Amazonの広告運用がうまくいかない原因は様々ですが、そのうちの1つがターゲティングの使い方です。
Amazon広告の基本となるスポンサープロダクト広告も、スポンサーブランド広告も、適切なターゲティングになっているかどうかが費用対効果を左右します。
そこで、今回はスポンサープロダクト広告を中心に、費用対効果の高いターゲティングのポイントをお伝えします。

目次
Amazon広告の主なターゲティング3つの種類と使い方

まずは、Amazon広告の主なターゲティングの特徴と使い方についてお伝えします。
Amazon広告の基本となるスポンサープロダクト広告とスポンサーブランド広告には、次のターゲティングがあります。
スポンサープロダクト広告 | スポンサーブランド広告 | |
オートターゲティング | 〇 | × |
キーワードターゲティング | 〇 | 〇 |
商品ターゲティング | 〇 | 〇 |
特にスポンサープロダクト広告は、オートターゲティングに依存しがちな点は注意が必要でしょう。
なお、キーワードターゲティングと商品ターゲティングは、自分で設定するターゲティング方法であるため、2つまとめてマニュアルターゲティングとも言われています。
オートターゲティング
対応している広告 | スポンサープロダクト広告 |
おすすめの使い方 | ・発売直後に利用しながら傾向をつかむ ・想定外のお宝キーワードを見つける ・徐々にマニュアルターゲティングに移行する ・中上級者は使用しないのもあり |
オートターゲティングは、スポンサープロダクト広告だけに付いているターゲティング方法です。
その名の通り、自動で適切な検索キーワードを判断して、Amazonの検索画面に露出します。
運用を続けていくことで、徐々に適正化して、ターゲティングの精度が上がってきて費用対効果が自動的に良くなっていきます。
手動で設定するマニュアルターゲティングに比べれば、初心者でも失敗しにくいターゲティング方法です。
しかし、自分でキーワードを絞り込むマニュアルターゲティングに比べると、ターゲティング範囲は広くなります。
特に初動はキーワードを絞らないので費用対効果が悪いですし、運用を続けても費用対効果に限界はあります。
そのため、常に、オートターゲティングに依存すると、広告表示回数は多くなりますが、広告費も多くかかります。
オートターゲティングの運用結果を参考にしながら、徐々にマニュアルターゲティングに切り替えていくのが理想です。
オートターゲティングで運用していくと、想定外のターゲットが見つかることもあるので、その結果もマニュアルターゲティングに活かしていきましょう。
なお、スポンサーブランド広告では、オートターゲティングはなく、マニュアルターゲティングしか選択肢がありません。
あらかじめ、狙う検索キーワードや類似商品を定めていくしかない点は注意しましょう。
キーワードターゲティング
対応している広告 | スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告 |
おすすめの使い方 | ・検索キーワードの狙いを定める ・狙ったキーワードから狙いを広げる ・オートターゲティングの結果を見ながら利用する ・中上級者は最初から利用するのもあり |
キーワードターゲティングは、手動で消費者の検索キーワードの狙いを定めてターゲティングする方法です。
Amazonで商品を販売する際は、Amazon SEO対策として、セラースプライトなどを活用して検索キーワードに狙いを定めることが大半です。
Amazon物販の基本として、消費者の大半は検索窓にキーワードを打ち込んで商品を探すというのがあるからです。
キーワードの狙いを外したらまったく売れないものの、うまく的を射たキーワードであれば、オートターゲティングより格段に費用対効果が高くなります。
中上級者であれば、最初からキーワードターゲティングに絞り、さらに関連するキーワードに狙いを広げていくと良いでしょう。
ただ、キーワードターゲティングだけでは、想定外のお宝ターゲットが見つからないデメリットもあります。
できればオートターゲティングも利用して、発掘できたお宝キーワードをキーワードターゲティングに反映していくと良いでしょう。
特に初心者の方は、いきなりキーワードターゲティングで試しても、全然的を外してしまうことがあります。
最初はオートターゲティングで試してみて、狙うキーワードを定めていくのが良いでしょう。
商品ターゲティング
対応している広告 | スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告(※) |
おすすめの使い方 | ・競合商品や同カテゴリーに狙いを定める ・検索キーワードはわからないがベンチマーク商品がある |
※スポンサーディスプレイ広告は、今は「コンテキストターゲティング」という名称
商品ターゲティングは検索キーワードだけでなく、競合商品や同カテゴリーに狙いを定めてターゲティングする方法です。
狙うべきキーワードが読めないような商品で、ベンチマークする商品がある場合に適したターゲティング方法です。
キーワードでターゲティングする場合とは、別のアプローチができるので並行して試してみると良いでしょう。
商品によっては、商品ターゲティングの方が相性が良いこともあります。
特に、検索キーワードで狙うと入札単価が高騰してしまう場合には、有効な選択肢となるでしょう。
費用対効果を高める3つのターゲティングの活用方法

