返品詐欺とは、返品された商品を確認したところ、中身を故意に全部抜き取られていたというトラブルです。
「返品詐欺トラブルに遭った人に対するメルカリの対応が酷すぎる」として批判が殺到して、大炎上した件は記憶に新しい方も多いでしょう。
1つのXの投稿がきっかけにメルカリに対する批判が拡散され、結果的に同社の山田進太郎社長が謝罪する結果になりました。
ただ、メルカリ炎上のニュースを見て、
と思ったメルカリ物販経験者も多いのではないでしょうか?
メルカリユーザーの返品詐欺トラブルは以前からあり、メルカリで物販ビジネスをしてきた人で痛い目に遭った人は少なくないでしょう。
そこで、今回はメルカリ大炎上の発端となった返品詐欺トラブルを防ぐ対処法について解説します。
メルカリで物販を行っている方は最後までご覧ください。
目次
メルカリ炎上の発端となった返品詐欺トラブルは前からある
メルカリが大炎上したきっかけとなった、メルカリ出品者「にゃーちゃん」のXの投稿は下記です。
その後、出品者はメルカリとやり取りしますが、結局購入者に問題がなかったとされて、取引が一方的にキャンセルされ、出品者への補償はありませんでした。
このやり取りをにゃーちゃんが投稿していたので、メルカリが大炎上しました。
今回のメルカリが大炎上する経緯をまとめると・・・・・・
- 新品未開封のプラモデルを購入者に発送する
- 購入者からパーツが破損しているので返送したいと言われる
- 出品者はメルカリ事務局の指示に従い、返品に応じる
- 返品された商品を確認すると、中身が全部抜き取られている
- 出品者が、Xで上図(上)の投稿をする
- さらに、出品者はメルカリ事務局に返品詐欺に遭った旨を報告
- メルカリは「購入者は正しく返品している」と答え、出品者に補償をしない
- 出品者は、その旨もXで上図(下)の投稿をする
- 出品者のXの投稿が拡散され、メルカリが大炎上
- 同様の被害が相次いだという人も続出
- メルカリの山田進太郎社長が謝罪
ということになります。
実際、今回と同じような返品詐欺の事例は多く、Xでは次のような投稿が相次いでいます。
上図のように偽物とすり替えて返品するような話はよく聞きます。
また、私が聞いた話では、商品と同じくらいの重量・サイズ感の石とすり替えて返品するという、あからさまな返品詐欺もあったようです。
つまり、今回メルカリの大炎上のもととなった返品詐欺トラブルは、今に始まった話ではなく、昔から横行していたのです。
メルカリ物販経験者に聞くと・・・・・・
という方が少なくありません。
なお、メルカリは返品詐欺だけでなく、発送した商品が本当に不良品や偽物だったというトラブルも相変わらず多いです。
商品記載欄に不具合の有無を隠して販売したり、偽物を販売したりすれば、当然問題です。
上図のXの投稿によれば、購入者の「でーの」さんはメルカリ事務局に通報しても何も取り合ってもらえず、やはり補償が何もなかったようです。
上記のようなトラブルに、メルカリが全然対応してくれないなら、そもそもプラットフォームとして問題と言えるでしょう。
すでに、メルカリはサポート体制の強化とトラブル時の補償範囲を拡大すると発表していますが、すべてのトラブルに対応できるとは限りません。
このような悪質な購入者や出品者は、今後減少することはあっても、完全になくなるまでは時間がかかると思った方がいいでしょう。
返品拒否はメルカリの規約違反になる
と思う方もいるかもしれませんが、商品説明欄に「返品不可」「ノークレーム(NC)」「ノーリターン(NR)」と記載するのはメルカリの規約違反となります。
記載箇所、投稿箇所にかかわらず、商品に問題があっても返品に応じないという記載をすることを禁止します。
事務局が禁止行為に該当すると合理的な理由に基づき判断した場合は、取引キャンセル・商品削除・利用制限などの措置を取る場合があります。
どのようなものが違反になりますか?
