店舗せどりだと家電量販店が有名だけど、近所のケーズデンキはどうなのかな?
ケーズデンキは全国に500店舗を展開している家電量販店で、ヤマダ電機に次ぐ全国2位の店舗数があります。
店舗せどりにおいて、家電量販店をリサーチすることは鉄板とも言えますが、最近ではせどり目的の購入を禁止する店舗も出てきているなど、せどりを取り巻く環境は厳しくなっています。
またケーズデンキでおいても、せどりの仕入れをするのは非常に難しくなっており、稼ぐことは難しいと考えます。
今回の記事ではその理由についてお伝えしていきます。
実際にケーズデンキに行ってリサーチしてみた!
早速ですが、ケーズデンキからの仕入れで利益が出る商品が見つかるかどうか、実際に近所のケーズデンキで行ってリサーチしてみました。
その結果や感想をお伝えします。
実際にリサーチしてみたが利益商品が見つからなかった
ケーズデンキで利益を出すためには、
- 値札の右下が緑色の商品(廃版商品)
- 「売りつくし」と書かれた値札
- ワゴンの中や処分品のコーナーの商品
これらの商品をリサーチしていくこと大切です。
またケーズデンキでは「あんしんパスポート」という独自の会員制度があり、これを利用することで購入時に5%値引きがされるという特典があるので、実際せどりをする際は申し込んでおくと良いでしょう。
なお、利益が出るかを見るために、せどりの販路として多くの人が利用しているAmazonの価格を基に計算しています。
まずは「値札の右下が緑色の商品」です。
こちらCanonのインクですが、展示品・在庫限りで税込880円で販売されていました。
それではAmazonではいくらで販売されているのでしょうか?
なんと!!288円でした(笑)
これは利益計算するまでもないですね・・・
次は「売りつくし」と書かれた値札をリサーチしてみます。
こちらの商品は税込10,780円で販売されていましたが・・・
Amazonでは10,978円でした。
手数料などを考えると、利益を出すことは難しそうですが、念のため利益計算をしてみます。
AmazonのFBA料金シミュレーターを使って計算した結果は以下の通りです。
やはり大幅な赤字です。
売りつくしの商品でもこの赤字なので、ケーズデンキで利益を出すことは難しいですね・・・
では最後に、処分品のコーナーの商品をリサーチしてみます。
こちらの商品は税込5,148円ですが、画像の下に「衝撃特価」とあるので利益が出そうな予感はしますね。
ではAmazonを見てみましょう!
Amazonの方が安いですね・・・ある意味衝撃です(笑)
今回ケーズデンキで利益を出すために大切なポイントを意識してリサーチしてみましたが、結果は全滅でした。
仮にあんしんパスポートの5%引きがあったとしても利益を出すことは難しいと感じたので、ケーズデンキからの仕入れは厳しいと言わざるを得ないでしょう。
店員の視線が気になり早く店を出たくなった
今回ケーズデンキで仕入れた場合、利益が出るかを調査するために実際にケーズデンキに行ってみたわけですが、思った以上に店員の目が気になりました。
店員が各コーナーに配置されており、私が行ったときがたまたまだったかもしれませんが、処分品のコーナーにはなぜか2人の店員がいました。
また今回リサーチするためにいろいろなコーナーを周りましたが、普段家電量販店に行くときは目的の商品が基本的にあるはずなので、特定のコーナーしか見ないことが多いと思います。
そのためよくよく考えると、いろいろなコーナーを周っている時点で少し不自然な感じがしました。
また入店して、商品の写真を撮っていて気付いたのですが、同じ店員が近くにいることが多かったです。これは憶測ですが、おそらく警戒されていた可能性はあると思っています。
店内にいたのは、15分~20分くらいだったと思いますが、本来もっと長くリサーチする予定でした。ただその短い時間でもかなり店員の目が気になったので、早く店を出たくなったのが本音です。
これを何店舗も又は何回もと考えると、私の精神力ではとても続けることはできないと感じました。
【やめた方がいい】ケーズデンキでのせどりは厳しい8つの理由
前章でお伝えしたように、
- そもそも利益が出ない
- 店員の目が気になってリサーチどころではない
上記2点だけでもケーズデンキでのせどりは厳しいと感じます。
