【ちょっと待った!】せどりを本業にするのはおすすめできない5つの理由

せどり本業の記事のアイキャッチ画像:自社制作

せどりで何とか生計を立てるくらいに稼げるようになった気がする。そろそろ会社を辞めようかな。

せどりだけである程度稼げるようになってくると、会社を辞めて本業にしようと考える人もいるでしょう。

しかし、結論から言うと、せどりを本業にして生計を立てることはおすすめしません。

なぜなら、せどりで生計を立てるために稼ぎ続けるなら、1日10時間程度リサーチしなければならないなど、作業をし続けないと収入は途絶えてしまいます。

また最近ではせどり目的の購入を禁止している店舗も増えており、どんどん仕入れ先の幅は狭まっています。

そこで、今回はせどりを本業にする3つの基準と、本業をおすすめしない5つの理由を詳細に解説します。

石井裕

せどりではないですが、私も会社を辞めて独立する前に、もっとしっかり考えて慎重になればよかったと感じています。

勢いだけで会社を辞めると、結構すぐにお金がなくなって怖い思いをします。

 

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会社を辞めてせどりを本業にする3つの基準

せどりを本業にする基準

まずは、会社を辞めて本業にする3つの基準について解説します。

  • 月利40~50万円を3ヶ月以上稼いでいる
  • 万が一無収入になっても半年分の生活費は確保している
  • 会社を辞めて、その時間を物販に充てた方がもっと稼げる

 

少なくとも、この3つの基準をすべて満たせないのであれば、まだ会社を辞めるべきではありません。

月利40~50万円を3ヶ月以上稼いでいる

せどりを本業にする基準の1つが、せどりで月利40~50万円を3ヶ月以上稼いでいることです。

月利40~50万円は多いと思いますか?

いや、早く会社を辞めて自由になりたいから月利20~30万円程度でいい。

と考えているなら、以下のことを理由に少し慎重になった方がいいでしょう。

  • 会社を辞めたら福利厚生が一切なくなる。
  • 給料天引きではなく、税金や保険料、年金を後で自分で払わないといけない

 

特に、今の会社の福利厚生が優れていて、家賃が一部支給されているなど優遇されている場合は特に要注意です。

会社を辞めると、福利厚生がなくなるので家計の負担が増えてしまうためです。

さらに、会社を辞めると、給与天引きというものがないので、税金や保険料、年金も後で自分で払わないといけません。

会社の手取りが25万円だから、せどりで月利25万円稼いだら会社を辞めよう。

と考えてはいけないのです。その月利から、後で税金や保険料、年金を後で払わないといけないのです。

そう考えると、月利20~30万円くらいでは、生活レベルを相当落としたとしても、かなり厳しいと考えていいでしょう。

特に家庭のある方は最低でも月利40~50万円を安定的に稼いでいないと、かなり生活が厳しくなります。

詳細は、EC STARs Labの山田さんが、記事で解説してくれているので興味のある方はご覧ください。

万が一無収入でも半年分の生活費は確保している

会社を辞めてせどりを本業にするのであれば、毎月の収入だけでなく、貯金額も確認してください。

最低でも半年分の生活費は確保していなければ、会社を辞めることはおすすめできません。

せどりを本業にした際、月利40~50万円を稼いでいても、以下の理由で突然稼げなくなり、無収入になることがあるためです。

せどりで突然無収入になる主な理由
  • Amazonアカウント閉鎖
  • メルカリのアカウント停止
  • 仕入れ先が転売禁止となる etc・・・

 

突然無収入になった場合、生活費がまったくないと路頭に迷うことになってしまいます。

特に怖いのがAmazonアカウント閉鎖ですが、後述するように実際にアカウント閉鎖の憂き目にあった人は少なくありません。

EC STARs Lab代表の中村さんは、かつてAmazonアカウントが閉鎖された際、Amazon販売ができなくなっただけでなく、在庫はすべて返送され、売上金は没収されました。

現在、Amazonアカウント閉鎖リスクがほとんどないメーカー仕入れを教えている中村さんですが、当時はAmazon輸入ビジネスを加速させている頃で、その損失額が800万円程度だったそうです、、、

せどりの場合、こういったことは十分あり得るので、会社を辞める前に万が一無収入でも耐えられるだけの貯金は確保しておきましょう。

会社を辞めて、その時間を物販に充てた方がもっと稼げる

会社を辞めて、その時間を物販に充てた方がもっと稼げる自信があるというなら、せどりを本業にしてもいいでしょう。

例えば、会社の給料が額面で30万円だったら、会社を辞めてせどりで+30万円稼げる状態です(先ほどもお伝えした通り、手取りではなく、額面です)。

この状態であれば、現状せどりで月利20~30万円程度でも会社を辞めてもいいかもしれません。

会社を辞めれば月利50~60万円になる計算ですから。

しかし、せどりで稼ぎ続けるということは容易ではありません。

後述するように、せどりで今より収入アップを目指すならとにかくリサーチ時間を増やさないといけないためです。

せどりである程度稼いでいるなら、薄々感じているのではないでしょうか?