- 返品不可
- ノークレーム (NC)
- ノーリターン (NR)
- ノーキャンセル (NC)
- 3N (略語)
その他、商品に問題があっても返品に応じないことを記載しているもの
※メルカリヘルプセンター「商品に問題があっても返品に応じないという記載をすること(禁止されている行為)」より抜粋
今回の返品詐欺トラブルは、上記の規約につけ込んだ悪質な行為ではありますが、だからといって返品拒否を認めるわけにはいきません。
先ほどもお伝えした通り、メルカリでは物販経験があまりないせどらーや悪質な転売ヤーによる不良品や偽物の販売が少なくないからです。
また、悪意がなくても手違いで注文した商品と、サイズや色が違う商品を発送してしまうことも考えられます。
メルカリが返品拒否を認めることは、まずあり得ないと考えていいでしょう。
メルカリの返品詐欺を防ぐ5つの方法
メルカリの返品詐欺を防ぐには、次の5つを徹底しましょう。
必ずしも返品詐欺を防ぐことはできませんが、返品トラブルの確率が減ったり、トラブルに遭ってもメルカリ側で補償してくれる可能性が高くなります。
悪い評価のある人の取引を拒否する
どんな商品を出品するかにもよりますが、転売ヤーに狙われそうな商品の場合は、悪い評価が多い人の取引を拒否するのも1つの手です。
例えば、悪質な転売ヤーが多そうな希少価値の高い人気限定商品などは、良い評価が付いている人とだけ取引するのです。
必ずしも良い評価が付いている人が返品詐欺をしないという保証はないですが、確率は減らすことができるでしょう。
商品発送時、返品時の写真や動画を撮影する
当然ですが、商品発送時に、商品の中身がわかる写真をいくつか撮影しておきましょう。
ちょうど、上図のプラモデルのパーツが抜き取られる前の写真が該当します。
動作がわかった方が良さそうな商品であれば、動作中の動画を撮影することも必要です。
例えば、レトロなファミコンソフトであれば、問題なく遊べるところを撮影しておくのです。
また、商品を仕入れた際のレシートや納品書、シリアルナンバーが入った写真も、証拠として撮影しておきましょう。
商品すり替え防止用の商品タグを活用する
上記のような商品すり替え防止用のタグを付けて発送するのもいいでしょう。
このタグはカッターやハサミなどで切断しない限りは外すことができない仕様になっており、すり替えが非常に難しくなります。
上記の商品は、楽天で30個1,480円で販売されています。
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商品が返送されてもキャンセル依頼には応じない
メルカリで返品されてきた商品が、完全にすり替えられていた場合は、必ずキャンセル依頼には応じないようにしましょう。
キャンセル依頼に応じなければ、取引完了にはなりません。
返金処理をしない状態で、メルカリ事務局と調整して対応してもらうようにしてください。
メルカリ側で対処してくれないなら警察に届け出る
メルカリ炎上になった返品詐欺トラブルでは、被害者はしっかりと証拠写真を撮影していました。
しかし、証拠写真を送っても、タグを付けていてもメルカリが対処してくれなかったのです。
今後、メルカリ側の対応は改善されるかもしれませんが、もし対処してくれないなら、警察に被害届を出すようにしましょう。
警察が動いてくれる保証はないですが、泣き寝入りする確率は減らせるでしょう。
メルカリよりAmazonの方が安心・安全・効率的
上図にあるように、メルカリ返品詐欺の究極の対策は、メルカリで商品を売らずに、Amazonを主販路とすることです。
返品詐欺が横行しているのに、対応しきれないプラットフォームを利用するのは物販ビジネス実践者としてリスクと言えます。
メルカリは物販ビジネスの販路としてよく利用されますが、今回の炎上の件を考えると、今後も使い続けていいプラットフォームかどうかは疑問です。
一方Amazonも、顧客保護の観点で返品には寛容的ですが、商品のすり替えのような返品詐欺が起きたら、Amazon側で対応してくれます。
先ほどお伝えしたように、商品写真など証拠を保存しておくことは前提となりますが、実際、Amazonではパーツの取り替え、すり替えがあった商品の返品を認めていません。
また、Amazonは返品詐欺を防ぐように、不自然に返品が多すぎる購入者はログインできないようにするなどの取り組みをしています。
Amazonにも返品詐欺リスクがまったくないわけではないですが、メルカリよりは出品者が安全安心に出品できるように配慮しています。
そもそも、Amazonはメルカリに比べて、物販ビジネスを行ううえで、次の点で非常に有利です。
Amazon | メルカリ | |
商品ページ作成 | 〇(不要) | ×(必要) |
継続的な出品 | 〇(ボタン1つでOK) | ×(商品ページを再度作成) |
顧客とのやり取り | 〇(不要※) | ×(必要) |
商品発送 | 〇(Amazon側で自動発送※) | ×(自分で発送) |
クレーム、返品返金対応 | 〇(Amazon側で対応※) | ×(自分で対応) |
※Amazon FBA利用時に限る
つまり、Amazonの方が商品ページの作成が不要で、商品の注文から発送、カスタマー対応をすべてAmazon側に任せることができるので、出品作業が圧倒的に楽です。
この作業効率の差は、かなり月利に大きく関わってくるので、物販で大きく稼ぎたい場合は、Amazonの方をおすすめします。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
最後に
以上、メルカリが大炎上するもとになった返品詐欺トラブルの対処法についてお伝えしました。
メルカリは、今後返品詐欺トラブルに対して対応を改善する方針ではありますが、どこまで対応できるかはわかりません。
極力、商品写真やシリアル番号、仕入れ時の納品書や領収書などを保存し、場合によってはタグを付けて返品詐欺対策をしておきましょう。
また、現状はAmazonの方が返品詐欺トラブルの対応をしっかり行っているので、Amazonを主販路に切り替えるのもいいでしょう。
Amazonは商品ページは作成不要、FBA利用で発送やカスタマー対応をAmazon側でやってくれるので、非常に効率的です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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