革靴転売は、アパレル品の転売のなかではマイナーな方ですが、他のアパレル品に比べると偽物が少なく、安定した需要があり取り組みやすいです。
特に男性の方は、ファッションアイテム全般には詳しくないが、革靴なら興味があるという方も多いでしょう。
「そうか、その手があったか」とアパレル転売に苦戦していた方であれば、革靴ならいけるかも・・・・・・と思ったかもしれません。
しかし、革靴転売で稼ぐことは簡単かと言われれば決してそんなことはありません。
実際、周りで革靴転売で大成功したという方を見たことがないので、正直おすすめできる手法ではありません。
そこで、今回は革靴転売の特徴と、おすすめしない理由について詳しく解説します。

革靴転売7つの特徴

まずは、革靴転売の特徴について詳細に解説します。
革靴転売は、簡単に言えば中古の革靴を安く仕入れて、自分で靴磨きして転売する方法です。
新品の革靴は、多くの直営店が転売禁止していることや、利益率がかなり低いなどの理由で、あまり行われることはありません。
「革靴転売=中古の革靴の転売」という認識で読み進めてください。
革靴転売の主な仕入れ先はリサイクルショップやフリマサイト
革靴転売は、主に中古の革靴を仕入れる手法です。
主な仕入れ先は実店舗仕入れであればリサイクルショップ、ネット仕入れであればフリマサイト等が中心となります。
実店舗(店舗せどり) | インターネット(電脳せどり) |
|
|
リサイクルショップであれば、セール品の革靴も多数あります。
近くの実店舗をリサーチしてみてお宝の革靴を探すのも良いですが、メルカリやヤフオクでも良い革靴が見つかるかもしれません。

実際、REGALの革靴だけでも、メルカリで相当数の出品があります。
メルカリ仕入れヤフオク転売、ヤフオク仕入れメルカリ転売なども検討の余地があるでしょう。
ただ、メルカリやヤフオクは、転売ヤーの出品が多く、高値で販売されていることも多いので注意してください。
直営店はほぼ転売禁止で仕入れ値も高いので新品の仕入れは難しい
革靴の直営店は、基本的に転売目的の仕入れが禁止されているので、新品の仕入れは難しいと考えていいでしょう。
各ショップでは転売目的の購入はお断りしておりますので、転売目的の方の会員登録はできません。
※REGAL公式サイト「リーガルファクトリーストアメンバーズ 会員規約」より抜粋
営利を目的として商品購入等を行い、当社販売価格よりも値上げをしてネットオークションへの出品、転売する行為は、条例等に違反する場合もあり、お客様からも多数苦情のメール等をお寄せいただいております。
お客様に適正な価格で商品をご提供できますよう、関係各所とも協力し、迷惑の掛かる行為がなされないよう努めております。お客様に安心して商品をお買上いただきますよう、改めて、当サイト上において営利目的の転売の禁止を明示いたしますので、何卒ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
営利を目的として、弊社及び弊社が販売を委託しているサイトにて商品を代理で購入し、第三者に転売することは禁止いたします。
前項に違反し、営利の目的で転売を行ったこと、または転売を試みたことが判明した場合、弊社の判断で以降のご注文はお受けできないようにいたします。
弊社及び弊社が販売を委託しているサイト以外の「掲示板・オークション」「フリマアプリ」等から購入した商品に関して生じたトラブルについては一切の責任を負いません。
具体的には、以下のようなご注文の場合は、ご注文完了後であってもキャンセルさせていただく場合がございます。
- 一度の注文で1つの商品を大量購入、様々な商品のサイズ違い・色違いを大量購入
- 宛先が複数の住所で指定・複数回ご注文住所と異なるあて先への発送
- 複数回ご注文住所と異なる宛先への発送・ギフト目的以外での値札を取る等のご依頼
- その他こちらが転売目的と判断した場合
今後ともスタッフ一同真摯に靴作りに励んでまいりますので、何卒ご理解を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。※スコッチグレイン公式サイト「商品の転売禁止について」より抜粋
また、当然ですが、新品の革靴は仕入れ値が高く、利益が出ないどころか赤字になる可能性が高いです。

