
Amazonで海外にも販売して売上げアップしたい!
Amazonグローバルセリングとは、海外のAmazonストアで商品が販売できるサービスです。
日本だとあまり人気のない商品でも、海外のAmazonなら高く売れるかも…と、Amazonグローバルセリングに興味を持たれた方も多いでしょう。
この記事では、日本にいながら世界各国のAmazonで販売ができる、Amazonグローバルセリングの仕組みや方法について、わかりやすく解説いたします。
Amazonグローバルセリングを利用してみたい!海外での販売にチャレンジしたい!という方は、ぜひご覧になってください。

目次
Amazonグローバルセリングとは?概要をわかりやすく解説

Amazonグローバルセリングとは、国内のAmazon物販と同じ様に海外のAmazonストアにも出品できる、手軽な海外販売サービスです。
海外出品に関する情報やサポートが充実しているので、海外販売が不安な初心者の方でも始めやすいのがAmazonグローバルセリングです。
- 世界最大級の知名度・集客力が備わったプラットフォーム
- 出品できる海外Amazonストアは16ヵ国ある
- 大口出品登録していれば海外への出品や管理が容易にできる
- 月額登録料はアカウント統合をすれば1アカウント料金でOK
世界最大級の知名度・集客力が備わったプラットフォーム
Amazonグローバルセリングの最大の特徴は、世界最大級のECモールであるAmazonの知名度や集客力が活用できる海外販売であることです。
Amazonの利用者数はプライム会員だけでも2億人を超えており、会員でない利用者も含めた相当数の訪問者に提供できる環境が備わっています。
この恵まれた環境が用意されたAmazonで海外販売にチェレンジできるのが特徴です。
出品できる海外Amazonストアは16ヵ国ある
Amazonグローバルセリングで登録可能な世界のAmazonストアは16ヵ国です。
ヨーロッパ | アジア太平洋 | 中東・北アフリカ | 北米・中南米 |
イギリス ドイツ フランス イタリア スペイン ポーランド オランダ | 日本 オーストラリア シンガポール インド | トルコ アラブ首長国連邦 | 北米 (アメリカ ・カナダ ・メキシコ) ブラジル |
どの国にも日本同様に各国の生活に馴染んだAmazonがあり、その現地で既に支持されているAmazonで出品ができるというわけです。
登録するには一定の条件が必要な国もありますが、基本的には上記のどの国でも出品可能です。
大口出品登録していれば海外への出品や管理が容易にできる
Amazonグローバルセリングは、手軽に海外販売にチャレンジできるように、セラーセントラルのトップページに表示されています。
大口出品登録していれば、セラーセントラルのトップページに「グローバル出品をする」の選択カードが表示されているので、こちらからいつでも行えます。

さらに管理に関しても、アカウントの統合を行えば1つのセラーセントラルで管理ができる、いわゆる一元管理が可能になります。
一元管理とは、複数の情報やデータを一箇所に集約して管理することで、新規登録した海外アカウントの管理も、いつものセラーセントラル画面で管理できる、ということです。
月額登録料はアカウントの統合をすれば1アカウント料金でOK
Amazonグローバルセリングで必要な月額登録料は、アカウント統合すれば1アカウント登録料相当の金額で何か国でも出品可能です。
米国(月額登録料:39.99米ドル)、ヨーロッパ(月額登録料:39ユーロ/45.94米ドル)、日本(月額登録料:4,900円/44.18米ドル)で大口出品アカウントの統合を維持し、3つのストアすべてに出品中の商品がある場合、月額登録料は39.99米ドル相当額となり、米国のアカウントに12.09米ドル、ヨーロッパのアカウントに11.79ユーロ、日本のアカウントに1,482円が請求されます。
せっかく海外販売にチャレンジしようと思っても、各国ごとにアカウント登録料金が必要になるのでは、販売したい国の数が増えるほど負担になります。
その点Amazonグローバルセリングでは、新規アカウントが増えてもアカウント統合により月額登録料は約1登録分だけで取り組めるということです。
Amazonグローバルセリングのさらに詳しい内容については、AmazonセラーセントラルのAmazonグローバルセリングをご覧になってください。
何が売れる?海外で人気の「日本の商品」ジャンルをご紹介

