キャンプ用品転売3つの特徴とおすすめしない5つの理由

キャンプが趣味なんだけど、キャンプ用品の転売とか稼げないかな?

アウトドアが趣味の方など、キャンプ用品の転売に興味を持った方は多いのではないでしょうか?

コロナ禍に起きたキャンプブームに比べると、今はかなり落ち着いた印象はありますが、それでもキャンプにはまっている人は少なくありません。

ソロキャンプやグランピングにはまっている人も多く、転売したらそれなりに利益が出そうな気がします。

ただ、残念ながらキャンプ用品の転売は、ブームが落ち着いて以前ほど売れなくなっていることや、意外と転売対策が強化されていることもあり、あまりおすすめはできません。

そこで、今回はキャンプ用品の特徴や、おすすめしない5つの理由を解説します。


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キャンプ用品転売3つの特徴

まずは、キャンプ用品の基本的な特徴からお伝えします。

なかには大型商品もありますから、送料などにはよく注意しましょう。

キャンプ用品転売で扱う主な商品

キャンプ用品(キャンプギア)と言っても、次のように扱う商品は様々あります。

  • テント
  • ランタン
  • 寝袋やマット
  • バッグ
  • キャンプ用の椅子
  • キャンプ用のテーブル
  • キャンプ用の調理器具
  • 焚火台
  • クーラーボックス
  • ガスバーナー
  • BBQグリル
  • トング、軍手、皮手袋
  • アウトドアリュック
  • 防水ブーツ etc

調理器具や椅子、テーブル、リュックなどは、キャンプだけでなく日常生活でも使えるような商品も多く、幅広い需要があります。

コロナ禍のキャンプブームほどではないですが、需要のある商品は多いので、Amazonやメルカリなどで、様々な商品をリサーチしてみると良いでしょう。

アウトドアメーカーやブランドにはどんなところがあるの? 家電やおもちゃに比べると思い浮かばないけど

転売のリサーチでチェックした方が良いアウトドアメーカーは次の通りです。

主なアウトドアメーカーやブランド
  • コールマン
  • スノーピーク
  • MSR
  • モンベル
  • ビッグアグネス
  • ヘリノックス
  • ゼインアーツ
  • パーゴワークス
  • ノースフェイス
  • DOD
  • ロゴス

上記のメーカーやブランドの一部は、かつて高額転売で問題になったこともあるので、後述するように意外と転売対策が進められています。

キャンプ用品転売の主な仕入れ先

新品なのか、中古なのかにもよりますが、キャンプ用品転売の主な仕入れ先は次の通りです。

ホームセンターコーナン、ビバホーム、ケーヨーデイツー、カインズなど夏に売れ残った在庫が大幅にディスカウントされて販売されていることがある。
ディスカウントストアドン・キホーテなどキャンプ用品がディスカウントされて販売されていることがある。
アウトレットモールアウトドアブランドのショップ型落ち品が30~70%OFFで販売されていることがある。
リサイクルショップセカンドアウトドア(セカンドストリートのアウトドア専門店)やトレファクスポーツアウトドア(トレジャーファクトリーのアウトドア専門店)など利用者が使わなくなったキャンプギアが販売されており、汚れや日焼けなどがある可能性がある。
大手ECモールAmazon、メルカリ、ヤフオクなどリサイクルショップ同様、利用者が使わなくなったキャンプギアが安値で販売されている可能性がある。
並行輸入品Amazon.com(アメリカのAmazon)、eBayなど仕入れ値が安いが偽物や不良品が多い。

