Amazon追跡可能率とは?出品停止になった際の対処法と3つの予防策

Amazonの追跡可能率とは何? 出品停止になったらどうしよう?

自己発送する商品は、追跡可能率は気になるよね

追跡可能率(VTR=Valid Tracking Rate)は、Amazonのアカウント健全性を評価するスコアの1つです。

FBA納品している際は、基本100%なので気にしなくて良いですが、自己発送している際は注意が必要な指標の1つです。

場合によっては、自分が販売している商品が出品停止となり、販売機会を逸することもあり得ます。

そこで、今回はAmazon物販を行っている人に向けて、追跡可能率について詳しく解説します。

FBA納品だけでなく、自己発送している商品がある人は最後までご覧ください。


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Amazon追跡可能率とは?

まずは、追跡可能率の概要についてお伝えします。

  • 追跡可能率は、消費者が注文した商品がどこにあるのか、いつ届くのかを把握できているかどうかを示す指標
  • 追跡可能率が95%を切ると、自己配送している当該カテゴリー商品が出品停止になる可能性がある
  • 追跡可能率はAmazonセラーセントラルのアカウント健全性の管理画面で確認できる

上記3点を理解するようにしましょう。

追跡可能率の定義は?

追跡可能率は、特定の30日間で売れた商品のうち、消費者に注文した商品がどこにあるのか、いつ届くのかを把握できている注文の割合のことを言います。

つまり、有効なお問い合わせ伝票番号が入力されていて、消費者が追跡可能かどうかを示す指標です。

30日間で1,000個の商品が売れて、900個の商品が追跡可能である場合、追跡可能率は90%となります。

冒頭でお伝えしたように、FBA利用していれば、Amazon側でお問い合わせ伝票番号を入力していることから、追跡可能率は基本100%になります。

しかし、自己発送の場合は、自分でお問い合わせ伝票番号を入力しなければならず、失念したり誤ったりすると追跡可能率は減っていきます。

追跡可能率が95%を下回ると、後述するようなペナルティが課される可能性があるので注意してください。

追跡可能率の計算対象は?

追跡可能率の計算対象となる商品は次の通りで、それ以外は除外されます。

  • 日本の出品者の場合、荷物(*)ごとの注文金額が1,000円以上(消費税抜き、配送料を含む)であること。
  • 中国の出品者(香港を含む)の場合

・荷物()ごとの注文金額が1,000円未満(消費税抜き、配送料を含む)について、配送会社によるスキャンが少なくとも1回行われ、追跡可能な配送方法であること。

・荷物(*)ごとの注文金額が1,000円以上(消費税抜き、配送料を含む)について、配送会社によるスキャンが少なくとも2回(配送完了時または不在による持ち戻りを含む)行われる、完全に追跡可能な配送方法であること。

*「出荷通知を送信」画面で入力する荷物の単位を指します。1つの荷物あたり、1つのお問い合わせ伝票番号が付与されます。

※Amazonセラーセントラル「追跡可能率(VTR)」より抜粋

また、Amazonで追跡できる配送会社は、次の通りです。

※Amazonセラーセントラル「追跡可能率(VTR)」より抜粋

逆に言えば、次のような商品は、追跡可能率の計算対象外となります。

※Amazonセラーセントラル「追跡可能率(VTR)」より抜粋

追跡可能率が95%を下回った場合のペナルティは?

追跡可能率が95%を下回ると、次のペナルティを受ける可能性があるので、十分注意してください。

  • 95%を切った商品カテゴリーについて、自己配送している商品の出品が停止される
  • マケプレプライムの対象から外れる(追跡可能率94%未満の場合)
  • Amazonのアカウント健全性のスコアが下がる(※)

※Amazonのアカウント健全性については、以下の記事を参考にしてください。

Amazonは「地球上で最もお客様を大切にする企業」という理念の通り、顧客満足度を重要視しています。

追跡可能率を十分担保していないことは、顧客満足度の低下に繋がるため、厳しい基準、厳しいペナルティがあると考えてられます。

やや手間に感じるかもしれませんが、お問い合わせ伝票番号は必ず入力するようにしましょう。

追跡可能率の確認方法

追跡可能率については、Amazonのセラーセントラルの画面で、アカウント健全性の管理画面から確認できます。

①セラーセントラルの画面にログインして、「パフォーマンス」⇒「アカウントの健全性」

②上図赤枠の「有効追跡率」をクリック

③赤枠のように、追跡可能率(有効追跡率)が表示される

セラーセントラルの画面では、有効追跡率という名称となっていますが、追跡可能率と同義語になります。

Amazon追跡可能率が95%未満になった場合の対処方法

追跡可能率が95%未満となり、出品が停止した場合は、改善計画書を提出してペナルティの取り下げを申し立てる必要があります。

出品停止後に追跡可能率が95%に復帰したとしても、すぐにペナルティが取り下げられて出品可能になるわけではありません。

改善計画書については、次の項目を必ず記載するようにしてください。

  • 問題の原因は何かを明確かつ簡潔に説明する
  • 問題を解決するためにどのような対処をするのか、詳細な内容と変更実施日とともに記載する
  • 今後、問題が発生しないようにどのような対策をするのかを記載する
  • 上記について、該当する商品またはASINの証拠など、関連する証拠資料を提出して、重要な箇所は強調表示する