Amazonグローバルセリングで販売する商品を選ぶには、販売したい国の市場調査が大切です。
一般的に売れ筋の日本製商品については以下の通りです。
アジアで人気のある商品例 | アメリカや北欧で人気のある商品例 |
家電製品(性能が抜群) 食品(品質・味が良く安価) 雑貨(100均商品)など | 和のテイストを取り入れた商品 (日本固有の自然・建造物・歴史・文字など) 日本独自の商品 (陶器・調理器具)など |
こちらはあくまでも大道の例なので、実際は各国の嗜好や需要を調査して、的確な商品を選ぶことが重要です。
既存の商品から選択するなら、Amazonが行っている「マーケットプレイス商品ガイダンス」のページの、おすすめの商品を提案するというサービスを利用してもいいでしょう。
これから販売する商品を検索するという方なら、月額費用はかかりますが、その国の売れ筋商品をKeepaなどのツールを活用して調査してみると確実です。
Keepaの詳しい内容については、下記の記事をご覧になってください。
- 各国の輸出入の規制商品などを事前に確認する。
- 家電製品の電源規格や商品の規格の違いに注意する。
はじめよう!初心者にもできる5つのステップを解説

ここからは、Amazonグローバルセリングに登録・出品・管理する方法についてお伝えします。
下記のステップを1つずつ実践してみましょう。
- 登録に必要な資料の確認する|国によって様々
- 販売国を決める|おすすめも紹介
- 必要な登録手続きをする|新規でも連携でも操作はほぼ同じ
- 商品の発送方法を選択する|配送代行サービスが一般的
- 商品を出品する|入念な価格設定と需要に合った情報提供
【STEP1】登録に必要な資料や手続きの確認をする|国によって様々
Amazonグローバルセリングの登録をする前に、登録に必要な資料や手続きについて確認しましょう。
- 出品者が請求可能なVISA/マスターカード
- Amazon海外口座送金サービスできる銀行口座または通貨換算サービスを提供しているサービスプロバイダーの利用
- 出品する商品の製品コード
- VAT(付加価値税)への登録(ヨーロッパのみ)
国によって要請する内容が違いますので、予め確認しておきましょう。
ヨーロッパ:Amazon出品ガイド ヨーロッパ編
共通の詳しい内容については、Amazon公式ページAmazonグローバルセリングを利用して海外で販売する方法で確認しましょう。
【STEP2】販売国を決める|おすすめも紹介
では、Amazonグローバルセリングで出品したい国を選択しましょう。
おすすめの国としては、Amazon.us(アメリカ)です。
- Amazonの本拠地であり利用者も断トツなので販売拡大には最適
- 日本語で対応できる翻訳機能が充実していて操作しやすい
販売したい商品の需要がある国、言語知識のある国など、状況に合わせて決めたほうが始めやすいでしょう。
- 選択する国によって、言語のスキル、配送にかかる費用、輸出入の規制などが違うので、事前確認が必要です。
- インドのアカウント登録は、インド国内で事業を運営している出品者しかできません。
【STEP3】必要な登録手続きをする|新規でも連携でも操作はほぼ同じ
次に、決定した国のアカウントを登録を行います。
Amazonグローバルセリングのアカウントを登録する手順は以下の通りです。
①セラーセントラルの左上三本線のメニュー画面の「在庫」→「Sell Globally」をクリックします。(前述したデフォルトのカードからもアクセスできます。)

②グローバルセリングのページで国を選択し、右端のVの表示をクリックします。

③ドロップダウン表示から、既にその国のアカウントを持っている方なら「アカウントを関連付ける」を未登録なら「今すぐ登録」をクリックする。

④既にアカウント登録済の方は、登録完了です。「今すぐ登録」を選択した方は、ここから各国のAmazonでアカウント登録を行います。
上記の「アカウントを関連付ける」と「アカウントの登録」の両方が完了すると、現在Amazonで出品中の商品情報を利用して、海外のAmazonへ出品が可能になります。
ただし、以下の場合は同一アカウントで出品可能なので追加登録の必要はありません
- 北米3か国のいずれか1つのアカウント登録があれば、3か国とも出品可能
- ヨーロッパ7か国のいずれか1つのアカウント登録があれば、7か国とも出品可能
【STEP4】商品の発送方法を選択する|配送代行サービスの利用が一般的
次に、Amazonグローバルセリングでの、商品の発送方法の選択をします。
- 自己発送
- FBA発送
- 配送代行サービスの利用
①の自己発送は、国内とは違い海外発送の場合は、必要な書類の用意から手続きまで手間がかかり、それだけでも大変な作業です。
②のFBA発送は、現地のFBAを利用して、発送業務をすべて委託する方法ですが、その現地のFBAに納品する作業も、手間と時間がかかり、一筋縄ではいきません。
③の配送代行サービスの利用は、上記の手続きや作業をプロの代行業者に依頼する方法で、一定の費用はかかりますが、海外販売をする上では一番確実です。
Amazonグローバルセリングでも、ほとんどの方がこういった現地の事情に詳しい代行業者にお願いし、安心して本業に集中されています。
その業種も様々で、FBA納品など依頼したい内容に特化した代行業者を選択してお願いすることができます。
Amazonグローバルセリングでは、プロバイダーを紹介するサービスも用意されています。