次に、費用対効果を高める3つのターゲティングの活用方法についてお伝えします。
費用対効果を高めたい方は、次のようにAmazon広告を運用してみてください。
最初はオートターゲティングで徐々にキーワードターゲティングに移行する
スポンサープロダクト広告の場合は、オートターゲティングがあるので様々な選択肢があります。
ブランド登録の必要がない一番基本的なAmazon広告でありながら、一番運用に迷いやすいAmazon広告でもあります。
ただ、初めてスポンサープロダクト広告を使う方は、まずはオートターゲティングで運用を開始すると良いでしょう。
オートターゲティングは、広告費はかかりますが、様々なキーワードで露出するので広告の表示回数は増えます。
多少広告費がかかっても、比較的安定的に運用したいという方は、まずはオートターゲティングで運用すると良いでしょう。
実際、スポンサープロダクト広告の基本はオートターゲティングにしているという人も少なくありません。
しかし、検索キーワードなどの特徴がつかめるようになったら、徐々にキーワードターゲティングの割合を増やしていきましょう。
そうすることで、徐々に角度の高いターゲティングができるようになり、費用対効果は改善していきます。
オートターゲティングを使うにしても、いずれはマニュアルターゲティングに切り替えるつもりで運用しましょう。
セラースプライトで検索キーワードを調べてキーワードターゲティングで運用する
中上級者の方や、検索キーワードが明確な商品は、最初からキーワードターゲティングを用いてAmazon広告運用をするのもありです。
特にスポンサーブランド広告の場合は、オートターゲティングがないので、検索キーワードをセラースプライトなどでしっかり考えておく必要があります。
商品にもよりますが、キーワードターゲティングで的確な検索キーワードを選べば、オートターゲティングより費用対効果が良くなります。
セラースプライトを利用したキーワードリサーチについては、以下の記事を参考にしてください。
なお、競合商品が明確な場合は、商品ターゲティングを利用するのもありです。
ただ、商品ターゲティングは、メインで利用するよりは、キーワードターゲティングの補完的に使うことが多いです。
Perpetuaで広告運用をAIですべて任せる


オートターゲティングで運用するのか、マニュアルターゲティングで運用するのか、どちらが良いかわからない

検索キーワードとか競合商品の設定を、どうすれば良いかわからない。外すと全然売れないし
という方は、月額費用はかかりますが、PerpetuaというAIでAmazon広告運用を最適化してくれるツールを用いるのも1つの手です。
- 勝手にオートターゲティングとマニュアルターゲティングの切り替えをしてくれる
- キーワードターゲティングのキーワード設定をAIに任せられる
- 商品ターゲティングの類似商品やカテゴリー設定をAIに任せられる
- 入札額をある程度自動で設定してくれる etc
など、自動で最適化してくれるので、効率的に費用対効果を上げたいという人にはおすすめです。
月額費用は、月額50ドル(約7,500円)~500ドル(約75,000円)と様々なので、興味のある方は問い合わせてみると良いでしょう。
最後に
以上、Amazon広告のターゲティングについてお伝えしました。
Amazon広告の運用で、費用対効果を左右する原因の1つはターゲティングが適切かどうかです。
ぜひ、本記事を参考にして、適切なターゲティングをして、費用対効果が高くなるような広告運用を行ってください。
なお、他のAmazon広告の費用対効果を良くする方法は、以下の記事をご覧ください。
また、Amazon広告の種類や概要については、以下の記事を参考にしてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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