ただそれ以外にも厳しい理由が8つありますので、ここではその理由を一つずつお伝えしていきます。
ケーズデンキのオンラインショップの規約でせどりは禁止されている
ケーズデンキでは明確にオンラインショップの規約でせどりが禁止されています。
【ケーズデンキ オンラインショップ ご利用規約】
5.禁止事項
1.当社、他のご利用者、または第三者のプライバシーを侵害する行為、および侵害する恐れがある行為。
2.当社、他のご利用者、または第三者の著作権などの財産、またはその他の権利を侵害する行為、および侵害する恐れのある行為。
3.当社、他のご利用者、または第三者に不利益、または損害を与える行為、またはその恐れがある行為。
4.当社、他のご利用者、または第三者に対し事実と反する情報の他、公序良俗に反する、またはその恐れのある情報を提供する行為。
5.犯罪行為、公序良俗に反する行為、およびそのほかの法令に違反する行為、またはその恐れのある情報を提供する行為。
6.選挙活動、もしくはこれに類する行為、または公職選挙法などの法令に違反する行為。
7.宗教活動、もしくはそれに類する行為、または宗教の勧誘などの行為。
8.会員ID・パスワードを不正に使用する行為、または他人への譲渡・貸与・質権の設定のほか担保に供するなどの行為。
9.本サイトを誹謗中傷する行為、または運営を妨害する行為。
10.転売、再販、その他営利を目的として本サイトの商品を購入する行為。
11.その他、当社が不適切を判断する行為。
※ケーズデンキオンラインショップ「ご利用規約」より抜粋
上記の10.でも明確に定めているように、ケーズデンキオンラインショップではせどりを禁止しています。
またオンラインショップが禁止ということは、当然実店舗も禁止という認識を持たなければいけません。
実店舗の規約じゃないからOK、ではなく企業全体で禁止しているのです。
規約で禁止されている以上、ケーズデンキでせどりを行うことは規約違反なのでやめるべきなのです。
実店舗でも購入制限をしている商品もあり対策がされている
先ほど実店舗でもせどりは禁止されていることをお伝えしましたが、それを裏付けるように実店舗でもしっかりせどり対策が行われています。
※Xより引用
こちらは携帯・スマホ売り場の張り紙ですが、スマホやタブレットを購入した場合、その場で商品を開封すると書かれています。
これはまさにせどり対策の一環です。
また販売個数も制限されており、二重で対策が取られています。
このように実店舗でもしっかり対策しているのです。
5%引きの「あんしんパスポート」でせどり目的の購入がバレやすい
前章でお伝えしましたが、ケーズデンキでは加入料や年会費無料の「あんしんパスポート」というものがあり、購入したその場で5%現金値引をしてくれます。
その他にも、
- 長期無料保証のアフターサービス
- お買い上げデータ保存でリコールが発生した場合連絡してくれる
- お買い上げ商品お調べサービスで消耗品を調べてくれる
といったサービスがありますが、上記赤字で表示されているサービスがせどりを行う人にとってはデメリットになる可能性があります。
利益を出すために少しでも安くなる「あんしんパスポート」は、ケーズデンキでせどりをする際は全店で使えますし必須とも言えます。
ただ購入履歴が保存されるので、同じ商品を何個も購入するとそれがせどり目的とみなされる可能性があります。
例えば同じ炊飯器を同時期に何店舗に渡って購入していたら不自然ですよね?
せどり目的だと分かると、先ほどお伝えしたように規約で禁止されているので、ケーズデンキでの購入ができなくなります。
せどりに対する世間の目が厳しさを増していて精神的にタフでないと無理
最近では、度々テレビやネットニュースなどでも「転売ヤー」として報じられていますが、その影響もありせどりは世間から厳しい目で見られています。
実際私も前述したように、店員の目が気になったのも事実です。
そして最近ではマクドナルドとエヴァンゲリオンのコラボ商品の転売が話題になるなど、せどりのイメージが悪化し続けています。
またXでも、せどりに対する批判の声は上がり続けています。
せどり自体に違法性はありませんが、店内でバーコードを読み込む行為や複数個買う必要のないものを大量購入すると世間からは、
あれ?あの人転売ヤーじゃない??
ああいうやつがいるから値段は高くなるし、欲しくても買えないんだよ!!