リサーチをやめたら収入が無くなってしまう・・・

だからこそ、会社を辞めてせどりのリサーチ時間をもっと増やしたいと考えているのかもしれませんが、1日中リサーチ作業を続けるのは、かなり精神的にきついです。

せどりを本業にすることで、かえって働く時間が増えて収入が減っては会社を辞めるメリットがありません。

本当に会社を辞めてリサーチを続ける覚悟があるかどうかは、慎重にシミュレーションしておくといいでしょう。

せどりを本業にするのがおすすめしない5つの理由

せどりを本業はおすすめしない

冒頭でもお伝えした通り、正直せどりを本業にすることはおすすめしません。

なぜなら、せどりはそれくらい稼ぎ続けることが難しく、しかもいつ無収入になってもおかしくないためです。

1日10時間リサーチしないと利益が安定しない

せどりで月利40~50万円を安定させようとしたら、1日10時間くらいはリサーチしないといけません。

実際に、過去せどりで月利40万円以上稼いでいた、元せどらーで現EC STARs Lab運営メンバーの松井さんがそうでした。

せどりである程度稼いでいる方なら実感していると思いますが、せっかく儲かる商品を見つけても安定的に売り続けることができません。

ライバルが殺到して価格競争に陥ったり、安定した仕入れができなかったりして、結局儲かった商品を手放すことになります。

せどりの負のループ

 

 

結局、松井さんは1日10時間もリサーチすることになってしまい、疲れ果ててせどりをやめてしまいました。

松井さんの体験談については、以下の記事をご覧ください。

せどりで疲れた

せどり、転売目的の仕入れを禁止する店舗が増えている

店舗せどり、電脳せどりともに、せどり、転売目的の仕入れを禁止する店舗が増えており、せどりの市場が縮小されています。

ノジマ公式サイトより抜粋

例えば、以下の企業では、実店舗、オンラインストアともにせどり目的の仕入れを明確に禁止しています。

主なせどり転売禁止店舗

他にも、全国一律で禁止していなくても、店舗によってはせどり禁止にしたり、転売対策で他のプラットフォームと価格差が出ないように調整されたりします。

ヤマダ電機、ブックオフ、ハードオフといった、昔はせどりで定石の仕入れ先だった店舗も、転売対策を強化して利益が出る商品が少なくなっています。

仕入れができなかったり、仕入れができても利益が出なかったりすれば、せどりそのものが成り立ちません。

今でもせどりや転売を認めている店舗はありますが、以前に比べればどんどん仕入れが難しくなっている事実があります。

上記以外のせどり転売禁止店舗を下記の記事でまとめていますので、ご確認いただければと思います。

せどり転売を規約で禁止している企業一覧

Amazonアカウント閉鎖で突然無収入になる可能性がある

せどりを本業にする場合は、突然無収入になるリスクも頭に入れておいてください。

例えばAmazonを販路としている方は、突然アカウントが閉鎖されるリスクがあります。

僕もAmazonせどりをしているのですが、アカウント閉鎖が怖いです。

と感じている人も少なくないのではないでしょうか?

実際にAmazonアカウントが閉鎖されれば、そのアカウントでAmazon物販が二度とできなくなるだけではありません。

FBA倉庫に在庫があれば、すべて返送されてしまいますし、入金予定の売上金は90日凍結と、かなり厳しい措置が取られます。

中村さんをはじめ、EC STARs LAbで昔せどりをやっていた方でも、アカウント閉鎖に陥った方はたくさんいます。

Amazon輸出、Amazon輸入ビジネスを自己流で続けておりましたが、2度のアカウント閉鎖により限界を感じました。

アカウントの閉鎖や停止を何度もうけて、アマゾンのビジネスというのは継続的に本当にできるのかなど心配でした。

またもしアカウントが止まったら・・・ということを考えると、資金的な余裕はあっても在庫を買うことが恐怖になりました。

せどりは、品質不良や偽物の商品をつかまされる、商標権/知的財産権を侵害してしまうなどの可能性があるので、アカウント閉鎖リスクが高いのです。

アカウント閉鎖があった場合、Amazonのスペシャルアカウントから以下のメールが通知されます。

Amazonアカウント閉鎖の通知メール:Amazon

このメールが来た場合、よほどのことがない限りは、同じアカウントで復活するのは絶望的と考えて良いでしょう。

サブアカウントを作れば復活できるとはいえ、Amazonせどりを本業とする場合、常にアカウント閉鎖のリスクを伴います。

将来性がなく、今後せどりが先細りするのは確実

ここまでお伝えしたことを根拠として、せどりや転売は将来性がほとんどありません。

せどりに将来性がない理由
  • 転売禁止、もしくは転売規制が厳しい仕入れ先が増えている
  • Amazon、メルカリなど販路の規制も年々強化されている
  • Amazonの規制が強化されてアカウント閉鎖リスクが高い
  • せどり、転売に対する世間の目が厳しい
  • そもそもライバルが多すぎて、しかも差別化できない

