こんにちは、amazon物販コンサルタントの中村裕紀です。
本日は、メルカリの値下げ交渉文化をスムーズにするための例文や断り方についてお話します。
フリマアプリの性質を持つメルカリは、「◯円まで値下げしてもらえないでしょうか?」という値下げ交渉が当たり前に行われます。
メルカリに関する質問を投稿できるメルカリボックスを見ても、様々な値下げ交渉の例文や事例が多く投稿され、活発に議論されているのがわかります。
それだけメルカリで商品を仕入れる人は、当たり前のように値下げ交渉をしますし、どう値下げ交渉するかを考えています。
一方、メルカリで出品する人の立場であれば、この値下げ交渉にどう対応していくか頭を悩ませるところでしょう。
なるべくなら、値下げをせずに販売したいものです。
そこで、今回はメルカリ出品者の値下げ交渉の返信方法や例文、断り方などをお伝えしていきます。
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また、「メルカリでもう少し稼ぎたい」「値下げ交渉に応じたくない」方は、「せどり転売はamazonとメルカリどっちがいいの? 家事育児でも月40万円」をご参考にしてくださいね。
値下げ交渉をされないための事前対策
1、適正価格で出品
適正価格よりも高い価格で出品している場合、値下げ交渉が来ます。対応にするのが時間の無駄と思う場合は、最初から適正価格で出品しましょう。
購入者の立場からすると相場が高いと「値下げの余地があるかも」と交渉をしてきます。適正価格にすることで劇的に交渉は減りますよ^^
2、相場よりも安く出品
早く売りたい場合の値下げ交渉はかなりの時間の無駄です。
思い切って相場よりも安く出品しましょう。
ただ、その都度検索をして相場を調べるのが大変なこともあります。メルカリには出品時に相場の案内もしてくれるので、その価格を参考にするのも手です。
相場よりも安く出品するので、「箱は潰して同梱します」「プチプチは利用しません」などを記載することで、送料や梱包費を節約して手間暇をかけず利益を多くとれるようにしましょう。
3、商品ページに「値下げ不可」と明記
ただ単に「値下げ不可です」と記載するのも良いのですが、理由を添えてあげると好感度アップです。
例:相場よりも安く出品しておりますので、これ以上のお値下げはできません。
4、プロフィール欄に明記
商品ページに値下げ交渉ができない理由をその都度書くのは大変だと感じる場合は、プロフィール欄に記載をしましょう。
ただ、メルカリは出品者のプロフィールを見る文化がありますが、全員が全員プロフィールを見るわけではありません。
自分の表示名の後ろに「プロフィールをご覧下さい」「プロフ必読」などと記載をしておくとかなり目立ちます。
プロフィールに誘導することで、なるべく無駄な質問を避ける対策をしている人は多いです。表示名は、簡単に変えられますので試してみてはいかがでしょうか。
ただし、事前対策をしても値下げ交渉はゼロにはなりません。
次は、値下げ交渉が来た場合の対応方法と返信の例文をご紹介します。
【前提】値下げ交渉に応じる場合と断る場合
amazonなどのネットショップに対しては値下げ交渉をすることはありません。
ヤフオクに関してはたまに値下げ交渉があるくらいなのですが、メルカリは「『値下げしろ』とは何事だ!」という世界ではありません。
買い手が頻繁に値下げを要求します。
買い手の値下げ要求に応じたくなければ、「値下げ交渉には応じません」とはっきり出品者側で示す必要があります。
そうしなければ、「値下げ交渉に応じます」と宣言するようなもの。
メルカリに出品する場合は、値下げ交渉に応じるか、基本的に断るか、このスタンスによって戦略は変わってきます。
断る文章一つによって「値下げはできなかったけど購入」「こんな出品者から買いたくない」に別れてしまうので、ある程度は慎重に行きましょう。
将来、せどりや転売を卒業してメーカー取引を目指したい方には、よい練習の場になりますよ!
