
せどりはすごい楽しいけど、せどりだけで生活できるほど稼げるのかな?
現在、せどりに取り組んでいる方の中には、上記のような疑問を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言えば、生活できるくらいに稼ぐことは正直難しいと思います。
一般的にサラリーマンの方であれば月収25万円あれば生活はしていけるでしょう。
ただ、せどりで生活するとなると毎月の利益(収入)は月利40~50万円が必要となります。
これは市民税や国民年金などの税金を全て自分で払う必要があるためこの金額が最低でも必要になってきます。
そうなると「せどりで生活できるか?」の問いには、
「月にせどりで40~50万円稼げるなら可能」
ということになります。
その観点から見ると、一時的には40~50万円利益を上げることが可能だとは思いますが、生活するとなると、これを安定させなければいけません。
しかしせどりで40~50万円稼ごうと思うと、膨大な作業量が必要になり、極端に言えば、せどりで生活するには、人生の大半をせどりに費やす覚悟がないと難しいと考えます。
そこで今回はAmazon物販歴5年で、数々の物販の手法に取り組んできた私が、現在のせどりの状況と共に「なぜせどりで生活していくことは難しいのか?」に焦点を当てて解説していきます。

目次
せどりで生活していくには月利40~50万円稼ぐ必要がある
記事の冒頭でもお伝えしたように、せどりで生活していくには月利40~50万円稼ぐ必要があると考えます。
この数字はあくまで一般的な数字であり、あなたの生活状況によって前後するでしょう。
また、サラリーマンを辞めれば税金や年金なども全て自分が払う必要が出てきます。
ここでは、なぜ月利が40~50万円稼ぐ必要があるのか?や、払うべき税金や年金にはどんな種類あるのか?について見ていきましょう。
月利40~50万円でサラリーマンの月収25万円と同じ生活レベルを維持できる
せどりで生活していくためには再三お伝えしていますが、月利40~50万円を稼ぐ必要があります。これはサラリーマンであれば月収25万円あれば生活には困らないと考えられるからです。
せどりでサラリーマンを辞め、独立した場合、生活費に加えて各種税金や年金も払うことを考えると、やはりサラリーマン時代の倍の40~50万円は稼ぐ必要があると考えます。
また「まだサラリーマンの時ほど稼いでないけど、生活レベルを落とせばなんとかなるから独立してしまおう!」といった考えは危険な考えです。
人はなかなか生活レベルを落とすことが難しく、いくらお金が使えないと分かっていても、食事や娯楽などにお金を使ってしまうことがよくあることです。
よほどの覚悟をお持ちでない限りは、最低でもサラリーマンの時の収入をせどりで越えてから独立することをおすすめいたします。
税金や年金はすべて自分で払う必要がある
先ほどもお伝えしたように、独立すると税金や年金などはすべて自分で払う必要が出てきます。ここでは具体的に何を払わないといけないのか?またおおよそ月にどれくらい払うのか?についてお伝えしていきます。
【所得税】
累進課税で、事業所得(利益)に応じて変動します。
例えば年間の事業所得が330万円以上695万円未満の場合、税率は20%かかり、月に約3万円必要になります。
⇒⇒⇒国税庁「所得税の税率」
【住民税】
住民税は前年の所得に応じて一律10%前後で、ここにプラスして均等割が加算されます。
例えば年間事業所得が300万円であれば、税率は10%、均等割が加算され、月に約2~3万円必要です。
⇒⇒⇒総務省「個人住民税」
【国民健康保険】
前年の所得、年齢、そして加入者数によって金額が変わってきます。そのため各市区町村で金額が違いますが、月に約2万円前後は必要になるでしょう。
詳細な金額については、各市区町村に問い合わせる、もしくはネットでシミュレーションもできるので、そちらを参考にしてみてください。
【国民年金】
金額は毎年変わりますが、月2万円弱は見ておくと良いでしょう。
ちなみに令和7年度は、17,510円/月です。
⇒⇒⇒日本年金機構「国民年金保険料」
上記4つのほか、個人事業税や消費税など、サラリーマンのときにはなかった税金も払う必要が出てきます。
売上・利益などで払う金額は変わりますが、やはりサラリーマンと同じ生活レベルを維持することを考えると、せどりで月利50万円は稼ぐ必要があると考えます。
せどりで生活していくのは簡単ではない5つの理由

