
「Keepa」ってツールがいいらしいけど、どうやって使うのかな?
仕入れのリサーチをしていると、
- 本当に売れるのか?
- 価格競争になって赤字になってしまうのでは?
と不安になり、仕入れを迷ってしまうケースがあると思います。
そう思ってしまうのも無理はなく、データも何も分からなければ自分の感覚に頼るしかありません。
しかし感覚だけで仕入れをするのは非常に危険で、それでは不良在庫の山を築くことが目に見えています。
ただそんな不安を吹き飛ばしてくれるのが「Keepa」です。
Keepaは、Amazonランキングや価格推移、売れ行き、月間販売個数などのデータを確認でき、仕入れ判断をするにはとても便利なツールです。
この記事では、Amazon物販を10年以上続けてきた私が、Keepaの導入方法から実践的なグラフの見方までをわかりやすく解説します。
Keepaの使い方を覚えることは、単なる作業効率化ではなく、Amazon物販で稼いでいくための第一歩です。
ぜひ最後までお読みいただき、仕入れの不安を無くしていきましょう!

目次
なぜAmazon物販でKeepaが絶対に欠かせないのか?

Amazon物販に取り組む上で、Keepaは単なる便利なツールではありません。
Keepaを使う最大の理由は「感覚に頼らず、事実(データ)に基づいて仕入れ判断ができるようになるから」です。
ここでは具体的にKeepaがなぜ欠かせないのか?について2つの理由を解説します。
Keepaを使うことで「過去・現在」を把握し「未来」を予測できる
Amazonの商品ページを見ているだけでは、「現在の価格」と「現在のランキング」しか分かりません。
しかし、これだけを見て「ランキングが高いから売れるはず!」と判断するのは非常に危険です。
なぜならたまたま昨日数個売れて、ランキングが跳ね上がっただけかもしれないからです。
Keepaを使うと、その商品の「過去」の価格推移やランキングの変動がグラフで見えるようになります。
- 過去にいくらで売れていたのか?
- どのくらいの頻度で売れているのか?
- ライバルが増えたときに価格はどう動いたか?
こうした過去の動きを知ることで、

今はライバルが多いけれど、来月には減って価格が戻って利益が出そうだな
といった「未来」の予測が可能になります。
この予測が感覚ではなく、過去のデータに基づいたものになるので、仕入れのときの不安を少しでも減らしていくことができるのです。
キーゾンと連携することで売れ行きを可視化できる
Keepa単体でも売れ行きを確認することはできますが、Amazon物販においては「キーゾン(Keezon)」というGooglechromeの拡張機能を連携させて使うのが一般的です。
Keepaのグラフは「波形」で売れ行きを示してくれますが、初心者のうちは波形だけでは売れ行きを正確に読み取るのが難しい場合があります。
そこでキーゾンの出番です。
Keepaと連携させることで、「月間販売個数」を具体的な「数値」としてAmazonの商品ページ上に表示してくれます。
- Keepa: グラフの波形で「売れるタイミング」や「価格推移」を見る
- Keezon: 「月に何個売れているか」を数値で把握する
この2つを組み合わせることで、

この商品は月に30個「売れていて、ライバルが5人いるから自分は5個仕入れよう!
といった、極めて精度の高い仕入れ判断ができるようになるのです。
Keepaとキーゾンの登録と連携方法
ここからはKeepaとキーゾンの導入方法を解説していきますが、Keepaには無料版と有料版があります。
無料版と有料版では以下のように使える機能が変わってきます。
| 無料版 | 有料版 | |
| 価格推移のグラフ | 〇 | 〇 |
| ランキングのグラフ | ✕ | 〇 |
| 出品者数のグラフ | ✕ | 〇 |
| ライバルの在庫数の表示 | ✕ | 〇 |
上記の機能は仕入れ判断をする上で必要な情報になってくるため、Keepaを使うのであれば有料版をおすすめします。
有料版は月額19ユーロ(約3,400円)かかりますが、不良在庫を抱えるリスクの方がよっぽど大きいので、有料版に登録をしていきましょう。
それではKeepaとキーゾンの導入方法と、2つを連携するところまで図を使って解説します。
また下記で動画でも解説していますので、合わせてご覧いただくとより理解が深まると思います。
Keepa有料版の登録手順
まずは、Keepaの登録作業を行います。Google Chromeの拡張機能の追加と、アカウント登録の両方を済ませておきます。
Google Chromeの拡張機能を追加する
以下のように、Google Chromeのウェブストアで検索してKeepaを見つけて拡張機能を追加します。



Keepaのアカウント登録手順
拡張機能の追加が終わったら、今度はKeepaの公式サイトでアカウント登録します。


アカウント登録が終わったら、Keepaから以下のメールが来ますので、URLをクリックすればアカウント登録が完了です。

Keepaの初期設定
Keepaの登録が済んだら、続けて初期設定を行いましょう。
Keepaの日本語設定
日本語表記になるように、また日本のAmazon(amazon.co.jp)で利用できるように、以下の方法で言語の設定を行います。

有料版Keepaのインストール
上記の登録作業では、まだ無料版のKeepaの登録しか済んでいません。続いて、有料版の登録を行いましょう。
ご使用のクレジットカードを用意して登録作業を進めてください。



【補足】有料版Keepaの解約方法
Keepaの有料版は、以下のように、ワンクリックでいつでも解約が可能となります。

キーゾンの登録手順
そのままキーゾンも登録してしまいましょう。
キーゾンについては、Google Chromeの拡張機能に登録して終了です。




Keepaとキーゾンの連携
最後に、Keepaとキーゾンの連携を行いましょう。これで、登録作業はすべて終了になります。


適切な仕入れ判断ができるKeepaのグラフの正しい使い方
Keepaを有料化して設定が完了すると、Amazon商品ページに下記のような3つのグラフが表示されます。