いずれの仕入れ先についても、夏場が終わった頃からキャンプ用品が値下げされる傾向がありますが、高値で売れるのが次のシーズンになります。

季節性の高いキャンプ用品は、売れるタイミングを逃すと長期在庫になる可能性がある点は注意してください。

キャンプ用品転売の主な販路

キャンプ用品の主な販路は、Amazon、メルカリ、ヤフオク、eBayなどで、どれもキャンプ用品との相性は良いです。

Amazonとメルカリで迷うところかもしれませんが、本格的に物販を始めるならAmazonの方がおすすめです。

Amazonの方が商品ページが不要で、FBAというシステムを使えば、商品をまとめて倉庫に送ることができて、注文の都度自動発送してくれるからです。

また、Keepaというツールを利用すれば、リサーチ対象の商品の過去の売れ行きや価格推移を計測できるので、正しい仕入れ判断をしやすいです。

詳細は、以下の記事をご覧ください。

キャンプ用品転売を強くおすすめしない7つの理由

キャンプ用品転売は、以下の理由で強くはおすすめはしません。

オワコンではないですが、ブームは落ち着いているので、以前ほど熱いジャンルではなくなっています。

仕入れる際は、過去の売れ行きや価格推移などを観測して、慎重に判断するようにしましょう。

意外と転売対策されている

キャンプ用品は、コロナ禍で一時期ブームになったこともあり、モラルに反した悪質な転売ヤーの高額転売のターゲットにされたことがあります。

J-CASTニュースより抜粋

上記の記事に取り上げられたランタンは、通常4,000円程度だったのが、Amazonで15,000円程度で販売されていたこともありました。

上図のスノーピークのテントも、一時期高額転売のターゲットになり、7万円のテントが15万円近くで販売されていたこともあったようです。

こうした背景もあり、各アウトドアメーカー、ブランドは転売対策を強化してきています。

パーゴワークスは、フリマサイトの出品者に対して警告を行って返品対応を行うという、かなりきつめの転売対策を行っています。

コールマン公式サイトより抜粋
DOD公式サイトより抜粋

また、アウトドアメーカーのホームページを確認すると、転売を明確に禁止しているところが少なくありません。

今はキャンプブームはコロナ禍の頃よりは落ち着いているため、無理な仕入れをすると不良在庫を抱えて爆死しやすくなっています。

モラルに反した高額転売で、人生を詰まないように注意してください。

転売ヤーの爆死事例

キャンプブームが落ち着き以前より売れなくなっている

コロナ禍にブームになったキャンプブームですが、今はかなり落ち着き、以前ほどキャンプ用品が爆発的に売れなくなっています。

WWD JAPANより抜粋

大手アウトドアメーカーのスノーピークの純利益が99.9%減少したというニュースが記憶に新しい方も多いでしょう。

これは、報道にあるとおり、過剰在庫のアウトドア専門店が増え、ホールセール(商品を大量にまとめて仕入れる取引)が伸び悩んだことによるものです。

その後、スノーピークは2024年7月9日に上場廃止になりました。

オワコンというほどではなくても、少なくとも以前のようなキャンプブームは落ち着き、爆発的な人気はなくなっています。

需要と供給のバランスが出てきて、在庫が余るようになってきたので、転売しても高値で売りづらくなっています。

とはいえ、全然キャンプ用品が売れないということではないので、Keepaなどで売れ行きはしっかり確認して正しい仕入れ判断をするようにしましょう。

季節性が高くて売れるタイミングが限られている

先ほどもお伝えしたように、キャンプ用品は季節性が高く、売れるタイミングが限られています。

近年は冬キャンプが浸透していることもあり、冬季でも一定の需要はあります。

とはいえ、キャンプの需要のピークは依然として夏季で、その次が冬季といった具合です。

例えば、上記はあるテントの価格推移を示していますが、比較的夏季と冬季に高値がついて、それ以外の季節は値下がりしていることがわかります。

このように、キャンプ用品は、シーズンで価格が変動しやすいので、仕入れと販売のタイミングが大切になります。

売れる時期に商品が売れないと、赤字覚悟で値下げして売り切るか、長期在庫になってしまうリスクがあります。

Amazon販売なら年間の売れ行きや価格推移を見て、仕入れと販売のタイミングを図るようにすることが大切です。

そのため、キャンプ用品の転売は、ある程度経験を詰んでから取り組む方がおすすめです。

並行輸入品は偽物や不良品、低品質商品が多い

キャンプ用品をAmazon.com(アメリカのAmazon)やeBay、海外通販サイトなどで輸入するという手もありますが、並行輸入品は偽物や不良品に要注意です。

キャンプ用品でも偽物や不良品などのトラブルは発生しています。

消費者庁資料より抜粋

一時期、アウトドアの偽ブランドサイトの通販で消費者庁が注意喚起をしていたほどです。

  • 異常なほど安値で販売されている
  • 運営会社がわからない怪しい通販サイトである
  • ロゴマークがよく見ると本物と違う
  • タグの日本語が不自然 etc