 

今後も、せどりや転売に対する風当たりはどんどん強くなると考えられるので、どんどん先細りしていくことは確実です。

メルカリプライバシーポリシー(自社制作)

今は月に50万円、100万円と稼げているとしても、今後も稼ぎ続けられるかどうかというと、かなり厳しいのです。

会社に辞表を提出したその10日後に、Amazonから新品規制の通知が届き、当時一番の稼ぎ頭であった商品が出品できなくなり、みるみるうちに売上・利益が激減・・・・・・

このようなことが普通に起きるのがせどりです。

小遣い稼ぎで短期的に稼ぐならまだしも、長期的に稼げる見込みがないビジネスで、会社を辞めて独立するのはリスクでしかありません。

会社を辞めてまで、斜陽化しているビジネスに取り組むかどうかは、慎重に考えた方がいいでしょう。

家族に迷惑をかける可能性がある

せどりを本業にするのは決しておすすめしませんが、独身の方なら、失敗しても自分以外には迷惑をかけないのでまだいいかもしれません。

しかし、結婚して子どももいるとなると話は別です。

せどりを本業として稼げなくなれば、自分だけでなく家族に迷惑をかけることになります。

今後のライフプランを考えるとしても、将来性のない斜陽化したビジネスを続けることは不安でしかありません。

Yahoo!知恵袋
Yahoo!知恵袋より抜粋

上記のYahoo!知恵袋のように、せどりを本業としている場合、家族に反対されるケースは少なくありません。

個人的には「安定的な会社を辞めるのは危険」「我慢して働き続けろ」という前時代的なことは言いたくなく、好きなことであれば挑戦してほしいと思います。

ですが、先ほどもお伝えしたように、せどりはどんどん先細りすることが確実なビジネスモデルで、将来性がありません。

もし、「利益が全然出ない」「Amazonアカウント閉鎖」となった場合、自分だけでなく家族への影響もあります。

また、せどりで稼ぎ続けるには、休日を含めて1日10時間程度のリサーチが必要です。

休日のある会社員と違って、稼いでいても家族との時間がなくなってしまう可能性があります。

子どもと遊ぶ時間、家族と一緒にご飯を食べる時間、家事・育児を手伝う時間を犠牲にしてまで、せどりに取り組みたいですか?

家族との時間がほしくてせどりを始めたのに、本末転倒状態でした。

実際に、せどりや転売で家族との時間が取れないと悩む人は少なくありません。

「どうしても」と言うなら止めませんが、家族の反対を押し切ってまでせどりを本業にして大丈夫か? という問いには、素直に背中を押せないのが現状です。

本業にするならせどりよりメーカー仕入れ

メーカー仕入れの商流:自社制作

せどりを本業にするのはやっぱり無理かあ。

ここまで読んで、このように感じた方は、メーカー仕入れに移行する手があります。

メーカー仕入れは、せどりや転売のように小売店から商品を仕入れるのではなく、メーカーと取引して直接商品を仕入れてAmazonで販売するビジネスです。

「メーカー直取引」とも言われる、せどりとは違う物販ビジネスです。

メーカー仕入れは、三次仕入れから最上流仕入れに変えているだけですが、特徴やビジネスモデルが大きく変わります。

それにより以下のメリットを得ることが可能です。

メーカー仕入れのメリット
  • 最安値で商品を仕入れることができる
  • リピート仕入れが可能
  • 価格競争を抑え、販売価格を安定させることができる
  • アカウントリスクも抑えることができる

