電動ドライバーなどの工具は、工事業者のみならず、昨今のDIY人気から幅広い世代に需要が高まり、以前より売れやすい傾向にあります。
工具はホームセンターや家電量販店などから仕入れができるので、参入障壁も高くなく、転売では人気の商材となっています。
高額商品も多く、1商品で得られる利益が大きいので「儲かる工具を仕入れてみよう」と考える人は少なくありません。
ただ、その分狙い目の商品だけにライバルも同じことを考えているなど、デメリットもあります。
工具自体はとても良い商材なのですが、転売で儲かるかどうかは話が別です。
そこで、今回は工具転売が儲かるのか? 基礎知識とともに解説します。
工具転売に興味のある方は、最後までご覧ください。

目次
最低限知っておきたい工具転売5つの基礎知識

まず、工具転売の主な仕入れ先や、売れ筋商品などの基礎知識について解説します。
工具転売の主な仕入れ先
工具の主な仕入れ先は、次の通りです。
家電量販店やホームセンターなど、新品の工具を仕入れる場合は、在庫処分品や廃盤商品など、価格差の出やすい商品を探すのが鉄板の手法です。
ただ、後述するように、近年は在庫処分セールでも利益が出ないことが増えています。
リサイクルショップやフリマサイトなど、中古品の工具を仕入れる場合は、値付けが甘い商品を探すことになります。
過去、リサイクルショップでは、値付けの甘い店員が安価に販売したことがありましたし、不用品販売が多いメルカリでは値付けの甘い出品も多く見られました。
しかし、いずれの場合でも、近年は妥当な値付けがされていることが多く、利益を得るのは難しくなっているのが現状です。
工具転売で扱う主な売れ筋商品
工具と一言でいっても様々ですが、特に需要が高く、利益を出しやすいのは以下の商品です。
【電動工具】
- インパクトドライバー
- インパクトレンチ
- ハンマードリル
- 丸ノコ
- ディスクグラインダー
- レシプロソー
- 電動圧着工具
- 鉄筋カッター
- パンチャー
【エンジン工具】
- 発電機
- チェーンソー
- 芝刈り機・草刈り機
特に、マキタ(makita)やハイコーキ(HiKOKI)、パナソニックなどの商品は人気なので、リサーチ時はチェックするといいでしょう。
なお、メルカリでは新品ではない外付け式や着脱式のバッテリー類(及び付属する工具)や、非純正(互換品)のバッテリー類(及び付属する工具)の出品は禁止されています。
危険物や安全性に問題があるもの(禁止されている出品物)
(中略)
- 花火、火薬、灯油、ガソリンなど
- 毒物、劇物など
- PSCマーク、PSEマークなどのPSマークがないことで法令の安全基準を満たしていないとみなされるもの
- ※マグネットセットおよび吸水樹脂ボールは2023年12月19日以降はPSCマークがあっても出品を禁止とする
- バッテリーが膨張、破損、故障した電化製品(スマートフォン・スマートウォッチ・PC本体など)
- 新品や未使用に近い状態ではない、外付け式や着脱式のバッテリー類(モバイルバッテリーなど)
- 商品状態に関わらず、非純正(互換品)のバッテリー類
- 法令に抵触するレーザーポインター類
- 法令に抵触するトランシーバーなど
- 使用期限切れの化粧品類
- 開封済みの衛生用品
- 石綿(アスベスト)を含有するもの
- その他、事務局が不適切と判断したもの
※メルカリヘルプセンター「危険物や安全性に問題があるもの(禁止されている出品物)」より抜粋
特に中古せどりの際は、注意して出品しましょう。
工具転売の主な販路
工具転売の主な販路は、他の転売と同様に、Amazon、メルカリ、ヤフオクが主流です。
あまりないケースですが、大型で送料が高額になる商品などは、ジモティーを活用して直接手渡しで取引することもあります。
せどりの販路については、以下の記事を参考にしてください。
見た目がそっくりな商品が多いので型番を確認すること
工具には、見た目がそっくりだが、よく見たらまったく異なる別の商品だったということが多々あります。
そのため、型番を確認せずに転売しようとすると、消費者から「違う商品が届いた!」とクレームや返品の原因となります。
同じメーカーでも、型番が違えば、商品仕様がまったく異なることがあり、価格も大きく変わってきます。
例えば、マキタ製品は、プロ用が青色、DIY用が緑色と、色で明確に区別できるものの、それでも型番をしっかり確認してください。


例えば、上図のマキタのハンマードリルはかなり似た形状ですが、上の型番はHR2601F、下の型番はHR2611Fです。
両者は同じシリーズ商品ですが、商品仕様に違いがあるので、間違って出品しないように注意しましょう。
【違法】勤務先の会社の工具は絶対転売しないこと

言うまでもないですが、勤務先の会社にある工具を勝手に持ち出して転売する行為は絶対にやめましょう。
上図のJAで起きた事件のように、勝手に工具を発注して転売するのも当然許されません。
明らかな犯罪行為であり、窃盗罪や業務上横領罪に問われる可能性があります。
工具転売が全然儲からない5つの理由