と悪者扱いされてしまいます。
今後もこの傾向は続くと予想されますので、精神的に強く、タフでないとせどりを行うのは厳しいでしょう。
【絶対なるな!】転売ヤーとは?全方位から嫌われてしまうその理由
仕入れができたとしても利益を出すことが難しい
前章でもお伝えしましたが、実際リサーチしてみた結果、利益が出る商品は皆無でした。
利益計算をして、少しの赤字やトントンくらいの商品が多いなら、まだ可能性は感じます。
しかし大幅な赤字の商品ばかりで、利益商品を探すにはかなりの量をリサーチしないいけないでしょう。
利益商品はあるとは思いますが、それを探すための時間や労力、あと先ほどお伝えした世間の目に耐えながらになるため、シンプルに大変だと思います。
リピートが難しく利益が全く安定しない
ケーズデンキでは前述の通り、廃版商品や処分品などセール品を狙って仕入れを行うことが利益を出すために大切です。
しかし仮に利益商品が見つかっても、次に同じ店舗に行っても在庫が無かったり、セールなどが終わって価格が上がっていたりして、同じ商品を同じ条件で再度仕入れることが非常に困難です。
そのためせどりはその場だけの仕入れになるので、どんどん新しい利益商品を見つけていかないと利益を上げていくことができません。
そのため全く利益が安定せず、せどりで利益を上げていくためには延々作業をし続けなければならないのです。
メーカーからの請求書がないのでアカウントが停止や閉鎖になるリスクがある
せどりの販路は主にAmazonかメルカリになりますが、Amazonを販路としてせどりを行う場合は、アカウントが停止や閉鎖になるリスクと常に隣り合わせで販売をしていかないといけません。
なぜならAmazonでは「真贋調査」という、
Amazon独自の緊急調査が入ることがあるからです。
真贋調査の際にはAmazonからいくつか資料の提出を求められますが、その中の一つに
「メーカーからの請求書」
があります。
せどりの場合、主に小売店から仕入れることになるので、メーカーからの請求書は当然手に入れられません。
真贋調査では、Amazonから求められている資料を全て不備なく提出しなければなりません。
そのメーカーからの請求書を提出できなければ、Amazonからはあなたが本物の商品を販売していると認められず、アカウント停止や閉鎖といった措置を取る可能性があるのです。
もしそうなってしまえば、たくさんの労力を使って仕入れて販売した商品の売上の入金がストップします。そもそもせどりを続けることすら難しくなります。
せどりを行うということは、そういったリスクを背負っているということを自覚して取り組まないといけないのです。
ケーズデンキからの仕入れはAmazonでは新品で出品できない
仮にAmazonが販路の場合ですが、ケーズデンキからの仕入れはAmazonで出品する際、新品では出品できません。
それは以下のような規約があるためです。
- 個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(たとえば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
- プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
- Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品(Amazonが特別に承認している場合を除く)。
※Amazonコンディションガイドラインより抜粋
ケーズデンキで仕入れる商品は主に家電系になるので、メーカー保証が付いているものがほとんどです。
そのため上記規約の赤字の部分が、ケーズデンキせどりでは大きく影響してきます。
基本的に購入した時点でメーカー保証が始まってしまうので、Amazonでは新品ではなく、中古品として販売しなければなりません。
当然新品より中古品は価格も下がるので、利益も出にくくなります。
また新品で出品した場合規約違反になるので、アカウント停止や閉鎖のリスクも伴います。
規約を知らなかった、では通用しないので、このことは留意しておく必要があるのです。
ケーズデンキでせどりをするなら長期的に安定して稼げる物販がおすすめ
前章でケーズデンキが厳しい理由をお伝えしてきましたが、私が実際に検証してみたこともあり、とてもではないですがケーズデンキせどりはおすすめできません。
お金を稼ぐ、ということは簡単ではありませんが、ビジネスに取り組むのであればリスクを抑え、長期的に安定して稼ぐことが大切になってきます。
その観点からするとせどりは厳しいと言わざるを得ませんが、同じ物販でリスクを抑え、長期安定的に稼げる物販があります。
それが「メーカー仕入れ」です。
上記図のように、せどりは小売店など三次からの仕入れになりますが、メーカー仕入れは文字通り一次であるメーカーから商品を仕入れる方法になります。
これにより、
- 世間の目を気にする必要がない
- 利益商品をいつでも何個でも仕入れることができる
- アカウントリスクはほぼなくなる
といったメリットを得ることが可能です。
その他にもたくさんあるので、せどりの厳しい理由カバーできるだけなく、メリットも多くあるので長期的に物販を続けていくことができるでしょう。
メーカー仕入れについては以下の記事で詳細にお伝えしています。
ぜひ一度ご覧になり、メーカー仕入れに取り組むことも検討してみてください。
【2024年版】amazonメーカー仕入れで個人が月利50万を達成できる超具体的7ステップ
最後に
ここまでケーズデンキせどりについてお伝えしてきました。
現在でもせどりで稼いでいる方がいらっしゃるのは事実ですが、それでもせどりを取り巻く環境は日を追うごとに厳しさを増しています。
短期的に稼ぐだけならいいですが、会社から独立したいなど長期的な視野で取り組むのには、せどりは不向きと言えるでしょう。
それであれば今のうちから長期的に、そして安定して稼げる物販に取り組んでみるのもおすすめです。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、より良い未来を手にしていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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