そうだ!!今さらかもしれないけど漫画はどうだろう?
本せどりはオワコンだと聞いたことがあるけど、漫画に絞ったらまだチャンスがあるのでは?
この記事をお読みの方の中にも、漫画好きの方は大勢いらっしゃると思います。
漫画はジャンルも多彩で、老若男女問わず常に人気ですし、その人気は日本にとどまらず、海外でも日本の漫画は高い評価を受けています。
そんな漫画ですが、今でもせどりの商材として利益を出すことはできるのでしょうか?
結論からお伝えすると、今でも利益を出すことは可能です。
その一つの理由として挙げられるのが、常に漫画は人気で需要があるからです。
また漫画はコレクターの要素も含んでいますので、人気の漫画ほど需要が安定していると言えるでしょう。
しかし利益が出るからといって、漫画せどりをおすすめできるかというとそういうわけではありません。
漫画を商材として取り扱うには注意すべき点もありますし、長期的に利益を上げていくには不向きであると言わざるを得ないでしょう。
そこで今回の記事では漫画せどりの特徴や、おすすめできない理由についてお伝えしていきます。
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
漫画せどりとは?抑えておきたい7つの特徴
それではまずは漫画せどりの特徴から見ていきましょう。
漫画は他のせどりの商材と違い、以下の7つの特徴があります。
- 販売する漫画は基本中古になるため古物商許可証が必要
- 人気の漫画は需要が安定している
- 高く売るためには表紙やページの痛みなど商品の状態が重要
- 単品よりも全巻揃えるなどセット販売の方が高く売れる
- 販売価格の相場が比較的変動しやすい
- 漫画のジャンルによってはニッチな市場もある
- ブックオフやゲオなど仕入れ先が豊富
上記の特徴を抑えておくことでリサーチなどにも役立ちますので、ぜひ確認してみてください。
販売する漫画は基本中古になるため古物商許可証が必要
漫画せどりでは基本的に中古の漫画を取り扱うことになります。
これは新品では書籍・雑誌の「再販制度」というものがあり、定価が決められています。
そのため新品の漫画を仕入れても利益が出るケースはほとんどなく、漫画せどりで利益を出そうと思うと中古の漫画を取り扱うしかないのです。
そして漫画に限らず中古商品を扱う場合は、古物商許可証を取得しておかなければなりません。
これは古物営業法で定められており、古物商許可証を持たずに利益目的で古物を販売すると、違法になってしまいます。
先ほどもお伝えしたように漫画せどりでは、ほぼ中古を取り扱うことになるので、必ず古物商許可証を取得してから漫画せどりに取り組むようにしてください。
古物商許可証についてや、古物商許可証の取得の方法については、下記の記事でお伝えしていますので参考にしてみてください。
人気の漫画は需要が安定している
「ワンピース」や「鬼滅の刃」など、発売から数年が経過していても人気がある漫画は、安定した需要があります。こういった人気のある漫画は長期間売れる傾向が強いため、仕入れさえできれば安定して売上を上げることができ、その分利益も安定します。
またすでに完結しているけど人気がある、といった漫画も狙い目です。
例えばドラゴンボールやスラムダンクが挙げられますが、こういった漫画を狙って仕入れることで売れやすい商品を手に入れることができるでしょう。
高く売るためには表紙やページの痛みなど商品の状態が重要
漫画せどりにおいて高く売るためには、商品の状態が極めて重要です。
漫画せどりでは主に中古の漫画を販売することになりますが、漫画は何度もページをめくって読むことになるためどうしても状態が悪くなりやすい商材です。
漫画の紙質自体はそれほど強くないので、漫画の中身を確認するとボロボロになっている・・・ということも少なくありません。
また保管状態によっては日焼けしてしまっている箇所もあったり、ページにシミがついていたりなど、その漫画一つ一つで状態が違ってきます。