DIY人気の今、幅広い層に需要がある工具は、初心者でも取り組みやすいせどり・転売の商材ではあります。
しかし、工具転売で儲けることは決して簡単ではなく、むしろおすすめしません。
工具転売が儲からない理由について詳しく解説します。
意外と転売目的の仕入れを禁止する店舗が多い
先ほどお伝えしたように、工具の仕入れ先はかなり多いですが、転売目的の仕入れを禁止している店舗が多い点は注意してください。
例えば、上記で紹介した家電量販店のオンラインストアは、すべて転売目的の仕入れを禁止しています。
家電量販店の店舗せどりでも、店員はかなり厳しい目で監視しているので、ビクビクしながら仕入れをしなければいけません。
特に、ノジマが明確に転売禁止の規約を掲げており、転売規制が厳しいことは有名です。

家電のせどり・転売について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
また、意外に思えるかもしれませんが、ホームセンターでも転売禁止としている店舗は少なくありません。
- DCM
- コーナン
- 島忠ホームズ
- ビバホーム etc
ホームセンターは、家電量販店ほど転売対策をしていませんが、転売禁止店舗の仕入れは避けた方がいいでしょう。
ホームセンターのせどり・転売について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
工具は人気ジャンルでライバルが多い
冒頭でもお伝えした通り、工具はせどり・転売では鉄板の商品ジャンルなので、ライバルが多いです。
ライバルが多いと、同じ商品を仕入れる人が多くなり、出品したら価格競争に陥りがちです。
特に相乗り出品のAmazonでこの傾向が強く、値崩れすることも珍しくありません。
リサーチ時は利益が出る商品だったとしても、不良在庫になるか、赤字で売り切るしかなくなってしまいます。
常にリサーチを繰り返さないといけない
工具転売は、基本的には中古せどりか、新品せどりでも在庫処分品や廃盤商品を狙うケースが多いです。
しかし、中古品は当然1点モノですし、在庫処分品や廃盤商品も継続的な仕入れができるわけではありません。
他の商材でも同じことが言えますが、常に利益の出る商品を探し続けないといけません。

あー、また掘り出し物を探しに行かないといけない

今日はメルカリやラクマで安い商品が出品されていないかな
と、毎日リサーチに多くの時間を費やす必要があります。
労働集約的な作業にほかならず、リサーチを止めると収入も止まってしまうので、疲弊する人も多いです。
在庫処分セールなどでも利益が出ないことが多い
先ほどお伝えした通り、「ホームセンターの在庫処分セールなら安く仕入れられるはず」というのは、もはや昔の話です。
以前より、実店舗の店員は他のプラットフォームや店舗の価格をチェックしており、大きな価格差が出なくなっているからです。
もちろん、なかには値付けが甘く、利益率の高い商品が見つかることもありますが、相当な根気が必要です。
検品が面倒なことが多い
中古工具の仕入れで、最も神経を使うのが検品です。
見た目は綺麗でも、内部の部品が摩耗していたり、バッテリーが劣化していたりするケースは頻繁にあります。
部品の致命的な欠陥があることも多いです。
型番の確認は当然として、特に電動工具は動作確認が必須です。
正常に動作して使用できるか、異音などの異常はないかをよく確認しなくてはいけません。
できれば、実際に使ってみて不具合がないか丁寧に確認した方がいいでしょう。
もし、検品時の確認が甘いと、売れた際にクレームや返品の原因となります。
工具転売よりメーカー仕入れの方がおすすめ


工具は転売では結構いい商材だと思っていたけど、やっぱりだめかあ
本記事をここまで読んで、上記のように思った方も多いかもしれません。
ただ、工具自体は、たしかに物販ビジネスでは良い商材です。
工具に限った話ではないですが、転売で行き詰まっている場合は、仕入れ先を上図のように小売店からメーカーに変えてみるといいかもしれません。
というのも、メーカー仕入れの場合、転売と違って、メーカーが生産を続ける限り、メールや電話1本でリピート仕入れができます。
その場限りの利益で終わるということがなく、安定的に利益商品を売り続けることができるのです。
また、工具転売では問題になりがちな価格競争も、メーカー仕入れなら防ぐことができます。
Amazon販売であれば、メーカーと交渉して販売者を限定化することができるので、価格競争を防ぐことができます。
販売価格を適正に維持しながら安定的に商品を供給できるので、リサーチを止めても利益を積み上げることができます。
Amazon物販コミュニティのEC STARs Lab.では、リサーチ地獄から解放されながら月利を積み上げた人がたくさんいます。
実際に、メーカー仕入れに取り組んだ人の86.8%は月利10万円を超え、56.6%が月利50万円、35.5%が月利100万円を超えています。
しかも、メーカー仕入れで扱うのは、メーカー保証の効いた新品なので、不良品をつかまされることがほとんどなくなります。
そのため、検品をほとんどしなくても、返品・返金、クレーム、Amazonアカウントリスクがほとんどありません。
メーカー仕入れについて興味のある方は、以下の動画をご覧ください。
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最後に
工具転売について解説しました。
工具は、DIYの人気で需要が高い反面、せどり・転売のライバルも多いです。
そのため、あっという間にライバルが群がって、商品が値崩れすることも多いです。
また、以前ほど値付けが甘い人が少なく、利益商品を見つけるために、かなり根気が必要になっています。
工具転売を行うくらいであれば、工具を販売しているメーカーと取引して、直接商品を仕入れた方が現実的です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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