Amazonで新品で販売されている上図のREGALの革靴は、25,990円ですが・・・・・・

メルカリでは16,000円でした。
新品と中古の違いがあるので、大きく赤字になるのは当たり前です。
わざわざ新品の高い革靴をメルカリやヤフオクで買う人はいませんから、新品の革靴は基本的に除外して考えて良いでしょう。
なるべく有名なブランドを狙って仕入れる
中古の革靴は、なるべく有名で、よく知られたブランドを狙って仕入れた方が高値で売れる傾向にあります。
少なくとも、スーツで出勤している会社員で、革靴に興味がある人が知っているようなブランドが良いでしょう。
例えば、次のようなブランドです。
- REGAL(リーガル)
- SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
- Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレフェラガモ)
- alfredoBANNISTER(アルフレッドバニスター)
- Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)
- JOHNSTON&MURPHY(ジョンストン&マーフィー)
- Dr.Martens(ドクターマーチン)
- COLE HAAN(コールハーン)
- Florsheim(フローシャイム)
上記のブランド以外でも高値で販売できる革靴はありますが、最初は有名なブランドを狙っていくと良いでしょう。
季節やトレンドに左右されず通年売れる
アパレル品の転売と言えば、よく悩まされるのが季節性や一過性のトレンドです。
ちょうど季節やトレンドに乗った時期に売れれば大きな利益になりますが、時期が過ぎると不良在庫になりやすいからです。
同じ靴でも、スニーカーなんかは、かなりトレンドに左右されやすいところがあります。
ところが、革靴は比較的トレンドに左右されず、通年売れ続けます。
また、革靴は夏場だから履く、冬場だから履かないといったものでもなく、基本的に通年履きます。
年間通じて安定した需要があるので、季節品やトレンド品に苦手意識があるような方でも安心して取り組みやすいところがあります。
他のアパレル品に比べたら偽物が少ない
ハイブランドなら必ずと言っていいほど問題になる偽物ですが、革靴は比較的偽物はありません。
財布やバッグなどに比べたら、革靴で偽物というのはあまり聞いたことがないと思います。
偽物が少ないというのも、革靴転売が取り組みやすい理由の1つと言えるでしょう。
革靴は比較的単価が高い
革靴は比較的高単価商品です。
1商品当たりの大きな利益は狙えますが、中古の革靴と言えども仕入れ値もまあまあ高いです。
無理な仕入れをして、不良在庫のリスクを抱えないように注意する必要はあるでしょう。
古物商許可証が必要である
革靴転売は、基本的に中古の革靴を仕入れるので、古物商許可証が必要です。
一度消費者に渡った商品については、必ず古物商許可証を取得したうえで転売をしなくてはいけません。
中古せどりを行うのであれば、必ず古物商許可証は必要になります。
古物商許可証の取得方法など、詳細は以下の記事をご覧ください。
【おすすめしない】革靴転売で稼ぐことが難しい6つの理由