高く売るためにできるだけ新品に近い良い状態の漫画を仕入れることができるかも、漫画せどりで利益を上げていくために必要なことと言えるでしょう。
単品よりも全巻揃えるなどセット販売の方が高く売れる
漫画は単品で購入するというよりも、全巻セットの方が需要があり高く売れます。
いわゆる「大人買い」をする方が多いため、この傾向は強いですが、実際にメルカリなどを確認してもその傾向は顕著に現れます。
例えばスラムダンクの単行本は400円前後で販売されていることが多いです。
しかし全巻セットになると一気に価格は跳ね上がります。
このように漫画を高く売るためにはできるだけ全巻揃えるなど、まとめて販売することが大切になってきます。
全巻セットを安く仕入れることができればベストですが、いろんな店舗を周って全巻揃えてから販売するといった方法もあるので、できるだけまとめて販売することを意識すると良いでしょう。
販売価格の相場が比較的変動しやすい
先ほどお伝えしたように人気の漫画の需要は安定していますが、漫画市場全体でいうと相場が変動しやすいのが特徴です。
こちらは人気野球漫画「ダイヤのA」全巻セットのAmazonの中古価格の推移です。
Amazonでは中古でも商品の状態によって出品できるコンディションが分かれており、コンディションごとで価格が違います。
上記の図の緑の部分は「非常に良い」、茶色の部分は「良い」、グレーの部分は「可」となっており、それぞれのコンディションで価格が違っているのがわかります。
このように商品の状態によっても価格は変動しやすいですし、その時の人気ジャンルの変化や、漫画のアニメ化・映画化による急激な需要の高まりなどでも相場は大きく変動します。
基本的に急激に高まった場合は一過性のことが多く、時間が経つにつれて需要は落ち着く傾向があります。
需要が高まってくるのでないか?と一番予測しやすいのが、アニメ化や映画化のときなので、常に最新の情報をチェックしておくことも漫画せどりで利益を上げていく一つのポイントと言えるでしょう。
漫画のジャンルによってはニッチな市場もある
漫画のジャンルによってはあなたの知らないニッチな市場もあるため、「えっ?こんなジャンルも売れるの?」といったことが起こります。
特定の読者に刺さるテーマに焦点を当てることで、一般的な人気の漫画とは違う作品が存在します。
例えば、
- BL(ボーイズラブ)/GL(百合系)
- 異世界転生
- 歴史もの
- ホラー
などが挙げられ、多くの人には刺さらなくても、特定の読者には深く刺さり人気があるジャンルは狙い目と言えるでしょう。
ニッチな漫画のジャンルは、そもそもあまり市場に出回ってないので仕入れが大変ではありますが、仕入れができた際は高値で売れる可能性があるので、あえてニッチな市場で勝負することも戦略の一つです。
ブックオフや近所の古本屋など仕入れ先が豊富
漫画せどりでは仕入れ先が豊富な点も特徴の一つです。
代表的な仕入れ先と挙げられるのが店舗せどりであれば、
- ブックオフ
- 古本市場
- 近所の古本屋
などの中古書店です。
また電脳せどりなら、
- ブックオフオンライン
- メルカリ
- ヤフオク
- 駿河屋
などです。
上記以外でもゲオなども仕入れ先の候補として挙がってくるでしょう。
代表的な仕入れ先として挙げたブックオフは全国47都道府県に600店舗以上あり、品揃えも豊富です。
そのため漫画せどりに取り組む際は、ブックオフのみを仕入れ先としても成り立つくらいです。
またセールやキャンペーン情報をチェックすることでさらに安く仕入れを行うことも可能なので、仕入れ先をうまく活用できれば仕入れに困らず、利益を上げていくことができるでしょう。
正直漫画せどりはおすすめできないその7つの理由
前章で漫画せどりの特徴をお伝えしてきましたが、読者の方はどのように思われたでしょうか?
漫画せどりは稼げそう!
自分は漫画が好きだから楽しそう!
