【Amazon物販】在庫パフォーマンス指標が低いとどうなる?原因と回復ステップを紹介

Amazonから在庫パフォーマンス指標が低いってメールがきたけど、何の事?

そもそも在庫パフォーマンス指標って、コントロールできるの?

Amazonからのメールで初めて知る方も多い「在庫パフォーマンス指標」。

在庫パフォーマンス指標については、特に物販初心者の方は知らない方が多いでしょう。

このあまり重要性を感じにくい在庫パフォーマンス指標について、どういった指標なのか、低いとどうなるのかなど、気になる内容を詳細解説いたします。

在庫パフォーマンス指標は気になるけど、よくわからない方はご覧になって見てください。

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在庫パフォーマンス指標(IPI)について評価基準など詳細解説

Amazonセラーセントラルの「在庫パフォーマンス」より引用

在庫パフォーマンス指標とは、IPI(Inventory Performance Index)とも呼ばれ、AmazonがFBA在庫の管理状態を0~1000のスコアで評価した指標です。

この指標を参考に、出品者が人気商品の在庫切れで販売機会を損失することを防止し、FBAの在庫管理を効率よく行う、ということを目的としています。

その為、セラーセントラルのトップページ画面の中心辺りに表示されており、常に確認できるようになっています。

在庫パフォーマンス指標の詳細は、公式ページのAmazonセラーセントラルの「在庫パフォーマンス」からも確認ができます。

在庫パフォーマンス指標って何?|主な4つの要素の総合評価

在庫パフォーマンス指標は、主に4つの要素を基に算出された総合評価です。

要 素概 要評 価
過剰在庫率販売見込み数>在庫数高いとマイナス
在庫健全性(販売回転率)販売数÷平均在庫数高いとプラス
在庫切れ率過去30日間の人気商品の在庫切れ状況高いとマイナス
無効在庫の存在出品停止・エラーで販売できない在庫放置するとマイナス

上記の在庫管理に重要なデータを基に、FBA在庫の現状を0~1000の数値で表すことで、出品者が在庫状況を一見して把握できる形にしたのが、在庫パフォーマンス指標です。

在庫パフォーマンス指標が450以下は要注意!|スコア値による具体的な影響内容

では在庫パフォーマンス指標によって、具体的にどういった影響があるのでしょうか?

AmazonのFBA在庫保管制限の「しきい値」が400なので、400以上であれば健全スコア圏内になります。

とはいえ「しきい値」ギリギリは健全とは言えないので、450以上を目指しましょう。

非常に良好(600以上)良好(599~450)要注意(450~400)危険水準(399以下)

良好なスコア値の影響要注意・危険なスコア値の影響
・FBA在庫の保管制限がない
・販売機会を逃さない
・プライム対象継続
・長期在庫保管手数料がかからない
・FBA在庫数が制限され納品が困難になる
・販売機会を損失する
・自己発送への移行が必要になる
・回転が悪い在庫が蓄積し、コストが嵩む
・古い在庫を処分・返送する手数料が発生

400未満の場合は既に警告といった状況ですので、一刻も早く改善する努力が必要です。

例え400未満であっても、地道にスコアを回復させることは可能ですので、あきらめずに一つ一つ改善していきましょう。

在庫パフォーマンス指標を確認する2つの方法

Amazonセラーセントラルの「在庫パフォーマンス」より引用

ここからは、在庫パフォーマンス指標を確認する方法についてお伝えいたします。

在庫パフォーマンス指標のページを確認できる方法は2つあります。

トップページからの確認方法

①在庫パフォーマンス指標はセラーセントラルのトップページで確認できます。

②詳細を確認したい場合は、この枠内の右上のvマークをクリックします。

③ドロップダウンした表示の一番下にある「IPIダッシュボードに移動」をクリックします。

④すると「在庫パフォーマンス」のページを確認できます。

在庫画面からの確認方法

①セラーセントラルの左上の三本線をクリックし「メニュー」の「在庫」→「全在庫の管理」をクリックします。

②次に「FBA在庫」をクリックします。

③FBA在庫管理ページで「在庫」→「在庫パフォーマンス」をクリックします。

④「在庫パフォーマンス」のページが確認できます。

在庫パフォーマンス画面での詳細確認方法

在庫パフォーマンスページのトップでは、総合の指標・割合が確認できます。

①4つの要素一つ一つの詳細を確認したい場合は、下にスクロールしてそれぞれの項目の「詳細を表示」をチェックします。

②過去のパフォーマンス履歴、それを基に算出した費用や損失の見積り額などが確認できます。

見積り額というのは、「これだけ無駄な費用を支払った」とか「こんなに売上損失になった」といった、在庫管理不備により被った想定金額こと。

想定とはいえ損失金額を見れば、在庫管理に関心を持ち、結果的に在庫パフォーマンス指標の改善に取り組むはずです。

それぞれの項目の右端には、評価を改善するための提案も表示されます。

こちらのデータは1週間ごとに更新されますので、在庫全体の確認は難しくても、この在庫パフォーマンス指標だけでも確認しておくことで、早期対応の一助になります。

在庫パフォーマンス指標を回復・改善する4つの方法

Amazonセラーセントラルの「在庫パフォーマンス」より引用

ここからは、在庫パフォーマンス指標が400未満または400に近い数値だった方に、回復・改善する方法についてお伝えいたします。

在庫パフォーマンス指標を回復・改善する4つの方法
  1. 不良在庫・長期在庫を削除または損切りして販売する
  2. 売れ筋商品の在庫切れを防ぐ
  3. 商品ステータスが保留などの在庫を定期的にチェックする
  4. 在庫回転率を意識した仕入れをする

