
ブランドレジストリに登録していれば、Amazon Transparencyに登録すれば良いんじゃない?
自社商品のAmazon販売が軌道に乗ってきたら、気になるのが悪質な転売ヤーによる相乗りと偽造品です。
Amazon Transparency(アマゾン トランスペアレンシー)は、年々巧妙化する偽造品問題に対して、Amazonが提供しているブランド保護プログラムです。
自社商品の販売が軌道に乗ってきた人であれば、ぜひ登録した方が良いでしょう。
Amazonブランドレジストリに登録している人であれば、Amazon Transparencyも登録しておくことをおすすめします。
そこで、今回はAmazon Transparencyの登録方法やメリット、注意点についてお伝えします。
Amazonで販売している商品の偽造品対策をしたい方は、ぜひご覧ください。

目次
Amazon Transparency(トランスペアレンシー)とは?

Amazon Transparencyは、簡単に言えば偽造品が消費者に渡らないように対策するサービスです。
Amazonでは、正規品と見分けがつかない精巧な偽造品が販売されることがあり、消費者が誤って購入するトラブルが発生しています。
Amazon Transparencyに登録することで、各商品に固有のQRコードのようなシリアルコードが付与されます。

万が一、偽造品がFBA出品されたとしても、コードがないことで偽造品と発覚するため、FBA倉庫で出荷を止めることができます。
自社出荷の場合は、消費者自身がコードをスキャンすることで、真偽をたしかめることが可能です。
Amazon Transparencyは登録手数料や月間手数料はかかりませんが、シリアルコード1つあたり0.01~0.05ドルかかります。
Transparencyコードには費用がかかりますか?
はい。Amazonが発行したコードと、出品者がAmazonと共有する既存のシリアルコードに対して料金が発生します。数量に応じて割引を提供します。登録時の手数料や月間手数料、注文ごとの最低数量や限度はなく、プログラムに対する商品の追加や削除にかかる費用もありません。
※Amazon公式サイト「ブランドを積極的に保護」より抜粋
Amazon Transparencyの登録条件は次の通りです。
- Amazonブランドレジストリに登録している
- JANコードを取得している
Amazonブランドレジストリに登録している人は、Amazon Transparencyにも登録しておくと、相乗り防止対策と偽造品対策の両方ができるようになります。
ブランドレジストリの登録については、以下の記事をご覧ください。
Amazon Transparency(トランスペアレンシー)の登録方法

Amazon Transparencyは、まずはブランドの商標登録を行い、Amazonブランドレジストリに登録することが前提になります。
Amazonブランドレジストリの登録が済んだら、以下の手順でAmazon Transparencyの登録に進んでいきます。

①上図のAmazon Transparencyの画面で、赤枠「Transparencyの利用資格を確認する」をクリックする

②上図の赤枠「今すぐ登録」をクリックする
↓
③Amazon Transparencyのお問い合わせフォームが出てくるので、必要情報をすべて記入する。
↓
④Amazonの担当者から連絡が来るので、サポートを受けながらAmazon Transparencyの設定をする
↓
⑤商品にシリアルコードを貼り付けるか、商品パッケージに印字する
↓
⑥FBA納品する
以上で、登録完了です。
Amazon Transparency(トランスペアレンシー)を利用する2つのメリット

Amazon Transparencyに登録するメリットを具体的にお伝えします。
Amazon Transparencyはシリアルコードを付与することで、サプライチェーン全体で偽造品でなないかを確認できる点が大きいです。
シリアルコードによって正規商品のみを発送できる
Amazon Transparencyに登録して各商品にシリアルコードを貼り付けることで、正規品であることが証明されます。
万が一偽造品がFBA倉庫に納品されたとしても、出荷の段階でシリアルコードを確認すれば判明するので、出荷を止めることができます。
正規品のみを発送するので、偽造品によって販売機会を逸することもなくなりますし、自社ブランドの信頼性を保つことができます。
購入者が商品の真贋を確認できる
Amazon Transparencyで登録したシリアルコードは、消費者もスキャンできます。
Transparencyを利用して、購入者が商品の真偽を検証する方法を教えてください。
Amazon発行のコードを使用している場合は、商品詳細ページにTransparencyバッジが表示されます。Amazon発行のコードを使用して登録された商品の場合、購入者はAmazonショッピングアプリまたはTransparencyアプリを使用して商品のTransparencyコードをスキャンできます。 スキャンが終了すると、コードが有効ならば緑のチェックマーク、無効ならば赤のX印が表示されます。ブランドにより、データ、画像、動画、プロモーションなどの追加情報が共有されることもあります。
※Amazon公式サイト「ブランドを積極的に保護」より抜粋
上記のように、消費者は商品の真贋を即座に確認することができます。
これによって、消費者に安心感を与えることができます。
また、万が一正規品でないと判明すれば、消費者はAmazonに通報して真贋調査が行われやすくなります。
Amazon Transparency(トランスペアレンシー)を利用する2つのデメリット

次に、Amazon Transparencyのデメリットについて解説します。
とは言っても、さほど大きなデメリットではないので、基本的にはブランドレジストリに登録している人は、Amazon Transparencyも利用することがおすすめです。
シリアルコードに費用がかかる
先ほどもお伝えしたように、Amazon Transparencyはシリアルコード1つあたり0.01~0.05ドルかかります。
1ドル150円として考えると、シリアルコード1つあたり1.5~7.5円となります。
よほど低単価商品でない限り、あまり大きな影響を受けませんが、一応利益計算は気を付けてください。
商品の梱包作業の手間や費用負担が増える
Amazon Transparencyに登録することで、商品のシリアルコードの貼り付け、もしくは印字の労力と費用が増えます。
今までの商品と比べて作業工数が増えてしまうので、負担が大きくなります。

シリアルコードについては、上記のように印字を請け負う業者もあるので、探してみると良いでしょう。
Amazon Transparency(トランスペアレンシー)を利用する2つの注意点

最後にAmazon Transparencyを利用する際の注意点についてお伝えします。
特に、自社商品が偽造品と疑われないように注意しましょう。
登録商品にシリアルコードを忘れずに貼りつける
Amazon Transparencyの登録商品には、必ずTransparencyのシリアルコードを貼り付ける必要があります。
そうでないと、後述するように自社の正規品が偽造品と疑われることになります。
シリアルコードの数と、Amazon Transparency対象商品の数が一致している必要があるので、シリアルコードの貼り付けを忘れないようにしましょう。
自社商品も偽造品を疑われることがある
シリアルコードを貼り忘れたり、間違えて貼り付けてしまったりすると、Amazon側でスキャンした際にエラーが出ます。
そのため、自社商品も偽造品を疑われることになり、単なるミスだったとしても一度返送しないといけなくなり、手間かかります。
間違いに気を付けながら、シリアルコードを貼り付けましょう。
最後に
以上、Amazon Transparencyについてお伝えしました。
実際、精巧な偽造品を製造されてしまうリスクはあるので、自社商品のAmazon販売が軌道に乗ってきたら検討の余地があります。
ブランドレジストリの登録が済んだら、そのままAmazon Transparencyも登録すると良いでしょう。
安心・安全に自社商品を販売することに努めましょう。
なお、これからAmazon OEM販売で自社ブランドを育てていきたいという方は、「Amazon国内OEM完全ガイド」もご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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