

レコード転売って希少価値が高いイメージだから儲かりそう!
ここ数年の、空前のレコードブーム再来と言われた2020年を皮切りに、アナログレコードの人気が再燃しているのはご存知でしょうか?

※時事ドッドコムニュースより引用
いつでも場所を問わず音楽を楽しめる時代だからこそ、アナログなレコードに新鮮な魅力を感じるのかもしれません。
このレコードブームの再来に便乗して、レコード転売にチャレンジしたいとお考えの方も多いでしょう。
しかし、このレコード転売で稼ぐことはおすすめできません。
そこで、なぜレコード転売で稼ぐのは難しいのか?その理由や現状についてお伝えしていきます。
レコード転売にご興味をお持ちの方は、ぜひご覧になってみてください。

目次
レコード転売とは

レコード転売とは、人気のあるレコードをフリマなどで安く仕入れて、メルカリ・ヤフオクなどで販売することです。
今さらレコード?と思われるかもしれませんが、自宅で過ごす時間が増えたコロナ禍がきっかけとなり、生産量も右肩上がりになっています。

※IT media NEWSより引用
レコード独特の味わい深い音質だけでなく、時代を感じさせるジャケットも、レコード世代以外から注目されている理由の一つです。
右肩上がりは、ニューリリースだけでなく復刻版の再販品である「リイシュー」といわれる商品も大半を占めています。
どちらかと言えば、再販品よりも過去に人気のあった商品や、年月を経て価値が上がった商品などを仕入れて、少しでも高く販売するのが主流です。
レコード転売で人気のある商品3選
ここからは、どういった商品に人気があるのか、実際に売れている商品の特徴を3つお伝えします。
- サイン入りのプレミア品
- 「見本品」や「初回限定盤」などの数量限定品
- 数量限定の再販レコード(新品・未使用品)
それぞれの販売例をご紹介いたします。
サイン入りのプレミア品
こちらは入手が難しいかもしれませんが、アーティストのサイン入りの商品は希少価値が高いため、かなり人気が高いです。
こちらはサインなしの商品ですが、かなり格安です。

こちらはヤフーオークションで落札されていた同商品ですが、サインがあるだけでとんでもない価格になっています。

レコード最盛期では、新曲発売に合わせてサイン会を行うことは珍しくありませんでした。
大手レコード販売店で握手会・サイン会などは販促活動として恒例でしたので、昭和世代のご両親または祖父母などは、もしかしたらお持ちかもしれません。
「見本品」や「初回限定盤」などの数量限定品
こちらも入手は困難ですが、「見本盤」や「初回限定盤」といった数が少ない商品が人気です。
見本盤とは、発売前に見本として販売店に卸される非売品で、「プロモ盤」「サンプル盤」または「白ラベル」とも呼ばれています。
一番初めにプレスされた商品ということもあり、通常のものよりも音質が良いのが特徴です。
こちらはメルカリで販売されていた、世界中で根強い人気のビートルズの「アビイ・ロード」の見本盤です。
こちらもヤフーオークションで落札されていた商品ですが、かなりの高値です。

ビートルズなので一段と高値の印象ですが、高額狙いではなくても「見本盤」でしたら売れる確率が高いのは確かです。

見本盤の見分け方は、、レコード本体の中心(曲名などの記載部分)に「見本盤」もしくは「非売品」の印字確認をしてみてください。
フリマサイトや町の小さな古本屋など、レコードに疎い方が出品されている場合もあるので、根気強く探してみると見つかるかもしれません。
数量限定の再販レコード(新品・未使用品)
次に、過去に人気があり需要が高かった商品の再販品です。
再販品は、大抵事前に予約販売をしますが、予約が入荷数量を上回ってしまうと店頭には並ばないといったこともよくあります。
よって、再販の際に入手できなかった方からの需要があり、定価よりも高い値段でも売れています。
こちらは、宇多田ヒカルが発売したファーストアルバムの生産限定盤のレコードで、Amazonで販売されているものです。

同商品がメルカリでは少し高めの価格でしたが、売れていました。

メルカリに支払う手数料+送料を合わせて約20%と考えて、利益計算をしてみると…
販売価格が6,100円の商品では 6,100ー4,209ー6,100✕0.2=671円
販売価格が7,180円の商品では 7,180ー4,209ー7,180✕0.2=1,535円
大体10~20%の利益になります。
しかし、これはあくまでも新品・未使用品を4,209円で仕入れられた場合の例です。
いかに安く仕入れ、いかに需要の高いタイミングで販売するかが、より高く売れるかに大きく影響します。
レコード転売の主な仕入れ先
レコード転売での主な仕入れ先をご紹介いたします。
こちらでは全国展開の店舗をご紹介していますが、ご自身の地元にしかない昔からある古本屋(レコード店)などが穴場で最もおすすめです。
- ブックオフ
- ハードオフ
- 地元ならではの中古レコード店
- 地元ならではの古本屋など
実店舗では状態確認ができるので安心ですが、ネット仕入れの場合は届いてからの検品が重要なので念入りに行いましょう。
レコード転売の主な販売先
レコード転売での主な販売先については、マニアの方が利用しやすい、メルカリかヤフーオークションがいいでしょう。
販売先の選択は、仕入れた商品との相性を確認して決めるのがポイントです。
メルカリ | ヤフーオークション | |
相性の良い商品の特徴 |
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|
レコード転売をおすすめしない5つの理由