このように思われた方もいらっしゃると思います。
しかし以前よりも漫画せどりで利益を上げていくことは難しくなっており、この傾向は今後も続くと予想されます。
そのため私は漫画せどりを正直おすすめはできません。
ここではその理由を7つ、お伝えしていきます。
主要な仕入れ先となるブックオフでせどり目的の利用を禁止している店舗がある
ブックオフは規約などでせどりを禁止にはしていません。
しかし店舗によっては店内放送で、禁止していることを流しているところもあり、手放しで放置しているわけではありません。
昨今、ニュースなどで「転売ヤー」の問題が取り上げられることも多いですが、せどり自体が社会問題となっており、世間のイメージはとても悪くなっています。
そういった店舗では店員の目も厳しいので、スマホを商品にかざそうものなら店員から声を掛けられる可能性もあるでしょう。
そのため以前よりもブックオフでの仕入れがやりづらくなっているのです。
以前より価格差が出にくくなっている
漫画せどりをおすすめできない理由として、そもそも以前より価格差が出にくく、利益が出ないことが挙げられます。
代表的な仕入れ先として名前を挙げたブックオフでは、以前よりも適正価格での販売を徹底している店舗が増えてきており、利益率が高い商品を見つける自体が難しくなってきています。
これはブックオフ側もAmazonやメルカリなどの販売価格をチェックしているためで、あまり価格差が出るとせどりをしている人に商品が渡り、本当に欲しい人に届かないといった問題が発生するからです。
もちろんこれはブックオフに限った話なので、他の中古書店などではこの限りではありません。
しかし主要な仕入れ先となるブックオフが、このような対策を行っているのは漫画せどりに取り組む方にとっては大きなマイナスです。
ライバルが今でも多い
漫画を含む本せどりは以前から人気が高かったため、オワコンと思っている人も多いですが、今でもせどりの中でも取り組みやすいため、実践している人は大勢いらっしゃいます。
また一部ではありますが、高く売れる漫画も存在するので、ピーク時よりは少ないとはいえ、全体的に見ればまだまだライバルは多いと言えるでしょう。
そのため利益が出る商品にライバルが集中し、価格競争になることは今後も十分に考えられます。
広い保管場所を確保する必要がある
漫画を仕入れるにあたっては、仕入れ量が少ないうちはいいですが、仕入れ量が増えてきたときはどうしてもかさばります。
そのため、ある程度広い保管場所を確保しておかないと、部屋が漫画でいっぱいになってしまいます。
漫画好きの方であれば、自分の好きな漫画を集めていたら本棚に入りきらない・・・といった経験をされた方も多いと思います。
漫画せどりで利益を上げていくためには、それ以上に漫画がたまっていきますので想像以上に場所を取ることになるでしょう。
この漫画利益が出るから仕入れたいけど、保管場所がないからやめとくか・・・
と上記のような状況は非常にもったいないです。
始めたてうちはそこまで考える必要はないかもしれませんが、漫画せどりが起動に乗ってきた際には、保管場所がネックになり、利益が頭打ちになってしまう可能性があります。
漫画の状態を細かくチェックしないとクレームが発生するので検品が手間
漫画全般に言えることですが漫画は非常に繊細で、保管方法によってはページの劣化が早くなるなど、状態が変化しやすいです。
例えば漫画を日に当たるところに保管していた場合、中身はきれいでも表示が日焼けして変色してしまっていることはよくある話です。
上記はまだ気づきやすいのでいいですが、その逆で表紙はきれいで中身が日焼けしているパターンもあります。
とくに中古の漫画は1ページ1ページ確認しないと、汚れやページの折れがどこに潜んでいるかわかりません。
それに気づかず販売して、購入者からクレームが来る可能性があるので、検品は慎重に行わなければなりません。
しかもセット販売をするのであれば、漫画によっては何十冊と検品をしなければならないので、非常に手間がかかるでしょう。
そのため膨大な時間を要するので、使った時間のわりには利益が出ないと感じる方もいて、漫画せどりのみで利益を上げていこうと考えるのは厳しいと言わざるを得ません。
