Amazon出品サービスより「2026年8月10日をもって、おすすめ出品の利用資格の要件を廃止する」といった以下の内容のメールが届いたのはご存じでしょうか?

これまでのAmazonカート獲得ルールには「利用資格」があり、販売しているセラーの多くは、「なかなかカートが獲得できない」「新規出品では販売実績がないためカートが取れない」といった悩みを抱えていました。
今回の変更により、こうした状況は改善される可能性がある内容になっています。
| 項 目 | 2026年8月10日まで | 2026年8月10日以降 |
| 第1段階(利用資格) | 必要 | 廃止 |
| 第2段階(価格・配送・在庫など) | 必要 | 必要 |
| 新規セラー | カート獲得が難しい | カート獲得しやすくなる傾向 |
| 価格競争 | やや限定的 | 激化する可能性あり |
一方誰でもカートを獲得しやすくなることで、これまで以上に価格競争が激しくなることも予想されます。
この記事では、Amazonカート獲得ルールの変更内容と、今後セラーが取るべき対策についてわかりやすく解説します。
Amazonのカート獲得ルール(~8/10)とは

8/10までのAmazonカート獲得ルールには2つの条件がありました。
カートとは、商品ページで表示される「カートに入れる」「今すぐ購入」の購入ボタンに表示される販売者(おすすめ出品)のことです。
カート獲得の仕組みについて知りたい方は、下記の記事をご覧になってください。
まずは、この2段階のカート獲得ルールについて解説いたします。
カートを獲得するためには2段階の条件を満たすことが必要
第1段階:利用資格として販売実績(アカウント健全性)での評価
第1段階としてはおすすめ出品としての利用資格、いわゆる出品形態やパフォーマンス指標といったアカウント健全性全般が主な指標でした。
アカウント健全性の詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。
この第1段階指標の具体的な内容は以下の通りです。
- 大口出品者であること
- 注文不良率(ODR)
- 出荷前キャンセル率
- 出荷遅延率
- ポリシー違反の有無
- その他パフォーマンス指標など
つまり、Amazonが定める一定基準以上の運営品質を維持していることが前提でした。
詳しくは、Amazonセラーセントラル「おすすめ出品の対象となるために必要な条件を教えてください」をご確認ください。
第2段階:現在の販売・運営状況での評価
第1段階をクリアした後、さらに以下のような現状パフォーマンスを総合的に評価して、カート獲得者が決定されていました。
- 適正な販売価格
- 在庫状況
- 配送スピード
- 送料無料など配送オプション
- カスタマーサービス品質
なお、Amazonは評価項目は公開していますが、それぞれの具体的な数値基準や配点は公表していません。
詳しくは、Amazonセラーセントラル「おすすめ出品になるためには」をご確認ください。
「おすすめ出品の利用資格」という新規参入者を阻む矛盾した条件
これまでのカート獲得ルールは、一見すると公平な仕組みに見えますが、実際には大きな問題がありました。
おすすめ出品の利用資格を維持・取得するためには販売実績が重要で、販売実績を作るには、そもそもカートを獲得して売れる必要がある、ということ。
つまり、
販売実績がない → カートが取れない → 売れない → 販売実績が増えない
という状態になり、新規参入者はスタートラインにも立てないという矛盾が発生していました。
今回のAmazonカート獲得ルールの変更点(8/10~)

この矛盾したカート獲得ルールが変更され、8月10日からは第1段階の利用資格(販売実績での判断)の要件が廃止されることになりました。
第1段階の利用資格(販売実績)での評価基準が廃止に
前述したように今回のカート獲得ルールの変更で、販売実績が必要な第1段階の評価基準がなくなり、誰でも平等にカートを獲得しやすくなった、ということです。
これにより今後は第2段階の評価項目(現状パフォーマンス)を中心に、カート獲得が決定されるようになります。
つまり、今まで積み重ねてきた実績を重視するのではなく
といった、現状で対応可能な条件のみでの判断になり、多くの販売者が基準を満たしやすい状況になったといえます。
今までカート獲得しづらかった新規参入者には嬉しいメリット
今回の変更で最も恩恵を受けるのは、新規参入者や販売実績が少ないセラーです。
これまでカートを獲得すること自体が困難で、販売実績が積めないという大きな壁がありましたが、条件が整っていれば販売機会を得られる状況になったのです。
初心者が抱える「最初の1件が売れない」という悩みにも、以前より早く販売できる可能性が高くなったことは、メリットといえるでしょう。
今まで以上に価格競争の激化が予想されるデメリット
一方で、価格競争の激化する可能性が高いという大きな懸念もあります。
カートを獲得しやすくなることで、「とにかく安くすれば売れる」と考える出品者が増え、値崩れが起きやすくなる可能性があります。
特に早く売り切りたい出品者が大幅な値下げを繰り返すと、市場価格そのものが下落し、利益を確保できないまま販売を続けるケースも増えるでしょう。
今よりも比較的易しいルールに変更された結果、カート獲得競争が激化し結果的に利益率が下がってしまうというデメリットも予想されます。
Amazonカート獲得ルール変更に伴ってすべき対策

この度のAmazonカート獲得ルールの変更に伴って、販売者が行わなければならないことは特にありません。
しかし、このルール変更による影響には注意が必要なので、起こりうる事態に備えて取るべき対策は知っておきましょう。
【対策①】価格の下落発生時に焦って価格競争に参加しない
今回のルール変更で最も注意したいのは、「周りが値下げしたから自分も値下げする」という行動です。
Amazonのカートは価格だけで決まるわけではありません。
配送品質や在庫状況など、複数の要素が評価されるため、適切な条件を維持していれば、価格を大きく下げなくてもカートは必ず回ってきます。
一時的な価格競争に巻き込まれず、利益を確保できる価格を維持することが、長期的には安定した販売につながります。
【対策②】根本的な解決には値崩れを起こす市場からの脱出を検討する
今回のルール変更で最も影響を受けるのは、同じ商品に多数のセラーが集まる「相乗り販売」を中心に行っているセラーです。
特に「せどり」のような販売手法では、価格競争が激しくなり、利益を維持することがさらに難しくなる可能性があります。
そのため、今後は価格競争から距離を置ける販売スタイルへ移行することが重要になります。
解決策としておすすめの手法は「メーカー仕入れ」や「OEM販売」です。
特にメーカー仕入れは、OEMほど大きな資金や初期費用、利益が出るまでの長い期間を必要としないので、比較的取り組みやすく物販初心者にもおすすめの手法です。
メーカー仕入れにご興味のある方は、只今書籍を無料で進呈中ですので是非お受け取り下さい⇩
価格競争に悩まされない販売を目指すのであれば、現在の販売方法を見直し、着実に実績を積み上げていける手法に切り替えることが将来的にも重要です。
今回のカート獲得ルール変更について、よりわかりやすい動画もありますので、ぜひご覧になってください⇩
最後に
今回のAmazonカート獲得ルールの変更は、新規セラーにとっては大きな追い風となる一方、既存セラーにとっては価格競争が激しくなる可能性を含んだ大きな転換点でもあります。
重要なのは、「カートを取ること」ではなく、「利益を残しながら継続して販売できること」です。
一時的な値下げ競争に巻き込まれるのではなく、配送品質や顧客満足度を維持しながら、価格競争に左右されにくい販売戦略へ移行することが、今後ますます重要になるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。






























Amazonからカート獲得ルールについてのメールがきていたけど、何が変更されたの?