Amazon SP-API新料金体系導入で物販必須ツールの価格が高騰する?

Amazon SP-API(自社制作)
Amazon SP-APIによる値上げ(自社制作)

2025年11月に、Amazonのアプリ開発者向けポータルで「Amazon SP-APIの新料金体系」が発表されました。

※Amazon selling Partner api「SP-APIに関する最新情報」より抜粋

アプリ開発者でなければ、ほぼ耳にすることがないAmazon SP-APIですが、この発表がAmazon物販実践者の間に話題になっています。

それが、「KeepaやプライスターなどのAmazon物販ツールが値上げするのではないか?」という話です。

今回はAmazon SP-APIの新料金体系導入による、Amazon物販実践者への影響について解説します。


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Amazon SP-API新料金体系の導入とは?

Amazon SP-API(自社制作)

まずは、Amazon SP-API新料金体系導入についてお伝えします。

そもそもAmazon SP-APIとは何?

Amazon SP-APIとは、商品情報、注文、価格などのデータを、外部のツールからアクセスできるようにする接続口のようなものです。

Selling Partner API(SP-API)はRESTベースのAPIです。Amazon出品パートナーが、注文、出荷、支払いなどのデータにプログラムでアクセスできるようにします。販売効率を高め、必要な労働量を削減し、顧客への応答時間を短縮し、出品パートナーがビジネスを成長させるのに役立ちます。

※Amazon selling Partner api「アプリとAPIで成長を加速」より抜粋

Keepa、プライスター、クイックショップ、セラースプライトなど、Amazon物販で多くの人が重宝しているツールは、Amazon SP-APIを利用していると考えられます。

そのため、Amazon SP-APIはツール開発者でなければ馴染みのない話ですが、間接的にはAmazon物販に関係してきます。

これまでAmazonは、Amazon SP-APIは無料で開放されていたものの、今回新料金体系が導入されることになりました。

サードパーティー開発者に年額1,400ドルの開発者登録料&月額料金

2026年1月31日より、Amazonはサードパーティー開発者に対して新料金が発生することを発表しました。

サードパーティー開発者とは、他出品者のセラーアカウントのためにツールを提供している業者のことです。

つまり、Keepaやプライスター、マカド、セラースプライトなどの運営会社が、サードパーティー開発者に当たります。

Amazonが公表している料金体系は次の通りです。

※Amazon selling Partner api「SP-APIに関する最新情報」より抜粋

上記のように、どのプランでも1,400ドル(1ドル150円換算で21万円)の年会費がかかり、プランに応じて0~1万ドルの月額料金がかかるようになっています。

なお、上記の月額従量制GET通話とは、簡単に言えばデータの呼び出し回数のことです。

例えば、基本プランであれば、月間250万回までの呼び出しは無料ですが、それを超えると1,000回あたり0.4ドル(1ドル150円換算で60円)かかるということです。

月額250万回の呼び出しというのは、数千人のユーザーを抱え、24時間データを監視し続けるツールであれば、すぐに消費される量と考えられます。

そのため、Keepa、プライスターなどAmazonツールの運営会社は、2026年より高額な月額費用が発生することになります。

自社のセラーアカウント専用でSP-APIを利用するなら追加料金なし

補足になりますが、自社のセラーアカウント専用でAmazon SP-APIを利用している方は、今回の新料金の対象外です。

今回のAmazonの新料金体系は、あくまで「商売としてツールを販売している業者には料金が発生するが、自社のためにデータを活用するだけなら発生しない」ということです。

Amazon SP-API有料化でKeepaなど必須ツールはどうなる?