ここまで、レコード転売で人気の商品や仕入れ先、販売先についてお伝えしてきました。
しかしながら、実際にレコード転売で稼ぐことは難しく、おすすめできません。
ここからは、レコード人気が再ブームとなった今でも、レコード転売が難しい理由についてお伝えしていきます。
- 確実に高く売れるプレミアレコードは入手困難
- 音楽の知識がないと仕入れ自体が難しい
- クレーム防止の為の検品や出品作業が大変
- 破損・変形しやすいので発送や保管に注意が必要
- 売れるまで時間がかかり仕入れが継続できない
それぞれについてお伝えしていきます。
確実に高く売れるプレミアレコードは入手困難
高額で売れる希少価値の高いレコードは、そもそもの商品数が少なく入手自体が困難です。
前述したように、そのほとんどが「見本盤」や「サイン入り」といったプレミア品で、相当運が良くないと手に入らないでしょう。
リサーチ方法は、各地の中古レコード店を全国行脚してお宝探しするか、マニアや不用品出品などで出品されるのをフリマサイトでひたすら待つしかありません。

それでも見つかった時の感動はひとしおだし、楽しそう!
と楽観的でお金や時間にゆとりのある方でしたら構いませんが、そこまでして入手できる保証はない上に、時間や旅費を費やすことは、おすすめできません。
音楽の知識がないと仕入れ自体が難しい
わかりやすいプレミアレコード以外で、実は売れているといったレコードを仕入れるには、ある程度の音楽の知識がないと難しいです。

プレミア品じゃなくても、そこそこ人気のある商品でいいんだけどなぁ…
と思われる方がほとんどでしょう。
この「そこそこ人気のある商品」というのが、かなり広範囲で多岐にわたり、把握するには関連するアーティストや音楽の知識が必要になるわけです。
特にレコード世代でない方では難しいため、既に売れている商品を参考に販売するしかなく、実は人気といった掘り出し物の販売は諦めるしかありません。
そうなると、ライバル多めの商品ばかり扱うことになり、レコード転売の醍醐味である高利益率商品の販売はほぼ不可能です。
クレーム防止の為の検品や出品作業が大変
仕入れたレコードは、しっかり検品してから出品する必要があります。
- レコード本体の割れ・傷・汚れ・変形
- ジャケットの傷み・汚れ・色褪せ
- 付属品の有無と傷み状況
- 音質の状態
お気付きかもしれませんが、音質の確認にはレコードプレーヤーが必要で、お持ちでない場合は購入を検討することになります。
中には「動作未確認・現状渡し」と記載して販売する出品者もいますが、これこそ後々のクレームにつながりかねません。
さらに検品後は、購入者の方が正しく判断できるように、商品ページを作りこむことも重要です。
- 商品情報(タイトル・アーティスト名・付属品名など)
- 収録曲名
- 状態の簡単な説明(特に悪い部分)
- 商品と傷・破損・色褪せ部分の詳細画像
正直に商品ページで細かく説明しておくことで、販売促進になり、購入者からのクレーム防止にもつながります。
細かい作業ですが、この積み重ねが購入者からの支持にも影響してきます。
この、一連の作業は結構時間がかかり、毎回その商品に合わせて行う必要があり、出品数が増えれば増えるほど、検品・出品作業に追われることになります。
破損・変形しやすいので保管や発送に注意が必要
レコード世代の方はご存知だと思いますが、レコードはかなり繊細な商品で、取扱いには注意が必要です。
- 重ねたり斜めにしない
- 直射日光や高温・多湿を避ける
- 埃やペットの毛などから保護
上記のように保管には特に注意が必要で、既に経年劣化している商品がほとんどなので、いかに劣化を最小限にするかが重要です。
レコードの素材は塩化ビニールを主としており、1枚約150~210gで薄くて割れやすいので、重ねるのも斜めにするのも、変形または破損の原因になります。
音源となるレコード表面の溝に微細なゴミや埃がついただけで、音が飛んだりノイズのもとになるため、ケースを更にビニール袋に入れるなどの工夫も必要です。
発送の際も、色々な状況を想定して、外部からの衝撃を受けない梱包をしなければなりません。
- 緩衝材と箱でしっかり梱包
- ケースの劣化を想定してビニールケースを2重に
現代ではよくある軽くて強い素材とは違って弱く繊細なので、これだけ神経質な取扱いは欠かせないということです。
売れるまで時間がかかり仕入れが継続できない
頑張ってリサーチして仕入れ、入念に検品してやっと出品できても、なかなか売れない…といったことは珍しくありません。
例えば、メルカリの場合は出品者の主観で販売価格を決めるため、その商品に見合った価格ではなかった場合、いつまでたっても売れません。
とはいえ、出来るだけ高値で売りたいので、同商品の価格履歴を調べたり、いいねの数があれば様子をみたりと、試行錯誤の時間がかかるのが普通です。
さらにヤフーオークションの場合は、形式上入札期間という一定の時間が必要になり、どちらも即金性はなく、仕入れ資金に影響が出ることは想像できます。
少しでも早く売上につながらなければ、資金を圧迫することになり、転売を継続していくことは難しいでしょう。
最後に
ここまで、レコード転売の仕入先や販売先、レコード転売はおすすめできない理由についてお伝えしてきました。
レコード世代の私は、レコードの魅力を若い方たちにも理解してもらえる事は、とても嬉しく感じています。
しかし転売の商材として考えた場合は、知識や手間が必要になり、稼げるのは難しいのが現状です。
せっかく転売に興味をお持ちになったのでしたら、レコード以外の商品でチャレンジされるのも一つの手です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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転売する商品で、レコードってどうなんだろう?