つまり、せどりのデメリットをすべて打ち消すことができるのがメーカー仕入れなのです。

メーカーと取引交渉しないと仕入れができないデメリットはありますが、個人でも十分取引ができるのでご安心ください。

副業のままであれば、せどりの方が向いている人も多いかもしれませんが、本業にするなら月利が安定的に積み上がるメーカー仕入れがおすすめです。

これまでAmazonせどりをやっていた方であれば、Amazon販売の知識を活かせるので、より早く結果が出るでしょう。

この話を聞いて少しでもメーカー仕入れに興味をお持ちの方は、以下の記事や動画をご確認ください。

またEC STARs Lab.では毎週無料セミナーを開催しており、そちらでもメーカー仕入れについて詳細にお伝えしています。

よろしければセミナーへの参加もご検討ください^^

せどりを卒業してメーカー仕入れを本業にして成功した例

せどりを卒業して、メーカー仕入れを本業にして成功した事例をいくつか紹介します。

メーカー仕入れは、せどりと違って利益を積み上げることができます。

せどりで月利20~30万円以上稼いでいるなら、メーカー仕入れに移行すれば速いスピードで月利50万円以上を稼げるようになるでしょう。

もっと多くの成功事例や実績を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

時間がなくなるせどりに限界を感じてメーカー仕入れに移行。月利100万円を達成したSさん(30代男性)

Sさんは、当初店舗せどりや電脳せどりで月利30~50万円を稼いでいました。

しかし、稼げば稼ぐほど時間がなくなっていくこと、将来性のなさからせどりに限界を感じてメーカー仕入れに完全移行しました。

最初はメーカーとの交渉で忙しいと感じたこともありましたが、リサーチを止めても収入が安定するので、時間的な余裕もできました。

Sさんは、時間的にも精神的にも余裕を持って月利100万円を達成しました。

詳細は以下の記事をご覧ください。

国内メーカー仕入れ4

せどりのAmazonアカウント閉鎖リスクに限界を感じてメーカー仕入れに以降。月利100万円を達成したTさん(40代男性)

AmazonせどりをしていたTさんは、何度もAmazonアカウント閉鎖を受けて限界を感じていました。

「またアカウント閉鎖されたら・・・・・・」と思うと、商品を仕入れることも怖かったそうです。

アカウントが閉鎖されれば、FBA倉庫に預けていた在庫がすべて返送されてしまうので、仕入れに恐怖を感じるのも無理はありません。

そこで、アカウント閉鎖リスクがほとんどないメーカー仕入れに移行したら、安心して仕入れができるようになり、月利100万円を達成しました。

詳細は以下の記事をご覧ください。

amazon国内メーカー仕入れ21

店舗せどりも電脳せどりも限界を感じてメーカー仕入れに以降。月利100万円を達成したK・Hさん

K・Hさんは電脳せどりと店舗せどり両方行っていました。

せどりは時間をフル活用して実践すれば稼げることは実感していましたが、以下の点で限界を感じていたそうです。

【店舗せどり】

  • 店舗に定期的に仕入れに行くのが大変
  • 店舗でバーコードを読み取るのに時間がかかる

【電脳せどり】

  • 仕入れたい商品が売り切れになって買えない
  • ポイント倍率の高い日に仕入れないと利益が出ない商品が多い

【共通】

  • 仕入れた商品の市場価格が下がり、利益が減って赤字になるものも多い
  • 一般消費者が仕入れた商品を購入できなくなることに罪悪感を感じる

せどりの安定性に限界を感じていたK・Hさんはせどりを卒業して、メーカー仕入れに移行しました。

K・Hさんはメーカー仕入れに移行した直後に会社を辞めました。

メーカー仕入れでも成果を出す前に会社を辞めることはおすすめしませんが、K・Hさんはそれだけ確信があったのでしょう。

1年で月利70万円を達成して、現在は月利100万円を達成しています。

詳細は以下の記事をご覧ください。

最後に

会社を辞めてせどりを本業にすることはおすすめできません。

会社員以上に働かないと月利40~50万円は難しいですし、アカウント閉鎖などで突然無収入になるリスクがあるためです。

また、せどりや転売に対する小売店や販売先の規制も厳しくなっており、将来性を考えてもせどりは斜陽ビジネスと考えられます。

以上のことから、会社を辞めて本業にしたいならせどりよりはメーカー仕入れをおすすめします。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

 

 

このようなお悩みありませんか?

 

  • せどり・転売を続けることに不安を持っている人
  • 副業で臨む成果を得られていない人
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ABOUT US
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石井裕
1979年新潟県出身、東北大学大学院工学研究科修士課程卒。
原子力技術者として13年勤務。

趣味で書き始めたブログから収入を得られたことをきっかけに、密かに夢に抱いていたライターとして起業。
マニアックな好奇心と探究心から生まれる徹底した取材で、商品・サービスの隠れた魅力を言語化することを武器としている。

特に物販事業について専門的な知識を有しており、2018年より、EC STARs Labのコンテンツ制作および活動に深く関わっている。

県境をまたぐマニアックな趣味を持ち、2009年『県境マニア』を出版。
以降TBSの「ゴロウ・デラックス」「マツコの知らない世界」、テレビ東京「たけしのニッポンのミカタ!」などメディア出演多数。