライデー直前に納品しても、受領や在庫反映に時間がかかる可能性があります。

そのため、余裕を持ってFBA納品を行い、セール開始前に販売可能な在庫を確保しておきましょう。

ただし、小規模セラーの場合は「売れるか分からない商品を大量に仕入れる」のも危険です。

おすすめなのは、過去の販売実績を確認し、

  • 通常時から売れている商品
  • 過去のセールで販売実績がある商品
  • レビュー評価が高い商品
  • 利益を確保しやすい商品

など、売れる可能性の高い商品を中心に在庫を確保することです。

ブラックフライデーでは「在庫を増やすこと」だけを目的にするのではなく、売上と在庫リスクのバランスを考えることが重要です。

在庫パフォーマンスの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。

②商品ページを見直す

Amazonブラックフライデー期間中は特に、普段よりも購買意欲の高い購入者が、商品を比較検討するための情報源として最も参考にするのが商品ページです。

そのため、商品ページを見た瞬間に「この商品が欲しい」と思ってもらえる状態にしておくことがとても重要になります。

特に確認したいのが以下の内容です。

  • 商品タイトル|検索キーワード、ブランド名・商品名や仕様など最適化する
  • メイン画像|高解像度(推奨2000px以上)で商品全体が明確に分かる構図
  • サブ画像|「使うイメージ」と「選ぶ理由」を視覚的に補強する
  • 商品説明|箇条書きでスペックだけでなく「どんな悩みを解決するか」を明確に
  • A+コンテンツ|ブランドストーリーや世界観など信頼性と購入後の安心感を高める
  • 商品仕様|素材・対応機種など、購入前の不安要素をできる限り排除する
  • レビュー|過去レビューを分析し改善点を把握しておく

ブラックフライデー前には、スマートフォンで自分の商品ページを確認し、競合商品と比較して「商品の特徴やメリットが一目で分かるか」をチェックしてみましょう。

また、商品ページの改善はブラックフライデーのためだけではありません。

セール終了後の通常販売にも効果が期待できるため、イベント前に商品ページを改善しておくことは、長期的な販売対策にもつながります。

Amazonの売れる商品ページの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。

③ポイントDeal・クーポンを準備する

ブラックフライデーに参加できなかった商品への対応として、「ポイントDeal」や「クーポン」の付与を検討しましょう。

購入者が求めるお得感を表現するには、低価格だけでなく「ポイントDeal」や「クーポン」を付与して、より目立たせることも効果的です。

ポイントDEALクーポン:のように目立つバッジが掲載されるため、目に留まりやすく購入者に選ばれやすくなるのもメリットです。

最適な価格の設定に合わせて「ポイントDeal」と「クーポン」も活用しましょう。

ポイントDealの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。

④スポンサープロダクト広告を最適化する

ブラックフライデーでは競合セラーも広告を強化するため、普段と同じ広告設定では十分な露出を確保できない場合があります

しかし、ただ広告費を大幅に増やせばよいわけではありません。

限られた予算で販売する小規模セラーの場合は、まず以下のような売れ筋商品に広告費を集中させるといいでしょう。

  • 通常時から売れている商品
  • 広告経由で注文が取れている商品
  • CVRが高い商品
  • 利益を確保しやすい商品

また、ブラックフライデー直前になって広告を新しく作るのではなく、事前に検索キーワードや広告実績を確認し、不要なキーワードを整理しておくことも重要です。

売上を最大化するための広告運用の詳細については、下記の記事をご覧になってください。

Amazon広告の種類

⑤レビュー・評価を確認する

最後に確認しておきたいのが、商品レビューや評価です。

ブラックフライデーでは購入者が多くの商品を比較するため、同程度の価格の商品であれば、レビュー数や評価が購入判断の材料になる可能性があります。

もちろん、短期間でレビューを増やすことはできません。

だからこそ、ブラックフライデー直前に慌てて対策するのではなく、日頃から商品品質や購入者対応を適切に行い、評価を積み上げておくことが重要です。

Amazonレビューの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。

Amazonレビューリクエスト

こういった事前準備が重要なのは、他のセールと同じくAmazonブラックフライデーも、日頃のAmazon運営が何より大切だということです。

まとめ|事前対策を万全に!年末・ギフト需要を活用しよう

ブラックフライデーで成果を最大化するには、「売れ筋への集中」「利益と販売実績のバランス」「年末商戦まで見据えた販売戦略」、そして年末・ギフト需要の活用が重要です。

特にブラックフライデー直後はクリスマスや年末年始に向けたギフト需要が一気に高まるため、この流れを意識した商品選定と在庫管理が売上拡大の鍵になります。

限られた在庫と広告費を効率よく使い、短期の売上だけでなく、その後の継続販売につなげる視点が成功するポイントといえます。

第2章で紹介した事前準備を整えたうえで、さらに売上を伸ばすには、セールに参加するだけでは不十分です。

小規模セラーこそ、資金・在庫・広告費をどこに集中させるかを明確にし、無駄のない運用を意識することが重要です。

最後に

Amazonブラックフライデーは、普段より多くの購入者がAmazonを訪れる、セラーにとっては売上を伸ばす大チャンスのイベントです。

一方で、セールだからといって単純に価格を下げるだけでは、利益を減らしてしまったり、在庫不足を招いたりする可能性もあります。

「セールだから参加する」のではなくこの機会をどう自分の販売戦略に活かすかという視点を持つことが、ブラックフライデーを成功させるポイントです。

これからブラックフライデーを迎えるセラーの方は、ぜひ早めに準備を始め、無理のない範囲でこの大きな販売機会を最大限に活用してみてはいかがでしょうか。

Amazonプライムデー、プライム感謝祭についての記事もご一緒にご覧になってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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瀧口祐子
2013年11月に、夢だった自営パン屋を開業。

地道に営業を続け、子ども達の独立を機に、この先の生活スタイルやそのための資金について考え始める。

自営パン屋の営業と両立できる副業を探し、EC STARs Lab.の書籍に出会い、コンサルを受講する。

コンサル期間終了時には月商150万円を達成し、現在もメーカー取引と自営両立を継続しながら、「メーカー取引×amazon物販」の良さをブログで情報発信している。