キャンプ用品の種類によって、偽物を見分けるポイントは違いますが、最低でも上記はチェックするようにしましょう。

並行輸入品のリスクについては、以下の記事も参考にしてください。

amazonの並行輸入品を解説

商品によってはかさばって送料がかかる

テントなど、キャンプ用品によっては容量と重量が大きくて送料が高くなる傾向にあります。

AmazonのFBA倉庫に送ってしまえば、保管場所に困ることはないのですが送料には注意して利益計算をするようにしましょう。

中古品の場合は検品やクリーニングの手間が面倒くさい

屋外で使用・保管されるキャンプ用品は、汚れや日焼けなど外観の不具合はどうしても発生しやすくなります。

そのため、リサイクルショップやフリマサイトから仕入れるような場合は、検品をしっかり行い、必要に応じてクリーニングが欠かせません。

しかも、テントのような大容量の商品であれば、クリーニングの手間はさらに面倒くさくなります。

高単価のキャンプ用品は、中古で少し安く手にしたいというお客様も多いので、高い利益率で販売しやすいですが、検品やクリーニングの手間がかかる点は注意が必要です。

常にリサーチを繰り返さないと利益が安定しない

キャンプ用品に限らず転売全体に言えることですが、次の点から、常にリサーチを繰り返さないと利益が安定しません。

  • 常に同じ商品が売れ続けるとは限らない
  • 常に同じ商品を仕入れ続けられるとは限らない

一時的に利益が出たとしても、また別の商品をリサーチしないといけなくなるという繰り返しになります。

リサーチ時間が膨大となり、疲弊して挫折する人は少なくありません。

キャンプ用品を扱うなら転売よりメーカー仕入れの方がおすすめ

メーカー仕入れの商流

キャンプ用品転売は、意外と転売規制が厳しくなっており、しかもブームが落ち着いているので強くおすすめはしません。

ただ、以前より爆発的な人気が落ち着いたというだけであって、季節性はあるものの今でも十分な需要はあります。

つまり、キャンプ用品自体は、商材としてはそこまで大きな問題はありません。つまり・・・・・・

  • 転売対策とは無縁である
  • 偽物や不良品を仕入れるリスクがほとんどない
  • 品質の良い新品を扱う
  • 継続的な仕入れができるようにする

という条件を満たせば、まだまだキャンプ用品の販売で稼ぐことは可能です。

上記の条件をすべて満たす方法が、メーカーから商品を直接仕入れるメーカー仕入れという方法です。

個人でもメーカーと直取引なんてできるの?

という質問をよくいただきますが、メーカーとの交渉は必要になりますが、個人でも十分取引は可能です。

これまでのメーカー仕入れ実践者でも、アウトドアメーカーと取引している人もいます。

あとは、季節性に気を付けて無理な仕入れは避けて、利益計算に注意すれば、十分稼ぐことは可能でしょう。

メーカー仕入れに興味のある方は、以下の動画をご覧ください。

具体的なノウハウに興味のある方は、動画でお話ししている中西さんの書籍「マンガと図解でわかる!Amazon物販1年生の教科書」をご覧ください。

私も読んでみましたが、マンガと図解でわかりやすく解説されている一方で、実践に落とし込みやすい一冊と感じました。

最後に

キャンプ用品転売について解説しました。

キャンプ用品は、転売規制が意外と進んでいることや、以前よりブームが落ち着いているため、そこまで強くはおすすめしません。

ただ、今でもキャンプを趣味をしている人はたくさんいるので、キャンプ用品が完全に下火になることは考えにくいです。

転売ではなく、メーカー仕入れなど手法を変えれば勝機はあると考えて良いでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。


 

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石井裕
1979年新潟県出身、東北大学大学院工学研究科修士課程卒。
原子力技術者として13年勤務。

趣味で書き始めたブログから収入を得られたことをきっかけに、密かに夢に抱いていたライターとして起業。
マニアックな好奇心と探究心から生まれる徹底した取材で、商品・サービスの隠れた魅力を言語化することを武器としている。

特に物販事業について専門的な知識を有しており、2018年より、EC STARs Labのコンテンツ制作および活動に深く関わっている。

県境をまたぐマニアックな趣味を持ち、2009年『県境マニア』を出版。
以降TBSの「ゴロウ・デラックス」「マツコの知らない世界」、テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」などメディア出演多数。
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