
Amazon相乗り出品なら、出品作業が楽になるって本当?
メルカリなどのフリマサイトで出品するのは、一見手軽そうに見えて、画像撮影から商品の詳細説明など、結構時間もかかって本当に面倒くさい…と思う方は多いでしょう。
そもそも、手軽に始めるつもりで、スマホ一つで出品できるメルカリを選んだのに、思った以上に手間がかかって続かない、なんてことになる。
そこで「Amazon相乗り出品」なら、もっと楽に出品できる上に、短期間で売り上げアップも夢じゃないと聞いて、興味を持たれる方も多いはず。

物販経験も知識もない私も、これならできそう…とAmazonでの相乗り出品で、物販をスタートしました!
私も経験済みの「Amazon相乗り出品」について、その仕組みやメリット・デメリットについて体験談も踏まえて、わかりやすく解説いたします。
Amazon相乗り出品にご興味のある方は、是非ご覧になってください。

目次
Amazon相乗り出品とは?まず仕組みを理解しよう!
まずは、Amazon相乗り出品の仕組みについて簡単にご説明いたします。
Amazon相乗り出品とは、購入者の利便性を最優先しているAmazonならではの「同一商品は誰が売っても同じ商品ページに集約する」というルールに基づく出品方法です。
もっとわかりやすく、違う販売形式の「楽天市場」を比較してみます。

各店舗がそれぞれ商品を販売する楽天市場に対して、Amazonは何でも揃う巨大なマーケットで商品を販売するといったイメージです。
つまり、Amazonは出店ではなく出品になり、1つの商品を複数の販売者がこぞって販売する、という形式なのです。
よって、販売したい商品が既に出品されている場合は、先に販売している出品者と一緒に販売することになり、これが「相乗り出品」ということです。
相乗り出品者数に制限はなく、商品によって相乗り出品者数も様々で、その人数はAmazonの商品ページ上の「Amazonの他の出品者」の欄の件数で確認できます。

上記の商品には「46人」の相乗り出品者がいる、ということです…多いですね ^ ^;
Amazonで商品を出品する際に行う商品検索で、既に出品されていた場合は全て相乗り出品になる、と覚えておきましょう。
Amazon相乗り出品の「定義」と「カタログ」の仕組み
ここで「Amazon相乗り出品」の定義としてまとめると以下の通りです。
- 1つの商品につき商品ページ(商品詳細情報)は1つだけ
- 出品者が1人ではなく複数同時に販売している
そして、各商品情報の詳細が登録されているのが「カタログ」と呼ばれるデータベースです。
- ASIN(Amazon独自の商品識別コード)
- JANコード・型番・メーカー名
- 商品名
- 商品説明
- 商品画像
- ブランド情報
- カテゴリー情報など

色々細かく作成しないといけない出品作業が面倒くさーい!
といった悩みの種だった上記のような出品情報は、Amazonで出品履歴のある商品なら、この「カタログ」に既に登録されている、ということです。
この「カタログ」には、Amazonで販売されている全ての商品の情報が、一つ一つ登録されており、販売者はその中から見つけた販売中の商品に、相乗りして出品するわけです。
相乗り出品とオリジナル(新規)出品の違い
Amazonには相乗りする出品方法だけでなく、新規で出品する方法のオリジナル出品もあります。
前述したように、出品したい商品が、まだAmazonで販売されていない(カタログに載っていない)場合は、オリジナル出品することになります。
相乗り出品とオリジナル出品の違いを簡単に説明すると以下の通り。
| 相乗り出品 | オリジナル出品 | |
| 出品の手軽さ | 非常に高い | 低い |
| 画像・説明文作成 | 不要 | 必要 |
| 初期コスト | 低い | 高くなりやすい |
オリジナル出品は、Amazonの「カタログ」に商品情報を登録し、商品ページを作成することが必要になるため、相乗り出品のように簡単ではありません。
Amazon販売が慣れていない方なら、出品作業が軽減できて再現性が高い、相乗り出品から始めてみましょう。
Amazon相乗り出品の3つのメリット

ここからは、Amazonで相乗り出品した場合のメリットについてお伝えいたします。
初心者の方には特におすすめな理由が満載です。
商品ページ作成の手間がかからない
Amazon相乗り出品で最も魅力的なメリットが、商品ページを作成する必要がない、ということです。

