ダイソーなど100均商品は、仕入れ値が安いのと、近所にあることからせどりの仕入れ先として考える方は少なくありません。
実際、2024年2月現在、ダイソーは国内だけで3,790店舗あります(ダイソーホームページ「会社概要」より)。
店舗数が多いので、一見するとブックオフやセカンドストリート同様に、せどりの有力なリサーチ先として利用できそうな気もします。
しかし、ダイソーせどりは様々なデメリットがあり、稼ぐことはかなり難しいです。
そこで、今回はダイソーせどりの特徴と、全然稼げない理由について解説します。
ダイソーせどりに興味のある方は最後までご覧ください。
ダイソーせどりとは?
まずはダイソーせどりの特徴について解説します。
ダイソーは、安価な商品が豊富にあり、せどり初心者の方でも取り組みやすいところがあります。
ただ、販売価格を高くすることもできないので、どうしても薄利多売になりがちです。
安価で品質の高い商品が豊富に存在する
まず、ダイソーは安価で、しかも品質の高い商品が豊富に存在します。
100均商品なので1つあたりの仕入れ価格が安く、1商品あたりの在庫リスクが高くありません。
大量仕入れが可能なので、後述するようにセット販売もしやすいです。
また、ダイソー商品は、安価なのに品質が高いです。
実際、100均商品で「不良品だった」という不満はあまり聞かないと思います。
仮に、多少クオリティが低くても低単価商品なので「ダイソーならこんなもんかな」と納得できるところがあります。
そのため、出品の際に「ダイソー商品です」「100均商品です」と明記していれば、そこまで大きなクレームやトラブルにはならないでしょう。
という方は、まずは以下の商品を中心にリサーチしてみるといいでしょう。
しかし、同じような商品を狙っているライバルが多い点は注意が必要です。
SNSやテレビで話題になった商品 | ダイソーなど100均商品はSNSやテレビでバズりやすい傾向がある。 |
コラボ商品 | キャラクターグッズや有名YouTubeなどとの限定コラボ商品。 |
実用性の高い商品 | キッチン用品や文房具など。特にバズった商品は要チェック。 |
100均とは思えない商品 | アクセサリー、インテリア用品、観葉植物などおしゃれな商品や子どもが喜びそうなおもちゃ。 |
ハンドメイド素材 | 毛糸などハンドメイドで需要のある商品。メルカリで売りやすい。 |
以前、ある腕時計の商品名と、人気アーティストのツアーの名称が同じだったことから、その腕時計の人気に火が付き、プレミア価格になったことがあります。
このようなケースは頻繁に発生するわけではありませんが、SNSなどをチェックすると、動向を観察することができます。
セット販売すると売れやすい
ダイソーの商品は、単品では販売価格がどうしても安くなり、送料だけで赤字になってしまう可能性があります。
上記のキッチン用品や文房具、インテリア用品、アクセサリー、ハンドメイド素材についてはセット販売などで付加価値を高めていくと売れやすいです。
ダイソー商品はメルカリで多く出品されていますが、単品で出品するよりセット販売の方が多いくらいです。
ダイソー商品には、次のようなセット品が多い傾向があります。
- 同商品・同バリエーションの複数個セット
- 同商品で色やサイズなどが違う商品の組み合わせ
- 同シリーズの違う商品
- CanDoやセリアなど他メーカーも含めた類似商品の組み合わせ
例えば、同シリーズの違う商品というと、次のようなおもちゃが良い例でしょう。
CanDoやセリア商品と合わせてセット販売している例も比較的よく見られます。
ダイソーをリサーチする際は、単品ではほとんど利益にならないことを念頭に置いて、セット販売を意識しておく必要があるでしょう。
メルカリだけでなくeBayで輸出する人も多い
と考える人は多いと思いますし、基本的にはそれで間違いありません。
Amazonでもダイソー商品は人気ですが、薄利なだけに手数料負けしやすいデメリットがあります。
そのため、基本的にはダイソー商品はメルカリで出品で間違いないでしょう。
ただ、もう1つ押さえておきたい販路がeBayです。
海外の人から見て、CanDoやセリアを含めて、日本の100均商品は安くて品質が高いので魅力的です。
特に茶碗や箸など和を感じさせる商品は狙い目でしょう。
eBayに関しては、次の記事を参考にしてください。
出品する際はダイソー商品であることを明記すること
メルカリに商品を出品する際は、傷や汚れの有無などを正直に明記することは言うまでもありません。
特にダイソー商品の場合は、「ダイソー商品です」「100均です」ということも明記しましょう。
先ほどもお伝えしたように、ダイソー商品のなかには「100円に見えない!」という商品が少なくありません。
しかし、だからといってダイソー商品でないように見せかけて出品しても、高い確率でバレます。
高確率でクレームなどのトラブルに発展して、悪い評価を付けられてしまいます。
商品名に「ダイソー」などと明記するのもいいですし、商品説明欄に記載しておくのもいいでしょう。
ダイソーせどりが全然稼げない7つの理由
ダイソーせどりの概要についてお伝えしましたが、冒頭でもお伝えしたように、ダイソーせどりで稼ぐことは簡単ではありません。
ダイソー商品は販売価格が低くなりがちで、しかも大量仕入れやリピート仕入れが厳しい点は注意しておく必要があるでしょう。
購入者に原価がバレやすい