前章で独立した際に払う税金や年金などをお伝えしました。
「こんなに払うものがあるのか・・・」と感じた方も少なくないでしょう。
もちろん生活していくためにせどりで月利40~50万円を確保できていれば、全く問題ありません。
しかしその月利40~50万円を単発ではなく安定して稼ぐ必要があります。
ここではなぜ、せどりのみで生活していくのが簡単ではないのか解説していきたいと思います。
利益が長期的に安定しない
せどりは利益が出る商品を見つけたとしても、同じ利益商品をもう一度仕入れることはかなり難しいです。そのため常に利益商品を探し続ける必要があるわけです。
またせどりは取り組みやすいビジネスなので参入障壁が低く、せっかく利益商品を見つけてもライバルが増え、価格競争に巻き込まれ結局赤字・・・ということも少なくありません。
私が過去に経験した事例で言うと、3,000円で仕入れ5,000円で販売する予定の商品を仕入れました。手数料などを引くと利益率は20%越えです。
販売当初こそ安定した利益が出せていましたが、1ヵ月もしないうちにライバルが増え価格は3,500円を割り込むまでに急落し、利益がほとんど出なくなりました・・・

上記のような事例はせどりでは珍しいことではなく日常茶飯事です。
なので一時的に利益を上げても、先ほどもお伝えしたようにライバルが増えれば利益は下がりますし、またライバルが増えるのを止める方法がないため、利益が非常に安定しにくいのです。
収入が安定しないと安心して生活することができませんし、精神的にも大変だと言えるでしょう。
下記の記事では、私が実際に体験したせどりの現実をお伝えしています。
よろしければ参考にしてみてください。
せどり転売禁止の企業や店舗がどんどん増えている
仕入れ先となる店舗を運営する企業側が、せどり転売を禁止することが増えています。
これは昨今のニュースなど転売を「悪」として報じられることが多く、社会的にイメージが悪いことが理由の一つです。
商品を買い占め値段を吊り上げ、その値段が上がったタイミングで売り抜ける・・・
このようなことから「転売ヤー」と揶揄され、その商品を純粋に欲しい人たちが迷惑だと感じているのです。
そうした背景から、適切な価格でお客様に商品が渡るよう企業側も対策を取らざるを得ない状況となっています。
例えば家電量販店のノジマが転売禁止をホームページで謳っています。

その他にも多くの企業がせどり転売を禁止しています。
販路となるプラットフォームの規制も厳しくなっている
せどりで主な販売先になるAmazonでは以下のような規約が定められています。
「新品」として出品できない商品
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。
・個人(個人事業主を除く)から仕入れられた商品。
・メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証(保証期間など)を得られない商品(たとえば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など)。
・プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
・Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品(Amazonが特別に承認している場合を除く)。
※Amazonコンディションガイドラインより抜粋
上記はAmazonコンディションガイドラインを抜粋したものになりますが、上から2番目の「メーカー保証がある場合・・・」という部分が、とくにせどりを行っている方に関係するところになります。
これは簡単に言うと、メーカー保証を受けられない商品は新品としては出品できないということになります。
法律上でも実店舗やネットショップから購入した商品は中古品とみなされており、これまでは小売店から仕入れた商品も新品で出品している方がいらっしゃいましたが、これからは厳守してください、ということをこのコンディションガイドラインでは明記しています。
このコンディションガイドラインは厳密に言えば、せどりを行っている方のほとんどが抵触する内容です。
また楽天でもこのように規約で定められています。
10.会員は、次の各号の行為のためにカードを利用してはならないものとします。
(1)クレジットカードご利用可能枠の現金化を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領。
(2)法定通貨として定められ流通している紙幣又は貨幣の購入。
(3)資金調達又は転売事業を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領
(4)現金又はこれに類する経済的な利益を受けるため、加盟店又は第三者との間で、商品又は権利の買戻し又は譲渡を約束すること。
(5)法令に違反する事業者がする取引(無許可・無登録事業者が行う取引を含む。)につき法令に違反することを知りながらする取引。
(6)その他公序良俗又は法令に違反する取引。
せどりの方法に「楽天ポイントせどり」がありますが、上記規約では楽天カードをビジネス目的で利用することを明確に禁止しています。
そのため楽天ポイントを稼ぐために楽天カードを使用していた方は利用停止になるリスクが高くなっています。
このようにAmazon・楽天共に規制が強化されており、せどりに取り組む方にとっては非常に仕入れや販売が厳しくなってきています。
世間の目が厳しく精神的にタフでないと続けられない
こちらは店舗せどりに限ったことになりますが、家電量販店などで利益が出るかどうかをスマホでスキャンする方もいらっしゃると思います。
その行為自体は商品を仕入れるためには必要な行為なのですが、一般のお客様や店員から見れば不思議な光景です。

