【せどりの定番】廃盤商品仕入れは本当におすすめか?リサーチ方法は?

廃盤商品せどり(自社制作)

よくせどりで「廃盤商品を狙え」とか言われるけど、どうやって探すの?

廃盤商品とは、メーカーの生産が終了した商品のことで、書籍に例えると絶版になった本です。

廃盤商品は希少価値が出て高値で売れることがあるため、特に店舗せどりのノウハウでは鉄板の商材です。

せどりに取り組んでいる方であれば、一度は「廃盤商品を狙いましょう」という話を聞いたことがあるはずです。

なかには、廃盤商品と聞くと「お宝探し」「一撃で高利益」「プレミア価格」といった、夢のある言葉を連想する方もいるかもしれません。

一方で「廃盤商品を狙ってみても全然儲からない」という声も多いです。

少なくとも、Amazon物販コミュニティEC STARs Lab.では、廃盤商品で儲かったという話はほとんど聞きません。

そこで、今回は廃盤商品せどりについて詳しく解説します。


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廃盤商品のせどりでなぜ利益が出るのか?

廃盤商品で利益が出るメカニズムは、だいたい次の通りです。

  1. メーカーが商品の生産を終了する
  2. 廃盤商品を「まだ欲しい」という消費者が多数存在する。
  3. 供給がゼロなのに需要があるので価格が上がる
  4. 希少価値が高いほど利益が出る
廃盤商品例(メルカリより抜粋)

例えば、上図のディズニーのトミカは、すでに廃盤商品ですが、箱なしにも関わらず20,000円で出品されています。

このように、人気限定商品が販売終了後に、希少価値の高さから価格が高騰することがあります。

プレミア価格になる廃盤商品というと、多くの方は、ハイブランドやトレカ、フィギュア、レトロゲームなどの玩具を思いつくかもしれません。

しかし、廃盤商品は全カテゴリーに存在し、日用品でも廃盤になれば値上がりすることがあります。

特に消耗品は、使うとなくなることから価格が高騰しやすい傾向にあります。

一方で、消費者から需要がないから廃盤になった商品も多く、この場合はいくら待っても値上がりする可能性はほとんどありません。

廃盤商品が利益が出るかどうかは消費者の需要にかかってくるため、目利きと粘り強いリサーチ力が求められます。

「廃盤商品を狙え」とはよく言われるせどりのテクニックですが、特に初心者の方にはあまりおすすめはできません。

廃盤商品4つのリサーチ方法

次に、廃盤商品の探し方についてお伝えします。

Amazonで生産終了した商品を探す

Amazonに出品されている商品で、廃盤になったうえに新しいモデルが発売されている商品には、次のように「この商品には新しいモデルがあります」という表示があります。

廃盤商品せどりリサーチ例(Amazonより抜粋)

ただ、この表示のある商品を片っ端から探すのは効率的ではありませんし、表示がなくても廃盤になっていることもあります(新しいモデルがない場合など)。

また、廃盤になっていてもAmazonに在庫が大量にあれば値上がりすることはありません。

そのため、Amazonで廃盤商品をリサーチする際は、次のようにKeepaを使ってリサーチします。

  1. Amazon本体の在庫が切れている商品(グラフにオレンジ色がない)を探す
  2. Amazonの在庫が切れた後に価格が上昇しているかどうかを確認する
  3. Amazonランキングで売れ行きを確認する(売れていればギザギザのグラフになっている)

この条件を満たしていれば、「すでに廃盤で在庫はないが、まだ需要がある」と予測を立てることができます。

逆に、Amazon本体の在庫が切れていても、価格の上昇傾向がなく、売れ行きがないような場合は需要がない可能性が高いので避けるようにしましょう。

なお、Keepaの機能について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

有料Keepaとキーゾンの登録

メルカリで生産終了した商品を探す

フリマサイトのメルカリでは、多数の廃盤商品が出品されていますが、需要のある商品は定価以上の価格で取引されています。

ある程度の需要を予測するなら、「廃盤」「限定品」などで検索したうえで、売り切れている商品で絞り込んでみます。

廃盤商品せどりリサーチ例(メルカリより抜粋)

「売り切れ」状態にある商品が多く、しかも高値で取引されている商品が多ければ、高い利益率で早く売れる可能性があります。

Googleで「〇〇 生産終了」と検索して探す

Google検索で「〇〇(商品カテゴリーやメーカー名など) 生産終了」と検索すると、メーカー公式サイトなどから廃盤商品リストが見つかります。

廃盤商品リサーチ例(エレコム公式サイトから抜粋)