不良在庫・長期在庫を削除または損切りして販売する

在庫パフォーマンス指標を回復するには、まずは不良在庫・長期在庫を無くしましょう

方法の手順としては…

①売れない商品は、損切りしてでも売り切る。

いつ売れるかわからない商品をいつまでも置いておくことは、結果、保管手数料の出費と回転率の低下につながり、何もメリットがありません。

例えば、価格の下落でマイナスになった商品がある場合、いつか価格が戻って利益が出るかもしれない、という期待からいつまでも置いておく、といった状況です。

そんな商品は、例え価格が戻ったとしても爆売れすることはまず無いので、ささやかな期待で待つよりも、費用を削減して資金に変えた方がいい、ということです。

②どうしても売れない場合は返送して販売方法を変える

どんなに価格を下げても売れない商品の場合は、一旦返送して別のプラットフォームで販売するのも一つの手です。

例えば、フリマサイトのメルカリやヤフオク、近くのリサイクルショップへの持ち込みなど、資金に変えて売れる商品の仕入れに回しましょう。

損切りの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってみてください。

動かない在庫がなくなることで、評価も改善します。

売れ筋商品の在庫切れを防ぐ

次に、在庫パフォーマンス指標を改善するには、売れている商品の在庫を切らさないことを心掛けましょう。

売れている商品の在庫切れは、販売機会の大きな損失になります。

いつも同じように仕入れて納品する、というスタイルではなく、シーズンや話題性も考慮し、適正な量を早めに納品しましょう。

仕入れ先からのリードタイムや、時期によって大きく差が出るAmazon側の受領のラグも、納品プランに組み込むことが重要です。

売れ筋商品を切らさないことは、Amazonがこだわる顧客満足度に直結する問題なので、評価改善には欠かせません。

商品の月間販売個数は、「全在庫の管理」画面で各商品のSKUをクリックすれば、ほぼ正確な販売個数が確認できます。

セラーセントラルのトップ画面に、Amazonからの「発注推奨」という項目で推奨個数が表示されていますが、実際の販売個数よりもかなり多い個数になっています。

「発注推奨」は参考程度にして、基本的にはご自身の販売データで検討しましょう。

商品ステータスが保留などの在庫を定期的にチェックする

次に、在庫パフォーマンス指標を改善するには、商品ステータスが保留の在庫のチェックをしましょう。

商品ステータスが保留の在庫とは、Amazonからの商品ページ改修や、証明書や許可証などの提出要請などが原因で、販売が一時停止されている在庫のことです。

Amazonで出品する際の規制は年々厳しくなっており、以前は証明書が必要なかった商品が、現在では無いと出品できないという事例は珍しくありません。

例えば、商品登録の際は問題なかった商品に対して、後日メールで必要書類の要請があった場合、確認が完了するまで販売が停止されてしまいます。

こういったことのないように、Amazonからのメール・停止中の出品情報などをチェックしておくことも、評価の改善につながります。

停止中の出品情報などについては、メニューの「在庫」→「全在庫の管理」→「検索対象外および停止中の出品情報」のページで確認できます。

在庫回転率を意識した仕入れをする

さらに在庫パフォーマンス指標を回復するには、在庫回転率を意識した仕入れを行いましょう。

回転率を意識した仕入れに必要な2つのポイント
  1. 売れ筋商品を見極める
  2. 仕入数量は30~60日以内に売り切れる量を目安にする

①売れ筋商品を見極める

回転率の良い商品といえば、売れ筋商品を選択すること。

間違いなく売れる商品を仕入れるためには正確なデータが必要なので、ツールを活用して検索するのがおすすめです。

Amazonで売れ筋商品検索に最適なツールはKeepaです。

Keepaの活用術については、下記の記事をご覧になってみてください。

有料Keepaとキーゾンの登録

②仕入数量は30~60日以内に売り切れる量を目安にする

売れる商品だからといって、とにかく大量に納品すれば安心と考えるのは、在庫回転率を意識した仕入れとは言えません。

販売実績のないうちは、テスト的に少量仕入れて確実に販売することを優先し、月々に売れる数量を確実に把握します。

売れ行きがわかってきたら、1.5ヶ月分を納品して毎月1か月分追加納品といったように、小ロットで定期的に納品することが、在庫回転率を最適に維持する仕入れです。

滞留在庫にならない商品の選択や仕入れ方も、在庫回転率の向上や維持につながり、在庫パフォーマンス指標の改善に貢献できます。

在庫パフォーマンス指標の回復させるための具体的な提案については「FBAダッシュボード」でも確認できます。(メニュー→在庫→FBAダッシュボード)

このように確実に問題を一つずつ解決することで、在庫パフォーマンス指標も徐々に回復していくことができます。

最後に

ここまで、在庫パフォーマンス指標の概要や影響、回復方法についてお伝えしてきました。

特に意識していない初心者の方にこそ、在庫パフォーマンス指標を意識して着実にAmazon物販を継続していただきたいです。

「在庫を制する者が物販を制する」というのは言い過ぎではなく、物販を長く続けるほど身に染みて感じる重要なポイントです。

在庫パフォーマンス指標は、Amazonがより快適な環境整備のための目安として、出品者に対して提供しているサービスのひとつです。

Amazonで利用できるサービスを有効に活用して、物販を楽しみましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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瀧口祐子
2013年11月に、夢だった自営パン屋を開業。

地道に営業を続け、子ども達の独立を機に、この先の生活スタイルやそのための資金について考え始める。

自営パン屋の営業と両立できる副業を探し、EC STARs Lab.の書籍に出会い、コンサルを受講する。

コンサル期間終了時には月商150万円を達成し、現在もメーカー取引と自営両立を継続しながら、「メーカー取引×amazon物販」の良さをブログで情報発信している。