私も普通に買い物に行った際にそういった方に遭遇したことがありますが、やはり違和感を感じずにはいられませんでした。
店舗によってはスキャンする行為を禁止したお店もあるほどです。
また最近ではチケット転売やNintendoSwitchの買い占め問題など、転売に対する世間の目も厳しくなっています。
そんなことは気にならない!!という方であれば問題ないですが、なかなかそういった方ばかりではないと思います。そのストレスと戦いながら毎日仕入れを行うには精神的なタフさがないと厳しいでしょう。
月に40~50万円を稼ぐには出品・リサーチなどの作業を毎日行う必要がある
せどりには店舗せどりや電脳せどりといった方法がありますが、考え方としては基本的に肉体労働です。また利益を上げていくためにはそれなりの作業時間を確保しないといけません。
リサーチをして、発注、検品、梱包、出荷という作業工程を毎日継続していく必要があります。それに加えて売上・利益の管理もしていくことも大切です。
この作業量はせどりを続けていく限り、延々と行っていく必要があるのです。
せどりで生活しようとして挫折した3つの事例

ここからは実際にせどりに取り組んだけれど、うまくいかなかったり厳しいと感じてせどりを辞めた事例をEC STARs Lab.の仲間の中から3つお伝えしていきます。
せどりで順調に売上を伸ばしたが身体的に辛く、続けることに不安を感じた
1人目はEC STARs Lab.運営責任者の中西さんの事例です。
楽天ポイントせどりに副業で取り組んでいた中西さんは、せどりを始めた当初はお小遣い程度に稼げればいいと考えていたそうです。
ただ、続けていくうちに売上も順調に上がり「もっと自由な時間がほしい」「このまま続けていけば脱サラも夢ではないのでは?」と思い、本業が終わってからの時間を毎日リサーチに使い、楽天のイベント時には徹夜でのリサーチも行っていました。
そんな生活を毎日送っていたため、体も心も休まる暇がなく「このまま続けて体が持つかな・・・」と不安を感じていました。
ただ作業を止めれば売上が落ちてしまうので、止めるわけにはいきません。
しかしある時ついに体に限界が訪れます。
家族の目の前で突然気を失って倒れたのです。
中西さんが気づいたときには、奥様と2人の子供たちが泣きながら自分の顔を見ていました。
その時中西さんは、「このまませどりを続けていては稼げたとしても、家族に迷惑がかかってしまう。もうせどりは止めよう」
中西さんはそのように考え、それ以来せどりに取り組むことを止め、他のビジネスに挑戦する決意を固めました。
せどりが忙しく、家族との貴重な時間を犠牲にしていた
サラリーマンの傍ら、店舗せどりに取り組んでいたK・Mさんは半年で売上150万円、利益率も10~15%と稼ぐこと自体はできていました。
しかし店舗せどり中心の仕入れだったため、休日になると家電量販店などを何店舗も周る生活をしており、本業と合わせて忙しい毎日を送っていて家族との時間が取れないことが悩みでした。
本来休日は子供と過ごす時間にしたいのですが、仕入れを行うためにその貴重な時間をも犠牲にしていたのです。
子供に申し訳ないと後ろめたさを感じながら作業を続けていましたが、子供と過ごす時間を犠牲にし、むしろ精神的に負担が大きくなりとてもせどりを続けていくことができないと判断し、せどりで稼ぐことを諦めました。
せどりでは利益を積み上げていけないのでうんざりしていた
せどりでお小遣い程度には稼げるようになっていたM・Kさんは、せどりをゲームとして捉えれば面白いと感じていました。