革靴転売は、季節やトレンドに左右されず、しかも偽物が少ないので取り組みやすいと思われがちです。
しかし、次のように革靴転売で稼ぐことは難しく、あまりおすすめはしません。
仕入れ値が安い革靴を狙うほど状態が悪くなる
中古せどり全般に言えることですが、仕入れ値が安く利益率が高い革靴ほど、状態が悪い傾向にあります。
リサーチの際は、価格差だけでなく、次のようなこともチェックして仕入れる必要があります。
- 目立つ傷やカビがないこと。
- 履きジワやひび割れが少ないこと
- 靴底の減りが少ないこと
- インソールのロゴが強く残っていること
- 外観だけでなく内部が破れていないこと
上記の不具合は、靴磨きなどで修復できるレベルではなく、売れにくくなります。
少なくとも高値で販売することは難しくなるので、大きな不具合のある革靴は仕入れを控えた方が良いでしょう。
革靴の商品知識がないと厳しい
革靴の商品知識がなければ、革靴転売は厳しいでしょう。
どれが売れ筋なのか、目利きができないと不良在庫になる革靴を仕入れてしまいがちになります。
最低限、人気ブランド、人気の色や形、売れやすいサイズなどは把握しておかないと革靴転売は難しいです。
靴磨きや消臭対策が面倒くさい
革靴転売は、基本的に中古の革靴を扱うので、靴磨きや消臭対策が手間です。
手間ですが、靴が汚れていたり、臭かったりすればクレームの元になるので手を抜くことはできません。
店舗せどりの場合は、現地で状態確認できるので、汚れ具合や消臭対策も確認しておいた方が良いです。
なお、革靴転売に本格的に取り組む場合は、次の道具は用意しておいた方が良いでしょう。
リムーバー | 汚れや古いクリームを落とす |
シュークリーム | ツヤや光沢を出す |
ペネトレイトブラシ | クリーム塗布用ブラシ |
ホコリ取りブラシ | ホコリを取る |
仕上げ用ワックス | 光沢や耐水性、傷防止 |
また、消臭対策としては、シューパウダーや、消臭効果のあるインソールを用いると良いでしょう。
靴磨きや消臭対策ともにYouTubeで詳しい解説があるので、参考にしてみてください。
ただ、靴を仕入れるごとに靴磨きや消臭対策をするのは、かなり大変です。
慣れてくれば1足で30分程度でできるらしいですが、多くの場合は1時間程度かかります。
ジャンク品の転売や、ブランドリペア転売のような手間があるので、向き不向きがはっきりするところでしょう。
意外とライバルが多い
革靴転売は、かなりライバルが少なそうに見えます。
しかし、トレンドに左右されず、通年安定した需要があることや偽物が少ないことから、他のアパレル品の転売より参入障壁は低いです。
そのため、意外とライバルが多く、先ほども紹介したように、メルカリなどでは多数出品されています。
思った以上に差別化にならない点は注意が必要です。
常に儲かる革靴を探すことがしんどい
革靴転売は、中古せどりの一種なので常に1点モノの仕入れとなり、大量仕入れが不可能です。
利益率の高い革靴が売れたとしても、その場限りの利益で終わりです。
そのため、安定的に利益を得たいのであれば、常に儲かる革靴を探し続けないといけません。
同商品で同じ状態の革靴は、そうそう見つかるものではないので、他のせどり同様にリサーチに大きく時間を取られてしまいます。
特に中古せどりの場合は、常にリサーチ・仕入れが必要なので挫折する人が少なくありません。
ちょっとした不具合やサイズ違いでクレームや返品・返金になる
先ほどもお伝えしたように、中古の革靴はクレームが多いです。
ちょっとした傷やカビ、ひび割れ、靴底の減り、インソールなど内部の破損が大きなクレームや返品・返金の元となります。
また、靴の転売あるあるなのですが、「サイズが思っていた靴と違う」と言われて返品されることも少なくありません。
状態をしっかり確認して、メルカリやヤフオクに出品するなら商品説明欄に詳しく記載して齟齬がないように販売する必要があります。
商品1点のために、そこまでしないといけないのがかなり面倒なところです。
革靴転売よりもっと効率的・安定的に稼げる物販がおすすめ

革靴転売は、常に状態の良い革靴を探し続けないといけなく、靴磨きや消臭対策の手間もあるので、効率的な方法とは言えません。
もっと効率的・安定的に稼ぎたいのであれば、上図のようにメーカーから直接商品を仕入れる方が良いでしょう。
メーカー仕入れと言われる手法で、せどりや転売とは大きく仕入れのノウハウが変わりますが、個人でも全然メーカー取引は可能です(その代わりコツは必要です)。
メーカー仕入れと革靴転売を比較すると、次のような違いがあります。
メーカー仕入れ | 革靴転売 | |
リピート仕入れ | 〇 | × |
価格競争 | 〇(対策可) | ×(対策不可) |
品質 | 〇 | × |
クレーム・返品返金 | 〇(ない) | ×(あり) |
月利の安定性 | 〇 | × |
メーカー仕入れに興味のある方は、次の動画をご覧ください。
メーカー仕入れのノウハウをさらに詳しく知りたいという方は、次の記事もご覧ください。
最後に
革靴転売について解説しました。
革靴転売は、通年通して売れやすく、アパレル品にしては偽物が少ないので一見すると取り組みやすいです。
しかし、常に儲かる状態の良い革靴を探し続けないといけなく、しかも靴磨きや消臭対策の手間もあるので、効率的ではありません。
決して効率的に稼げる手法ではないので、よほど革靴に愛着がないと続けることは難しいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
- 副業を始めたいけど、何をすべきか迷っている人
- 新たな事業で収入の柱を増やしたいけど何が良いか分からない人などなど
EC STARs Lab.代表の中村が過去有料で開催した 【Amazon物販ビジネス国内メーカー直取引完全攻略セミナー】 の内容を無料公開しております。
下記をクリックして中身をご確認ください^^
国内メーカー仕入れに特化した無料セミナーはコチラから↓↓

弊社が出版した書籍一覧はコチラから↓↓

ファッションアイテムは詳しくないけど、革靴には興味がある。革靴転売とか稼げないかなあ。