Amazonグローバルセリングの利用できるサービスはしっかり利用して、楽にチャレンジしてみましょう。
【STEP5】商品を出品する|入念な価格設定と需要に合った情報提供
Amazonグローバルセリングで販売したい国のアカウントを登録したら、早速、商品を出品してみましょう。
①Amazonグローバルセリングのページで、アカウント登録を済ませた国のVをクリックし、ドロップダウン表示の「商品登録」をクリックします。

②「商品の出品」のページに切り替わるので、いつもと同様に出品作業を行います。

「アカウントを関連付ける」を行っていれば、現在出品中の商品情報も活用できます。
商品ページの作成には、出品する国で好まれる表現やこだわる視点といった、その国に沿った情報提供を心掛けましょう。
出品する商品と同じジャンルの現地の人気商品を参考にするといいでしょう。
出品する際には以下の点に注意しましょう。
- 1商品を納品~発送までかかる費用を考慮した販売価格を設定する
- 現地の需要や視点に合った商品画像や説明文の商品ページに改修する
でも不安…初心者が悩む疑問4選と対処法

ここからは、Amazonグローバルセリングに取り組む方にとっての疑問について解説します。
初心者の方が気になる疑問を抜粋してみました。
- Q.アカウントは別にしたほうがいい?A.コスト削減と最悪の事態の回避を考慮
- Q.英語ができないけど大丈夫?A.可能ではあるが対策は必要
- Q.海外のFBAは利用できるの?A.利用は可能だが手続きと対応が困難
- Q.関税や発送料が心配 A.外配送にかかる費用を踏まえた商品選びが重要
Q.アカウントは別にしたほうがいい? A.コスト削減と最悪の事態の回避を考慮
Amazonグローバルセリングでは、数か国のアカウントを登録しても統合すれば1アカウントの月額登録料ですむため、コスパはよくなります。
しかしその反面、どれか1つに問題が生じた場合は全てのアカウントが使えなくなる、といった可能性もあります。
どんなに慣れたAmazon販売といっても、国によってルールも対応も違うので、いつ思いもよらぬ事態に見舞われるかわかりません。
今まで地道に育ててきたAmazon.jpのアカウントまで停止、なんてことになれば販売拡大どころではありません。
結論としては、はじめのうちは1か国のみの連携販売からスタートする、もしくは、最初は別アカウントでグローバルセリングにチャレンジしてみる、という方が無難でしょう。
Q.英語ができないけど大丈夫? A.可能ではあるが対策は必要
英語に自信がなくても、セラーセントラルの操作については一元管理して翻訳機能を利用すればある程度は対応できます。
しかし、新規出品時の商品ページの作成やカスタマー対応、トラブル時の現地のカスタマーサポートへの問い合わせなどには現地の言語が必要になります。
英語が堪能ではないにしても、Amazonグローバルセリングに登録されるなら、ある程度理解しておいたほうがいいでしょう。
どうしても難しい場合は、委託できる業務はFBAや代行業者を利用したり、委託できない業務には翻訳アプリを利用して対応するといいでしょう。
Q.海外のFBAは利用できるの? A.利用は可能だが手続きと対応が困難
Amazonグローバルセリングで、現地のFBAを利用して販売することは可能です。
しかし前述したように、現地のFBAを利用する場合には、関税の管理、納品するまでの手続きや書類の作成など、かなりの手間がかかります。
Amazonグローバルセリングで現地のFBAを利用する一般的な方法としては、FBA納品に詳しい現地スタッフがいる代行サービスに依頼することです。
FBA利用が難しい場合も、梱包~発送まで代行してもらえる海外配送代行業者も多数ありますので、始めのうちは代行業者で試してみるのもいいでしょう。
現地のFBA利用は、ある程度経験を積んでからチャレンジする方がスムーズです。
「FBA海外配送プログラム」について
「FBA海外配送プログラム」とは、日本のFBAから世界に販売する際に利用できるサービスです。
Amazonグローバルセリングは、海外のAmazonに出品販売するサービスなので、機能も目的も違います。
Q.関税や発送料が心配 A.海外配送にかかる費用を踏まえた商品選びが重要
Amazonグローバルセリングは海外販売なので、関税や発送料などの費用がかかります。
自己発送でもFBA納品でも、海外で販売する場合には以下の費用が発生します。
- 商品を海外へ送るための国際輸送費
- 輸入先の国で課せられる関税
- 輸出入の際の手続きにかかる通関費用
- 返品時の国際返送費用
- 現地のFBAを利用する場合はその手数料など
国内販売と違って、海外販売をする商品にはかなりの配送コストがかかるということです。
つまり、こういった費用も踏まえた価格設定が重要で、利益計算はもちろん販売する商品を決める段階で、利益率を大幅に高くできる商品を選ぶことがポイントになります。
ここが大切!成功するための3つのポイント