始めたての頃は、パソコン操作もままならなかったので、とても助かりました!
メルカリなどの出品経験のある方は、出品の都度、商品ページ作成が必須であることが、かなり負担になっていたはずです。
その点、Amazon相乗り出品では、Amazonですでに販売されている商品であれば、直ぐに販売可能です。
今まで頑張ってきた画像撮影・説明文作成などは必要なく、販売したい商品を検索して出品するだけなので、今まで数時間かかっていた作業が数分で完了できます。
リサーチしやすく販売情報も把握しやすい
Amazon相乗り出品の商品は「既に販売されている商品」なので、販売実績を確認できるため、リサーチがしやすいという点です。
Amazonでは「Amazonランキング」と言われる売り上げランキングなど、売れ行きの目安になる情報を随時表示しています。
Amazonランキングの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。
さらに、Amazonに特化したツールKeepaを利用すれば、詳しい販売実績の情報を確認でき、より確実な仕入れに活用できます。

Keepaの有料版さえあれば、大抵の商品情報が入手できるので重宝しています!
Keepaの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。
Amazon相乗り出品であれば、確実なデータを元にリスクを最低限に抑えて、仕入れ・販売ができるのも大きなメリットです。
既に売れている商品なのでリスクが少ない
さらに前述したように、Amazon相乗り出品では売れ筋商品だけを狙って販売できるため、リスクを最低限に取り組むことができます。
- テスト販売といった売れ行き予測の心配が必要ない
- 認知度がある商品なので宣伝広告の必要がない
- 魅力的な画像や説明文といった売れるための工夫が必要ない
世界最大級のプラットフォームのAmazon、というだけでも抜群の集客力がある上に、その中で確実に売れている商品を販売するのですから、必ず売れます。
つまり、売れている=既にお客様も知っているし、購入もしているということ。

出品したけど、なかなか売れないなぁ…
と悩んでいたフリマなどでの出品と違って、短期的な売り上げも大いに期待できます。
このように、Amazon相乗り出品には多くのメリットがあり、大変魅力的ですが、その反面知っておかなければならないデメリットもあります。
知っておくべきAmazon相乗り出品の3つの注意点と対処法

ここからは、Amazon相乗り出品の知っておくべき注意点と対処法についてお伝えいたします。
どれもAmazonの相乗り出品では避けられない現象なので、心しておきましょう。
価格競争による利益率の低下が避けられない
Amazon相乗り出品の最も大きな注意点といえるのが「価格競争による利益率の低下」です。
Amazon相乗り出品は、1つの商品に何人もの販売者が販売している状態です。
しかしご存知だとは思いますが、商品が売れた時、販売(発送)するのは1人だけです。
この販売者を選ぶのは購入者で、その条件に合っていれば売れる、ということです。
- 販売価格がより安い
- 配送スピードがより速い
- ショップレビュー数が多いなど

こっちのほうが安いし速く届くから、このショップから買おう!
と、私も毎回安いか速いかを気にして選んでいますが、何と言っても最低価格が最強です。
この考え方はAmazon相乗り出品では常識で、少しでも早く売れるために、われもわれもと最低価格に合わせるため、価格競争になるわけです。
この価格競争は、最低価格の販売者の在庫が多ければ多いほど、波乱を呼びます。
価格競争の詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。

気付いたら赤字になっていた…なんてことも正直ありました – -;
といったことも珍しくなく、相乗り出品では避けられないということです。
常にカートボックスを獲得する努力が必要
Amazon相乗り出品で売り上げを維持するには、販売権を優先される「カートボックス」を獲得する努力をしなければなりません。
カートボックスとは、商品ページの右側に表示されている「カートに入れる」という表示があるセクションのこと。

前述した大きなデメリットの価格競争も、この「カートボックス」の獲得が目的であり、1商品ページに1人しか獲得できない仕組みです。
つまり、Amazonで商品を購入される方のほとんどがクリックする、このカートボックスを獲得しない限り、ほとんど売れないということです。
Amazonがこのカートボックスの獲得者を決定しますが、最低価格・販売スピードなどの有力な条件以外にも独自の基準がありますが、公開はされていません。
商品ページを自由に変更できない
Amazon相乗り出品では、商品ページを作成する手間がかからない反面、既存の商品ページを改修したくてもできないので注意が必要です。