※参考:Amazonセラーセントラル「出品権限を回復するために申し立ての質問書に回答する

このように、詳細な改善計画書を作成しないといけないのは、真贋調査時の対応に似ているところがあります。

1回改善計画書を提出したくらいで、出品停止を取り下げてくれるとは限りません。

お問い合わせ伝票番号が反映されなかった原因を深く掘り下げて、上記の通り具体的に記載するようにしましょう。

Amazon追跡可能率95%以上を維持して出品停止を予防する3つの方法

自己発送している商品がある限り、極力追跡可能率が95%以上になるように努めないといけません。

そこで、追跡可能率95%以上を維持して出品停止を予防する方法を解説します。

特別な事情がない限りFBAを利用する

言うまでもない話ですが、FBA納品している商品については、追跡可能率で悩まされることはありません。

FBAを利用すれば、自動的に追跡番号が有効になるので、追跡可能率は100%になります。

Amazon物販に取り組むなら、基本はFBA納品の方がおすすめで、自己発送した方が良い商品は次の商品に限定されます。

  • 返品リスクの高い数万円規模の高単価商品
  • FBA手数料負けしそうな低単価商品
  • 無在庫で販売する商品

極力FBAを利用しましょう。

どうしても自己発送する商品については、後述するようなことを心がけてください。

なお、FBAや自己発送については、以下の記事をご覧ください。

amazon FBA
AmazonのFBMとは?

出荷後4時間以内にAmazonに出荷通知を送る

商品を自己発送したら、なるべくすぐにAmazonに出荷通知を送るようにしましょう。

出荷後4時間以内に出荷通知を送らないと、Amazonと上記の配送会社の間で同期が取れず、うまく追跡ができないことがあります。

集荷から4時間以上経ってから出荷通知を送信した場合、Amazonと配送会社間のシステムが正常に動作せず、荷物を追跡できなくなることがあります。集荷後4時間以内に日付を跨ぐ場合は、商品が集荷された当日中に出荷通知を送信する必要があります。

※Amazonセラーセントラル「追跡可能率に関するよくある質問」より抜粋

正確にお問い合わせ伝票番号を入力しても、Amazonへの出荷通知が遅れただけで、追跡可能率が下がることになるので注意してください。

追跡可能率のレポートを定期的に確認する

お問い合わせ伝票番号の入力ミスなどで、うまく追跡ができないことがあります。

そのため、定期的に追跡可能率のレポートをダウンロードして、追跡が有効になっているかどうかを確認しましょう。

追跡情報がない場合は、レポートの「有効な追跡情報なし」の列に「×」が表示されます。

うまく追跡できていない場合、原因としては次のことが考えられます。

  • お問い合わせ伝票番号が正しく入力されていない。お問い合わせ伝票番号は、ハイフンを含めずに半角英数字で入力する必要があります。また、お問い合わせ伝票番号の形式は、各配送会社の要件に準拠している必要があります。
  • お問い合わせ伝票番号は正しいが、間違った配送会社名を選択している。 たとえば、配送にDHLを使用してるにもかかわらず、配送会社名欄に「FedEx」と入力した場合、未確認の追跡情報として記録されます。
  • 出荷通知を送信ページのドロップダウンリストに表示されておらず、追跡可能率免除の基準も満たしていない、サポート対象外の配送会社を使用した。これによりAmazonでは追跡ステータスを確認できません。また、その配送は追跡可能率の指標にはカウントされません。
  • 荷物が到着した後にお問い合わせ伝票番号がアップロードされた。この場合、購入者が使用できなかったことになるため、追跡可能率の指標にはカウントされません。

※Amazonセラーセントラル「追跡可能率に関するよくある質問」より抜粋

追跡情報は、商品が到着するまで、注文管理から変更、再入力、更新できるので、誤りに気付いたら速やかに修正しましょう。

変更したら、72時間以内に追跡可能率に反映されます。

最後に

以上、アカウント健全性の指標の1つである、追跡可能率について解説しました。

自己発送をする際は、気を付けないといけない指標の1つです。

どうしても自己発送する商品がある場合は、お問い合わせ伝票番号を間違えずに記載して、出荷後すぐにAmazonに出荷通知をしましょう。

もし、追跡可能率が95%を切り、出品停止に至った場合は、改善計画書を提出してください。

最後までご覧いただきありがとうございました。


 

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ABOUT US
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石井裕
1979年新潟県出身、東北大学大学院工学研究科修士課程卒。
原子力技術者として13年勤務。

趣味で書き始めたブログから収入を得られたことをきっかけに、密かに夢に抱いていたライターとして起業。
マニアックな好奇心と探究心から生まれる徹底した取材で、商品・サービスの隠れた魅力を言語化することを武器としている。

特に物販事業について専門的な知識を有しており、2018年より、EC STARs Labのコンテンツ制作および活動に深く関わっている。

県境をまたぐマニアックな趣味を持ち、2009年『県境マニア』を出版。
以降TBSの「ゴロウ・デラックス」「マツコの知らない世界」、テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」などメディア出演多数。