ダイソー商品は、購入者に原価がバレやすいです。
消費者がダイソーに行ったら、まったく同じ商品を見つけることも少なくありません。
同じ商品を見つけなくても
と、商品ページでダイソー商品であることがわかった時点で、だいたい見当が付いてしまいます。
だからといって、先ほどもお伝えしたように、ダイソー商品であることを隠して出品することはタブーです。
そのため、販売価格を上げることが難しいのです。
他の出品者の販売価格をリサーチしておく必要はありますが、セット販売であっても正直利益を出すのは難しいと考えていいでしょう。
商品の入れ替わりが激しくて商品寿命が短い
ダイソーでよく買い物する人はだいたいわかると思いますが、商品の入れ替わりが多く、商品寿命が短い傾向にあります。
もちろん通年販売されている商品も多いですが、どちらかというと、いずれは入れ替わることの方が多いです。
そのため、「利益商品を見つけた!」と思っても、継続的な仕入れが難しいのです。
と思うかもしれませんが、常に店舗にある商品は大量生産されており、手に入りやすいので、わざわざメルカリで買おうとはなりません。
もしかしたらeBayで出品すると売れる可能性はありますが、仕入れやすい分ライバルが多いので期待はできないでしょう。
1商品あたりの利益が低く薄利多売になりがち
ダイソー商品は基本的に利益率が低く、薄利多売になりがちです。
販売価格を上げようとしても、消費者はだいたい原価の見当が付くので売れなくなってしまいます。
また、ダイソーは仕入れの障壁が低く、多くのライバルが出品しているので価格比較もされやすいです。
セット品にして付加価値を高めていくにしても、だいたい原価の見当が付くので、販売価格を大きくつり上げることはできません。
薄利多売であることを念頭に置いて、利益計算に注意して出品する必要があります。
仕入れの障壁が低くてライバルが多い
ダイソーは仕入れ価格が安く、店舗数も多いので仕入れの障壁が低く、初心者を含めて多くの人が参入します。
多くの人が出品した結果、ライバルと価格比較されやすくなります。
そのため、ますます販売価格を上げることができず、利益が出ない状況になっています。
出品作業が面倒で割に合わない
ダイソー商品の出品先は、だいたいメルカリかeBayです。
どちらも商品を出品する都度、商品ページを作らないといけません。
しかも、ダイソーの場合は単品で販売しても手数料・送料負けするリスクが高いので、セット品の出品も多くなります。
毎回「どのパターンで組み合わせて売ろうかな」と考えて出品しなければいけないのです。
低い利益率を考えると、かなり割に合わない労力負担と言えるでしょう。
ネットショップはせどり・転売目的の利用が禁止されている
ダイソーには、ネットショップもありますが、せどり・転売目的の利用が禁止されているので注意してください。
第6条(利用制限および利用停止)1.当社は、お客さまが以下のいずれかに該当する場合には、事前の通知なく、お客さまに対して、本サービスの全部もしくは一部の利用を制限し、または利用を停止することがあります。
(中略)
転売目的で商品を購入したことが判明した場合※ダイソー公式通販ネットストア利用規約より抜粋
実店舗も転売対策を強化している
ネットショップが転売禁止であれば、実店舗で仕入れようという人も多いと思いますが、実店舗も近年は転売対策を強化しています。
ダイソーに限った話ではないですが、特に人気のコラボ商品や限定商品、SNSやテレビでバズった商品などは、「1人様〇個まで」となっていることが多いです。
薄利なダイソー商品で、個数制限がかけられるのはかなり厳しいものがあります。
他メーカー同様に、ダイソーは今後も転売規制を強化する可能性があるので十分注意しましょう。
ダイソーせどりより安定的に稼げるメーカー仕入れがおすすめ
ダイソーせどりは正直利益率が低く、稼ぐことが難しいです。
いくら私のように、近所にダイソーがあるにしても、あまりおすすめできる手法ではありません。
であれば、せどりや転売から卒業して、メーカーから商品を直接仕入れるメーカー仕入れの方がおすすめです。
メーカー仕入れとダイソーせどりの違いを示すと、次の通りです。
メーカー仕入れ | ダイソーせどり | |
リピート仕入れ | ◎ | △ |
価格競争対策 | 〇 | × |
品質 | ◎ | 〇 |
クレーム・返品返金 | ◎ | △ |
利益率 | 〇 | × |
月利の安定性 | ◎ | × |
メーカー仕入れに興味のある方は、以下の中西さんの動画をご覧ください。
興味のある方は、中西さんの書籍「Amazon物販1年生の教科書」もご覧ください。
マンガと図解で、とてもわかりやすく解説されているので、メーカー仕入れはもちろん、物販初心者でも読みやすいです。
⇒⇒⇒「Amazon物販1年生の教科書」
最後に
以上、ダイソーせどりについて解説しました。
ダイソーは薄利な割には、メルカリやeBayへの出品作業が大変で、正直割に合わないところがあります。
商品の入れ替わりが激しくてリピート仕入れできない点も、かなり嫌なところです。
私もダイソーは徒歩1分の距離にありますが、おそらくダイソーせどりをすることはないでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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