始めたての頃、ピンボケ画像1枚だけだったので改修の申請をしたことがありますが、却下されました ^ ^;
ろくに仕組みも理解せず、誰でも改修できるという甘い考えだったころの経験です。
商品ページの改修権限にはこの限りではありませんが、一応優先順位があります。
ブランド登録済出品者(ブランドオーナー)>カタログ作成者>その他の販売者(ベンダー)
やはり相乗り出品での商品ページ改修は難しいのか、テクサポ(Amazonの出品者向け疑問・問題解決窓口)に問合せしてみると…

全く出来ないとは言い切れませんので、一応申請してみてください。
という返答でした …ダメもとでやってみて、ということですね^ ^;
全く不可能ではないにしても、商品ページの改修は難しいというのが現状です。
商品ページ改修(改修権限の獲得)は難関ですが、対処法としては…
- カートボックスをより長く獲得し販売数トップを維持する
- 商品のブランドのメーカーと直接取引をしてブランド委譲してもらう
- テクサポに直接、商品ページ改修の必要性を説明し改修してもらう
Amazonで相乗り出品する手順4ステップ

ここからは、Amazon相乗り出品の手順について、画像を交えてわかりやすく解説いたします。
色々あるけど、チャレンジしてみようとお考えの方はご参考になさってください。
既にお済みかもしれませんが、事前にアカウント登録を済ませておきましょう。
Amazonアカウント登録の詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。
【ステップ①】セラーセントラルから商品登録を行う
セラーセントラルのトップページの左上三本線、メニューバーをクリックして「カタログ」→「商品を登録」をクリックします。

【ステップ②】出品したい商品を検索し出品申請をする
商品登録ページにて「検索」を選択し「出品したい商品の情報を入力」し「検索」をクリックします。

右に表示される商品群から、出品したい商品を選択し商品名をクリックします。

商品のコンディションを右端の「V」から「新規」を選択し「出品を申請」をクリックします。

【ステップ③】出品商品の情報を追加する
ここで出品申請が必要な商品のの場合は下記の画面が表示されます。

この場合は、出品申請を行い審査を待つことになりますが、通過しなければ出品はできません。
出品申請が必要ない商品の場合は下記の画面が表示されますので、4つの項目(SKU・自己発送orFBA利用・販売価格・コンディション)に情報を入力して送信します。

入力内容の詳細については、以下の内容を参照してください。
- SKU:出品者が設定する商品管理番号のことで、半角英数文字最大の40文字で設定できます。(※入力しない場合は自動設定され、一度登録すると変更はできません)
- 自己発送・FBA利用:商品の発送方法の選択で、自分で発送方法する自己発送とFBA利用での発送、いずれかを選択します。(デフォルトは自己発送になります)
- 販売価格:商品を販売する価格を入力します。
- コンディション:新品・中古品かを入力します。
自己発送を選択した場合は、さらに2項目(在庫数・配送パターン)追加表示されますので、こちらにも情報を入力しましょう。

【ステップ④】全て入力して送信すれば完了
全て入力完了して送信をクリックすると登録完了です。下記の画面が表示されます。

画面内容にあるように、出品情報は在庫管理画面から行えますので随時行いましょう。
さらに、別の商品登録を継続する場合は上記の「商品の登録」をクリックすれば、商標登録のトップページに戻ります。
Amazon相乗り出品する際に躓きやすい5つの事例と対策