Amazon物販プレイヤーが気になるのは、「今回のAmazon SP-APIの新料金体系導入で、Amazon物販用のツールがどうなるか?」ということです。

現段階ではあくまで予測になりますが、今後ツールの値上げが考えられるので、利用ツールを整理して絞り込んだ方がいいでしょう。

Keepa、プライスターなどのツールが値上げの可能性あり

Amazon SP-API有料化で、Keepa、プライスター、セラースプライトといったツールが値上げの可能性があります。

また、クイックショップなど今まで無料で利用できていたツールも、今後有料化になるかもしれません。

現段階では、あくまで予想の話です。

しかし、Amazon SP-APIが有料化することで、ツール運営会社の月額の運用コストが跳ね上がることが考えられます。

Amazon SP-APIによるコストが、ユーザーの利用料の値上げという形で転嫁されてもおかしくありません。

Amazon物販系のツールが値上げされても、不思議ではないので、今後の動向は注目しておくといいでしょう。

複数のツールを使い続けると固定費負担が大きくなる可能性がある

言うまでもないですが、Amazon物販用のツールを複数使い続けると、固定費の負担が大きくなります。

これは、Amazon SP-APIの有料化がなくても同じことですが、今後値上げされるようなことがあれば、さらに負担が大きくなってしまいます。

Amazon物販に本格的に取り組んでいる人の、利用ツールの月額利用料は、トータルで平均15,000円程度と聞いたことがあります。

OEM販売などで重宝するセラースプライトに至っては、月13,998円です。

おそらくOEMや独占販売に取り組んでいる人であれば、ツールの利用で月30,000円ほどかかっていることになります。

ツール平均で20~50%値上げすることになれば、月々の負担が5,000~15,000円程度増えることになってしまいます。

ツールで効率的に販売できるなら費用対効果のある自己投資ではあるものの、決して無視できない固定費ではあります。

必要なツールを絞ってAmazon物販に取り組んだ方がいいかも

今後のAmazon物販系のツールの値上げの可能性を踏まえて、必要なツールを絞った方がいいでしょう。

具体的には、価格改定ツールならプライスターやマカド、店舗せどりのツールならせどりすとプレミアムとAmacodeなど、似た機能を持つツールは1つに絞るといったものです。

また、多機能なAmazon物販系のツールは、他のツールと機能が重複していることが少なくありません。

例えば、プライスターは、自動価格改定ツールとして重宝している人が多いですが、他にも次のような機能があります。

  • 商品登録、納品プラン作成を効率化できる
  • 売上・利益、在庫回転率が簡単に把握できる
  • サンクスメールの送付を効率化できる
  • 各月末時点での在庫数・在庫仕入れ金額をダウンロードできる
プライスター使い方

無料ながら重宝している人が多いクイックショップも、かなり多機能なツールです。

そのため、今お使いのツールの機能を整理してみると、「あれ、これはいらないかも」というツールが出てくるかもしれません。

ツールの機能を整理することで、使用するツールを絞れるようになるので、固定費の削減につながるでしょう。

最後に

Amazon SP-APIの新料金体系導入で、実際にAmazon物販系のツールが値上げに踏み切るかどうかはわかりません。

また、値上げするにしても、どのツールが、どれくらい値上げするかは予測は難しいでしょう。

ただ1つ言えることは、Keepaやプライスターなどの定番ツールをはじめ、多くのツールが値上げ、有料化に踏み切る可能性は高くなります。

実際、そうでなくてもツールの固定費が結構負担になっている方も多いと思います。

今回、値上げの懸念を機に、利用するツールを絞り込んで、固定費を削減してみるのもいいでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

※本記事は2025年11月時点の発表情報に基づいた予測であり、各ツールの将来的な価格改定を確定するものではありません。最新情報は各ツールの公式サイトをご確認ください。


 

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ABOUT US
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石井裕
1979年新潟県出身、東北大学大学院工学研究科修士課程卒。
原子力技術者として13年勤務。

趣味で書き始めたブログから収入を得られたことをきっかけに、密かに夢に抱いていたライターとして起業。
マニアックな好奇心と探究心から生まれる徹底した取材で、商品・サービスの隠れた魅力を言語化することを武器としている。

特に物販事業について専門的な知識を有しており、2018年より、EC STARs Labのコンテンツ制作および活動に深く関わっている。

県境をまたぐマニアックな趣味を持ち、2009年『県境マニア』を出版。
以降TBSの「ゴロウ・デラックス」「マツコの知らない世界」、テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」などメディア出演多数。