値下げ交渉に応じる場合と断る場合のメリット・デメリット
そこで、まずは出品者側が値下げ交渉に応じる場合と断る場合のメリット・デメリットについて下表にまとめます。
メリット | デメリット | |
値下げ交渉に応じる | ・売れやすい ・早く現金化できる ・まとめ買いしてもらえる | ・売上金が下がる ・気を付けないと赤字 ・コメントのやり取りが手間 |
値下げ交渉を断る | ・コメントのやり取りが不要 ・価格を下げずに売れる ・横取りなどのトラブルがない | ・売りにくい ・売れなければ結局値下げが必要 ・まとめ買いしてもらうのが困難 |
このように相反するメリット・デメリットがあります。
どちらかというとメルカリの出品者は、なるべく販売機会の損失がないように値下げ交渉に応じる場合が多いようです。
値下げ交渉されたら応じた方が良い場合と断った方が良い場合
値下げ交渉に応じるべきか? それとも断るべきか? それは価格設定に対する考え方によります。
amazon物販の場合は、ライバルセラーの価格に揃える必要がありますが、個人間取引であるメルカリは少し考え方が違います。
amazonのように同じ販売ページでセラーが横並びになるわけではないので、同じ商品の最安値に合わせる必要はありません。
値下げ交渉に応じる場合は、当然のように値下げを求めるコメントが相次ぐので、値下げを見込んだ価格設定を行うようにする必要があります。
逆に値下げを見込んだ価格設定にしない場合は、「値下げ交渉には応じません」と表示しておく必要があります。
主な値下げ交渉のパターンと対応方法と例文
値下げ交渉を見込んだ場合でも、なるべく高値で喜んで買ってもらうために、次に示すように、値下げ交渉のパターンをつかんでおく必要があります。
ある程度値下げされても構わない価格設定だとしても、ずるずると値下げして利益が出ないようでは元も子もありません。
代表的な値下げ交渉例と、その対応方法を示します。
「◯円まで値下げ可能でしょうか?」への例文
たとえば7,900円の商品を売る際に、「購入を考えています。7,000円でお願いできないでしょうか?」と具体的な値段を提示して値下げ交渉するのは、おそらくもっとも鉄板のパターンではないでしょうか。
このような具体的な値段を示して値下げ交渉に対する判断基準としては、次の3つの返信パターンがあります。
あらかじめ予想していた額に対する値引きの場合の返信例文
先の7,900円→7,000円という値引きの依頼は、ある程度は予想できることです。
「一番上の桁の数字が変わらないぎりぎりで値切ってくるだろうな。でもそれでも十分利益が残る」
このように値切られることを予想していて、妥当な額で値引き交渉された場合は、断る理由はないでしょう。
この場合は、
とそのまま返信して購入してもらう流れになります。
1回の交渉で相手は喜んで買ってもらえるし、自分は十分な利益率で買ってもらえるので、気持ちの良い理想的な取引です。
価格を変更したら、購入者にその旨を伝えることを忘れないようにしましょう。
予想以上の値引き額の場合の返信例文
自分が予想していた通りの額で取引ができるとは限りません。
先の7,900円→7,000円の場合でも、900円も値切られているわけです。厳しい場合もあるでしょう。
重要なことは、値切られても手数料や送料などを差し引いても納得できる利益率となっていることです。
利益計算してみて、納得できないほどに低い利益率となっている場合は、間を取る交渉が必要になります。
【間を取る交渉の返信例文】
◯◯様、お問い合わせありがとうございます。送料が多くかかっているので、その価格で販売するのは厳しいです。7,500円でしたら販売できますがいかがでしょうか?
この例文のポイントは、次の3つです。
【値下げに応じることができない理由を書く】
上の例文の「送料が多くかかっているので」の部分です。ここは「値下げしたばかり」「他の同じ商品の出品者の価格より安い」「ほとんど未使用で状態が良い」など、正直に言える理由に言い換えれば良いでしょう。2個くらいなら書いても構いません。
【納得できる価格を提示する】
利益計算をしっかり行い、十分に元の取れる額を提示します。出品したばかりであれば、自己犠牲的に赤字ぎりぎりの額で了承しないようにしましょう。
【疑問形で返す】
基本的にメルカリはコメント欄でやり取りします。相手の返信を求める場合は疑問形で返すようにして、返信しやすいようにしましょう。
大胆に値切ってくる購入者の場合の返信例文
先の7,900円の商品の場合で言えば、「購入を考えています。5,500円即決でお願いできないでしょうか?」と大胆に値切ってくる購入者も割と多いです。
この場合も重要なポイントは、「利益計算して納得できる利益率を担保できるか?」です。
基本的には常識の範疇を超えた値引き額には応じないのが一番です。納得できない場合は、先に書いたように間を取る交渉が必要になります。
それで返信がなければ諦めるしかありませんし、しつこい値引き交渉が続く場合は丁重に断るしかありません。
以下、断り方の例文を示します。
【値切りの断り方の例文】
◯◯様、ご検討ありがとうございます。その価格では送料、手数料を含めますと赤字になってしまいますのでこれ以上の値下げはできません。お譲りしたい気持ちは山々なのですが、ご希望に添えず申し訳ありません。