ここからは、Amazonグローバルセリングで、成功するためのポイントについてお伝えします。
- まずは安定した事業の土台を作る|トラブルに屈しない経験値を積む
- 利益率より「需要」と「文化」に注目する|国の好みを見極めて利益安定に
- 小さく始めて経験を積む|大切な資金を有効に活用
まずは安定した事業の土台を作る|トラブルに屈しない経験値を積む
Amazonグローバルセリングを成功するには、しっかりしたビジネスの土台作りが重要です。
特に、全くの初心者の方には、いきなり海外販売からスタートするのはおすすめできません。
国内のAmazon物販を一定期間実践して、Amazonの仕組みや物販の流れを把握し、トラブルや想定外の事態を体験することが自信に繋がります。
こういった自信を持って新しいビジネスにチャレンジすることが、成功するポイントです。
海外販売の前に経験値をあげて、ビジネスのしっかりした土台を築きましょう。
利益率より「需要」と「文化」に注目する|国の好みを見極めて利益安定に
Amazonグローバルセリングを成功するには「利益」ばかり追い求めないで「需要」や「文化」を重視することが大切です。
海外販売といえば、販路拡大・売上アップといったように、利益率の方に目がいきがちです。
しかし実際にしっかり利益計算をして戦略的に販売しても、なかなか理想通りには売れません。
国内での販売は同じ日本人の考え方が基本にあり、大幅に逸れることは少ないです。
その点、海外販売の場合は、お国柄といった基本的な考え方や習慣が違うことも、商品選びやアピール方法に取り入れることが必要です。
どういった「需要」や「文化」の国なのかという事を学ぶのも、成功するポイントです。
小さく始めて資金を有効に活用しよう|始めのうちは利益よりも経験値を重視
Amazonグローバルセリングを始める際は、少しずつ出品して、売れても売れなくても今後の参考にするというスタンスが大切です。
これは国内販売でも言えることですが、どんなに売れる自信がある商品でも、絶対という保証はありません。
つまり、リスクを最低限に失敗や成功を積み重ねていくことで、経験値というデータから最適な販売方法が見つかるということです。
それでなくても費用が嵩む海外販売なのですから、ギャンブル感覚で販売するのを控えることも大切なポイントです。
最後に
ここまでAmazonグローバルセリングについてお伝えしてきました。
- Amazonの知名度・集客力をフル活用できる海外販売支援サービス
- 大口出品者であれば世界16か国で登録可能
- アカウント統合すれば月額登録料が1つに割引される
- アカウント登録は国によって規制やルールがある
- 海外発送などの難しい業務はプロバイダー紹介サービスを利用し委託する
- 出品する商品は国の需要を重視し適正な販売価格を設定する
Amazonグローバルセリングは、個人でも手軽に世界のAmazonに出品することを支援する、海外販売初心者には最適なサービスです。
確かに、Amazonグローバルセリングを利用すれば、海外販売するために必要な情報や支援がほぼ揃っています。
しかし海外販売自体、国内販売と比べるとまだまだハードルが高いのが現状です。
海外販売をされるなら、Amazonグローバルセリングから体験してみるといいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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