例えば「マウス エレコム 生産終了」と検索すれば、上図のようにエレコムの公式サイトで廃盤商品を調べるページが検索上位に出てきます。

「生産終了」だけでなく、「アウトレット」「在庫処分品」「訳あり品」などで検索してみるのもいいでしょう。

ただ、Googleで調べるだけでは需要が確認できないので、Amazonやメルカリで併せてリサーチしてみるようにしましょう。

実店舗の「在庫処分品」コーナーなどで廃盤商品を探す

直接実店舗に行って、「在庫処分品」や「訳あり品」などのコーナーや、ワゴン品を確認すると廃盤商品を多く見つけることができます。

具体的には、近くのスーパーやホームセンター、家電量販店、ディスカウントストアなどを回ってみます。

この場合も、利益が出ることだけを確認するのではなく、Amazonやメルカリで需要を予測してから仕入れるようにしましょう。

廃盤商品せどりをおすすめしない5つの理由

廃盤商品で利益が出る仕組みや、具体的なリサーチ方法をお伝えしました。

たしかに、廃盤商品で利益が出ることはあります。

しかし、廃盤商品せどりをビジネスとして継続することは、あまりおすすめしません。

廃盤商品せどりをおすすめしない理由について、具体的に解説します。

回転率が悪くて資金繰りが悪化しやすい

廃盤商品は、基本的に回転率が悪いということが前提になります。

1つは、新型モデルより廃盤商品はどうしても市場が小さくなる点です。

廃盤商品を求める人の多くは、希少価値の高い商品をコレクションするか、「前のモデルの方が良かった」と考えている消費者層のいずれかです。

新型モデルと比べれば、かなりマイノリティな消費者層なので、在庫の回転は期待できません。

もう1つは、廃盤直後はまだ市場に在庫があるので、価格がまだ上がっていないという点です。

そのため、仕入れてから値上がりすることを待つ投資的要素があり、販売期間が長くなります。

通常のせどりよりリサーチが大変なのに繰り返さないと利益が安定しない

廃盤商品はすでに販売が終了している商品なので、他の新型商品より探すことが大変です。

しかも「廃盤商品=利益商品」ではなく、見つけても利益にならない商品は少なくありません。

さらに、ようやく利益商品を見つけたとしても、廃盤商品を継続的に仕入れることは現実的に困難なのでその場限りの利益で終わってしまいます。

廃盤商品については、常にリサーチを続けないと利益が安定しません。

もっと物販ビジネスで安定的に利益を得たいという人には、廃盤せどりは向いていません。

需要がない廃盤商品が多く在庫リスクが高い

廃盤商品には、希少価値が高くなって価格が上昇する場合と、まったく値上がりしない場合の2パターンがあります。

消費者から需要がない廃盤商品のほとんどは後者ですが、それだけ需要を見極めないと在庫リスクが高くなります。

そもそも多くの実店舗で、廃盤商品を在庫処分セールとして割安にしているのは、需要が見込めないからです。

そのため、実店舗に行って在庫処分品やワゴン品を探ってみても、お宝商品ではなく不良在庫をつかまされることは少なくありません。

Amazonやメルカリで慎重にリサーチすることは大切ですが、かなり骨が折れる作業になるでしょう。

廃盤商品に出品者が殺到して値崩れのリスクが高い

利益が出る廃盤商品はごく一部ですが、当然ライバルも同じようなリサーチをして、同じような商品を狙います。

そのため、ごく一部の利益が出る廃盤商品にライバルが集中して仕入れが難しくなります。

また、仕入れができて出品できたとしても、多くのライバルがいるので、値上がりどころか価格競争で値崩れしやすくなります。

需要と供給のバランスで、供給過多になれば値崩れするのは廃盤商品も同じです。

利益が出ると期待して出品してみたのに、儲からないどころか赤字になることもあるので、無理な仕入れは避けましょう。

廃盤商品が値上がりするとは限らない

今までお話したことにつながるのですが、廃盤商品だからといって高値で売れるとは限りません。

そもそも需要がないかもしれませんし、ライバルが殺到して値崩れすることもあります。

しかも、廃盤商品は在庫回転率が悪く、キャッシュフローの流れも悪くなりがちです。

少なくとも初心者向きではないですし、仕入れるなら慎重にリサーチしなければいけないので、労力負担が大きいです。

廃盤商品せどりよりリスクなく利益が安定するメーカー仕入れがおすすめ

メーカー仕入れの商流:自社制作

結論としては、廃盤商品せどりは、回転が悪い、需要がなければ売れない、その場限りの利益で終わりというデメリットがあります。

その代わり、利益率はかなり高く、50%を超えるようなこともありますが、安定した利益が欲しいという方にとっては魅力的ではありません。

利益率が15~20%程度でもいいから、安定して利益を積み上げたいなら、メーカーから商品を直接仕入れるメーカー仕入れがおすすめです。

メーカー仕入れでは、当然廃盤商品を仕入れることはできず、仕入れるのはメーカー保証が付いた新品です。

そのため、せどりでありがちな偽物や商品不良というトラブルは起きにくく、返品・返金やAmazonアカウントリスクがほとんどありません。

そんな質が高く、需要のある商品を、メーカーが生産を続ける限りは継続的に仕入れができます。

しかも、メーカーと関係構築すれば、販売者を限定化して価格競争を抑えるようなこともできます。

廃盤商品せどりのような宝探しのような要素はなく、むしろリサーチを続けなくても利益を安定的に積み上げることができます。

実際、メーカー仕入れに1年以上取り組んだ人の86.8%は月利10万円、56.6%が50万円、35.5%が100万円を超えています。

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最後に

以上、廃盤商品せどりについてお伝えしましたが、次のようなデメリットがあるため、おすすめはしません。

  • 在庫回転率が悪い
  • 高値で売れるとは限らず在庫リスクが高い
  • 利益を得てもその場限りの利益で終わり

もっと安定的に利益を得たいなら、他の手法を考えた方がいいでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。


 

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ABOUT US
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石井裕
1979年新潟県出身、東北大学大学院工学研究科修士課程卒。
原子力技術者として13年勤務。

趣味で書き始めたブログから収入を得られたことをきっかけに、密かに夢に抱いていたライターとして起業。
マニアックな好奇心と探究心から生まれる徹底した取材で、商品・サービスの隠れた魅力を言語化することを武器としている。

特に物販事業について専門的な知識を有しており、2018年より、EC STARs Labのコンテンツ制作および活動に深く関わっている。

県境をまたぐマニアックな趣味を持ち、2009年『県境マニア』を出版。
以降TBSの「ゴロウ・デラックス」「マツコの知らない世界」、テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」などメディア出演多数。