このように、あくまで角が立たないように”丁重”に断るのが良いでしょう。
ただし、このやり取りについては、交渉の余地があると判断した場合に限ります。
あまりに極端な激安価格で値引き交渉をしてくる人には、スルー&コメント削除でも問題ないでしょう。
「値下げしてくれませんか?」だけのコメントに対する返信例文
たまに具体的な金額を提示されずに、ただ「値下げしてくれませんか?」とコメントしてくる購入者もいます。
ちょっと困っちゃいますよね(^^;)
その場合は、値下げを見込んでも十分利益が見込める額を素直に提示しましょう。
【価格の提示されない場合の返信例文】
◯◯様、コメントありがとうございます。6,800円までであればお譲りすることができますがいかがでしょうか? ご検討いただけますと大変嬉しく思います。
この場合も、相手が返信しやすいように疑問形で返すようにしましょう。
その後の値引き交渉については、具体的な値段を提示された場合と同様になります。
「お気持ち値下げしてくれませんか?」に対する返信例文
購入者が「大幅な値引きは難しそうだけど、少しでも安く手に入れたい」と思ったときに、よく使われる値下げ交渉です。
ただ、出品者から見れば「お気持ちってどれくらい?」と思うでしょう。
その場合は、素直に本当に気持ち程度の値下げ価格で交渉してみてください。
十分な利益が見込めるからといって、10%も20%も値引きする必要はありません。
5,000円の商品で、4,000円でも十分利益が見込まれるとしても、100円か200円程度の値引きで提案してみましょう。
【「気持ち値下げしてくれませんか?」の返信例文】
◯◯様、コメントありがとうございます。それでは4,900円でいかがでしょうか? ご検討いただけますと大変嬉しく思います。
ただ、単価の安い商品を複数売る場合は、この気持ち程度の値下げが大きな痛手になるので注意が必要です。
5,000円→4,900円(2%OFF)と500円→400円(20%OFF)では、同じ100円引きでも大違いです。
「気持ち程度の値下げ」については、金額ではなく、値下げ率で考えるようにしましょう。
「2~3個買うので値下げしてくれませんか?」に対する返信例文
出品者が複数出品して売っている場合、まとめ買いする代わりに値下げを交渉されるパターンです。
ただ、単品だろうが、まとめ買いであろうが、重要なことは値下げしても利益が出るかどうかです。
納得できる価格であれば、即決で良いでしょうが、そうでなければ上記のように間を取る交渉が必要となります。
以下例文を示します。
【まとめ買いの提案に対する返信例文】
◯◯様、お問い合わせありがとうございます。複数購入を検討されているとのことで、とても嬉しく思います。ただ、送料を含めても、その価格で販売するのは厳しいです。1個1,500円でしたら販売できますがいかがでしょうか?
「箱なしの場合はおいくらですか?」と聞かれた場合の返信例文
「丈夫な箱で丁寧に梱包しなくても良いので、送料分安くなりませんか?」「商品の箱や説明書まで不要なので、その分送料が安くなりませんか?」という趣旨の値下げ交渉です。
送料をカットできるのであればお互いメリットですが、その分傷がつきやすくなったり、型崩れを起こしたりする不安があります。
梱包の不安をなくすため、以下のような例文で返信するのが良いでしょう。
【箱なしの値下げ交渉の返信例文】
◯◯様、お問い合わせありがとうございます。箱が不要である場合、送料を安くできますから7,200円で販売できますがいかがでしょうか? しかし、こちらで送料がかからない程度に梱包しますのでご安心ください。
なお、この場合は、あらかじめ商品説明で「箱あり」「箱なし」の販売価格を提示しておけば、取引がスムーズでしょう。
最後に
以上、本日はメルカリで当たり前に行われる値下げ交渉について、対策や例文を書き出してみました。
商品を早く売ろうと思うと、ある程度値下げ交渉に応じる必要があります。
値下げ交渉に応じないと商品説明で明記することもできますが、その場合はどうしても売りづらいことがあります。
私個人の意見としては、このような購入者とのやり取りは、本記事のようにある程度テンプレ化できるとは言え、かなり手間です。
amazonのように自動的に売れる仕組みを作れないのは、個人的にはデメリット大きいと思っています。
また、メルカリは基本的には中古品の転売なので、本気で稼ごうとしたら、常に売れる商品をリサーチしなければなりません。
しかも見つけた商品が必ずしも売れるわけではなく、収入は安定しないでしょう。
私がお勧めするamazon国内メーカー直取引は、メーカーから新品を直接仕入れて、信頼関係を築いて長期的な利益安定を目指す方法です。
物販で稼いで経済的に自立したいと考えている方は、そちらをおすすめします。
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【提示された額で了承する場合の返信例文】
◯◯様、お問い合わせありがとうございます。7,000円で了解しました。価格の変更をしますので、よろしくお願いいたします。