ここからは、Amazon相乗り出品する際に躓きやすい事例と対策も合わせて解説いたします。
Amazonでの出品には細かい沢山の規約やルールがあり、全てを確認することは難しいですので、ご紹介するトラブルをご参考にしてみてください。
⚠️店舗で購入した商品を新品として出品したら請求書の提出要請があった
間違いなく新品・未開封の正規品なのに、どうして新品として出品できないの?って気持ちになりますよね?
これはAmazonが定めたコンディションガイドラインによるもので、小売店から購入した商品は、新品・未開封であっても「新品」としての出品ができない事になっているからです。
新品として出品できない商品
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。・個人(個人事業主を除く)から仕入れた商品
・メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)が得られない商品(たとえば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期間が切れている商品など)
・プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されますが、「新品」として出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
・Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品(Amazonが特別に承認している場合を除く)。なお、中古品として出品する際は、プロモーション品、プライズ品、おまけなどである旨をコンディション説明欄へ明記してください。
※Amazon コンディションガイドラインより引用
つまり、正真正銘の新品商品でも、小売店からの購入した場合は、購入した時点からメーカー保証が開始されるため、実質、新品ではない事になります。
万が一、偽って新品として販売した場合には、Amazonから仕入れた際の請求書や納品書といった提出不可能な書類の提示を要請されるので注意が必要です。
Amazonコンディションガイドラインを確認し、メーカーから直接仕入れた商品だけを新品として販売しましょう。
⚠️知らずにオリジナル商品を販売してAmazonから警告メールがきた
これは商標権の侵害にあたる行為になり、知らなかったでは済まされない違法行為です。
大抵は、オリジナル商品は販売できない、もしくは仕入れられないはずですが、あらゆる販路で販売されている場合には、入手出来てしまうことも出てきます。
確認もせず売れ筋商品というだけで飛びつくと、取り返しのつかないことになってしまいます。
- 相乗り販売者がいない商品は販売しない。
- 販売者とブランド名が同じものはオリジナル商品の可能性が高いので注意する。
⚠️そっくりだけど微妙に違う商品を販売して購入者からクレームがきた
出品する商品の中には、見た目は全く一緒なのに別の商品といった、見分けがつきにくい商品も多く、購入者からクレームがきたということも少なくありません。
これは出品者の思い込み、または確認不足による安易な出品が原因であることが大半です。
- 製品コードを確認する。
- 商品のバリエーション(色・デザイン・サイズなど)やバージョンを確認する。
⚠️販売禁止商品とは知らずに販売して削除された
既に販売されている商品だったから、問題ないと判断して相乗り出品してしまう方は少なくありません。
Amazonでは出品禁止商品が提示されていますが、あくまでも一例であって、出品制限対象商品も含めると莫大な数になり、全てを把握しておくのは難しいでしょう。
出品したのちに販売禁止商品と判断されて削除されることもありますので、注意が必要です。
- 出品禁止商品の内容については更新もあるため定期的に確認する。
- 疑わしき商品の場合は、仕入れる前に出品の可否をテクサポに確認する。
⚠️ノーブランド品で登録されている商品を仕入れたのに出品できなかった
「ノーブランド品」として相乗り出品しようとしたら、エラーコード「5885」・「5886」といった下記のようなエラーメッセージが表示された方は多いでしょう。

Amazonでは現在、この「ノーブランド品」の相乗り出品を認めていません。(Amazonノーブランド商品ポリシーに関連するエラーメッセージ5886)
ノーブランド品としてのポリシー違反の出品が蔓延したことへの対処として、行われている対策です。
ノーブランド品の詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。
- 商品を仕入れる前に、正規のブランド名で登録されているかを確認する。
- ノーブランドで出品する場合には、正式にブランド名がなく商品自体にも表記がないことを確認する。
万が一、知らずに行った誤った行為で、アカウント停止もしくは閉鎖された場合は、即対処する必要があります。
アカウント停止・閉鎖に関する詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。
最後に
ここまで、Amazon相乗り出品の仕組みや、メリットや注意点と対処法、出品手順と躓きやすい事例についてお伝えしました。
Amazon相乗り出品は、初心者の方には最適な出品方法ですが、実践する際に対処しなければならない注意点が多いのも事実です。
とはいえ、メルカリで疲弊する出品作業の軽減になるのは確かですし、AmazonのFBAを利用すればさらに自由な時間が増えて、視野が広がることは間違いありません。
Amazonの相乗り出品以上に、身体的にも精神的にも負担が激減するFBAについてもご利用をおすすめいたします。
AmazonFBAの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。
Amazon相乗り出品の知識を活用して、現状改善の一助にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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商品画像や説明文作成とか、出品作業が本当に面倒くさい!