この3つのグラフを見るだけで、適切な仕入れ判断が可能となります。
ここではそれぞれのグラフの見方、そして仕入れ判断の際の使い方を解説していきます。
ランキングのグラフ(真ん中)で売れ行きを把握する

商品の売れ行きを確認する際は、真ん中のランキングのグラフを見ていきます。
このグラフは、商品が1個売れると順位が上がり(グラフが下に落ちる)、売れない時間が続くと順位が下がる(グラフが上に登る)という仕組みになっています。
つまり、グラフを見るときは以下の点に注目してください。
- グラフがギザギザしている|よく売れている商品
- グラフが平らで右肩上がり|ほとんど売れていない商品
ランキングが高いことに越したことはないですが、それはあくまで現時点でのものであって、それが売れているかどうかはまた別の話です。
ランキングよりも波形の動きを確認することが大切なので、よく売れている商品を仕入れたいのであれば、グラフがギザギザしていて動きが活発な商品を選んでいきましょう。
価格のグラフ(上)で最安値など価格の動きを確認する

次はグラフ上部の価格です。
Keepaにはいくつかの価格が表示されますが、基本的には「ピンク色の線(Buy Box)」を見ていきます。
これは「カート価格」で、すなわちその時の最安値です。
ここで見ていくポイントとしては、価格が乱高下していないか?という点です。
例えば、普段は5,000円で売れている商品が、たまたま在庫切れで10,000円に高騰している場合があります。
これを知らずに「10,000円で売れる!」と思って仕入れると、すぐに相場が5,000円に戻って大赤字になります。
こういったことを防ぐためにも、グラフから過去の最安値を確認し、利益計算する際もその最安値で計算をすると赤字を極力防ぐことが可能です。
出品者数のグラフ(下)でライバルの増減を確認する

最後に、一番下にあるグラフを見ます。これは「新品アイテムの出品者数」を表しています。
このグラフを見る理由は、「値崩れのリスク」を避けるためです。
- 出品者数が急増している場合 |ライバルが一気に増えると、商品を売り切るために価格競争になり、値段が下がる可能性がある。
- 出品者数が減っている場合 |ライバルが減ると価格が上がり利益が取れる可能性があります。
どんなにランキングが良くて売れている商品でも、ライバルが増えすぎれば利益は残せません。
仕入れの際は「売れるかどうか?」だけでなく、ライバルの増減も必ずチェックして、無用な価格競争に巻き込まれないよう注意していきましょう。
その他のKeepaの便利な3つの機能

先ほどKeepaのグラフの使い方を解説しましたが、その他にもKeepaには便利な機能があります。
ここでは3つの機能について解説していきます。
Amazon本体の出品者がいればKeepaのグラフがオレンジ色になる
Amazonで販売していくためにライバルの増減をチェックすることを先ほどお伝えしましたが、実はAmazon本体がセラーとして販売している商品もあります。
Amazon本体が販売していると、いくら最安値に合わせていてもカートを取ることがほとんどできず、全く売れないという状況になる可能性が高いです。
そのため、できるだけAmazon本体がいる商品の仕入れを避けた方が無難です。
Keepaの価格のグラフを確認し、下記のグラフのようにオレンジ色に塗りつぶされていると、Amazon本体が出品しているということになります。
そのため、「Amazon本体にはほとんど勝ち目はないので、グラフがオレンジ色に染まっていれば避けておこう」という判断が瞬時にできます。
【Amazon本体のあるグラフ】

【Amazon本体のないグラフ】

Keepaではライバルセラーの出品数(在庫数)が正しく表示される
Keepaで便利な点をもう1つお伝えすると、下図のように出品者情報を見ると、各セラーの在庫数が正確に表示される点です。

これは正確な売れ行きを判断するために必要な定点観測でとても役立つので重宝します。
定点観測については、次の記事をご覧ください。
また、定点観測はとても大事なところなので、良かったらこちらの動画も併せてご覧ください。
キーゾンも登録して月間販売個数の目安を確認する

キーゾンを導入すると、Keepaのグラフと同じ位置に上図の過去3ヶ月分の販売数が表示されます。
上の図の場合、平均月間販売数が55個ですが、これに自分を含めたライバルの数を割った数が初回の仕入個数の目安となります。
ライバルとなる出品者とは、カートボックスを獲得していると思われる出品者の数でのことです。
例えば上の図の商品で、FBA利用者で同じ価格で売っている出品者が4人いたとしたら、55÷(4+1)=11個が月間仕入個数の目安です。
初回の仕入個数の判断は不安を伴うと思いますが、このようにして根拠のある仕入個数で出品できます。
また最近ではAmazonの商品ページの商品名の下に「過去1ヶ月で○○点以上購入されました」と表示されるようになりました。

この表示がKeepaのグラフにも反映されています。

これはAmazonの公式のデータになるので、一番信ぴょう性の高いものになります。
ここから仕入れ個数を判断することで、より在庫リスクを軽減させることができるでしょう。
最後に
ここまでKeepaの使い方や、使える便利な機能をお伝えしました。
KeepaやキーゾンはAmazon物販では必ず登録しておきたいツールです。
ただ、Keepaとキーゾンを利用する場合は以下の点は注意するようにしてください。
- 正確な数値が出るとは限らないので初回仕入れの目安として活用する
- Keepaやキーゾンがいつまでも使えるとは限らない
- 2回目以降の仕入れ数は実績値から判断する
この点を考慮して、あくまでも目安ということを念頭に置いてKeepaとキーゾンを活用しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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