店舗のクーポンやセールなどをチェックして利幅を探す毎日で、利益が出ることは分かっていたものの、商品を見つけるタイミングなどは正直運任せで利益が積み上がっていかないので、不安を感じながら作業を続けていたといいます。
「ビジネスとしてせどりを続けていくことは正直厳しいな・・・」
そう考えていたある日、たまたま立ち寄った書店でメーカー仕入れの本を発見。
「これなら利益を積み上げていけるかもしれない!」と思ったMさんは即メーカー仕入れの本を購入し、実践。
まだ取り組んで間もないものの、売上・利益が階段状に伸びていて、しかも一度メーカーと取引が決まればいつでもリピート発注が可能なため、仕入れが非常に安定しており、せどりの時のような不安は一切なくなりました。
現在はせどりを完全に止め、メーカー仕入れで独立したいと考えているそうです。
【結論】せどりで生活していくのは難しいがメーカー仕入れならできる!
私は記事の冒頭でもお伝えしたように、せどりのみで生活していくことは非常に困難だと考えています。それは利益が安定しなかったり、膨大な作業量を継続しないといけないなどの理由からです。
しかし手法を変えることで物販だけで生活していくことは可能です。
その方法がメーカーから商品を直接仕入れる「メーカー仕入れ」という手法です。

上記図は商流を表したものになりますが、一次であるメーカーから仕入れることで以下のようなメリットを得ることができます。
- 利益が安定し、作業量が減らしていくことができる
- 品質が保証されているので規制など気にならない
- 誰にでも言える堂々としたビジネスが展開可能
メーカー仕入れは一度メーカーと取引できれば、メーカーが商品の生産を止めない限り、いつでも何個でも仕入れることが可能です。
そのため、利益が出る商品を見つけることができれば安定した利益を確保できるのです。

2章でお伝えしたプラットフォームの規制も、メーカーから仕入れる新品の商品であれば何も問題はないため気にする必要はありません。
世間から嫌われている転売ではなく、メーカーと取引することでせどりの様々なデメリットを解消でき、堂々と胸を張ったビジネスを展開できるのです。
この話を聞いてメーカー仕入れに興味をお持ちの方は、以下の記事や動画もぜひ参考にしてみてください。
またEC STARs Lab.では毎週無料セミナーを開催しており、そちらでもメーカー仕入れについて詳細にお伝えしています。
ぜひセミナーへの参加もご検討ください^^
最後に
ここまでせどりのみで生活していくことについてお伝えしてきました。
今回は具体的に月利40~50万円を稼がないといけないとお伝えしてきましたが、再三お伝えするように正直厳しいのが現状です。
もちろんせどりで稼ぐことはできると思いますが、生活するとなると長期的な視野も必要となってきます。
そういった意味では最後にお伝えした「メーカー仕入れ」は長期的に安定した利益が得られるビジネスです。
ぜひこの機会にメーカー仕入れにも興味を持っていただき、ぜひチャレンジしていただけたら幸いです^^
このようなお悩みありませんか?
- せどり・転売を続けることに不安を持っている人
- 副業で臨む成果を得られていない人
- 副業を始めたいけど、何をすべきか迷っている人
- 新たな事業で収入の柱を増やしたいけど何が良いか分からない人などなど
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せどりって将来性あるのかな??