また検品時には問題がなくても、保管方法によっては発送時にページや表紙に痛みが出てしまっているケースもあります。あまり売れず長期間保存しなければいけないケースのときは、直射日光を避けるなど保管にも注意する必要があります。
リサーチし続けないと稼ぐことが難しい
これはせどり全般に言えることですが、漫画せどりにおいてもリサーチし続けないと稼ぐことが難しいという現実があります。
先ほどもお伝えしましたが、漫画せどりは以前よりも価格差が出にくくなっているため、
- 薄利多売で利益を上げていく
- 利益率の高いレアな漫画を販売する
上記のような形でないと利益を上げていくことが難しいでしょう。
どちらにしても常にリサーチをし続けないと利益を上げていくことができないので、これをずっと長期間続けるためには強靭な精神力が必要と言っても過言ではありません。
そもそもせどり自体が世間から嫌われている
昨今、ニュースなどで「転売ヤー」の問題が取り上げられることも多いですが、せどり自体が社会問題となっており、世間のイメージはとても悪くなっています。
そのためオンラインショップを含む各店舗でさまざまな対策を取るところも増えており、せどりで稼ぐことが難しくなってきています。
先ほどもお伝えしたようにブックオフでもせどり目的の利用を禁止している店舗があるように、この社会の流れを各店舗も無視することはできない状況となっています。
せどり自体は違法ではありませんが、社会的に「悪」となっている以上、この先も稼げる未来は正直見えません。
漫画せどりをするより利益を積み上げていける物販がおすすめ
ここまで漫画せどりについてお伝えしてきましたが、やはり漫画せどりで稼いでいくことは今後も難しいことが予想されます。
常にリサーチをし続けないと稼ぐことが難しいことからも分かるように、せどりは自分の行動が積み上がっていくビジネスモデルではありません。
これでは頑張り続けないと利益を確保できないので、長期的に続けていくことは厳しいでしょう。
しかし、同じ物販でも利益を積み上げていける物販があります。
それが「メーカー仕入れ」です。
上記の図にもあるように、漫画せどりで主要な仕入れ先とブックオフなど中古書店は「小売店」に位置します。小売店からの仕入れはそのお店にある在庫限りとなるので、次に同じ商品を同じ価格で仕入れができる保証はどこにもありません。そのためせどりは利益が積み上がっていかないのです。
しかし、メーカー仕入れは文字通り商品の製造元・販売元である、メーカーから直接商品を仕入れることになるので、同じ商品を同じ価格で何個でも仕入れることが可能となっています。
利益が出る商品を取り扱っているメーカーと取引できれば、そのメーカーが製造を止めない限り、半永久的に利益が確保できたも同然です。
メーカー仕入れは短期的に一気に利益を上げていくというよりも、最初は決して利益率は高くありませんが継続的に仕入れをしながらメーカーとの関係構築に努め、徐々に仕入れ値を安くして利益率を上げていき利益を確保しています。
そういったメーカーも増やしていくことで、利益が積み上がっていくのです。
一度取引が決まれば、あとはメール一本で商品を発注できるので、常にリサーチをする必要はなく、メーカーと取引を継続していけば利益は自然と安定していきます。
この話を聞いて少しでもメーカー仕入れに興味を持った、もっと知りたい!いう方は以下の記事もご覧いただけますと幸いです。
最後に
ここまで漫画せどりの特徴などについてお伝えしてきました。
漫画せどりは以前からある手法ではありますが、現在でも利益を出すことは可能です。
しかしせどりに対する社会的なイメージの悪さから、仕入れがしづらくなっており、それに伴って稼ぎにくくなっているのも事実です。
記事中でもお伝えしたように、せどり自体は全く違法ではありません。
ただ稼ぎ続けるには、リサーチをし続けないといけないといった体力的な面から、世間の目という精神的な面まで負担がかかってくる可能性あります。
どうせ同じ物販に取り組むのであれば、やはり利益が積み上がっていく物販が健全と言えるでしょう。
今回の記事をぜひ参考にしていただき、あなたの進むべき道を決めていただけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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