星の数ほどあるせどり・転売のなかでもアパレルせどりはファッション好きな人を中心に人気の手法です。
扱うものが主にファッションブランド商品なので、女性でも実践している人が多い印象です。
しかし・・・・・・
という苦労話はよく聞きますが、苦労を乗り越えてアパレルせどりで儲けたという人は聞いたことありません。
そこで、今回はアパレルせどりが簡単に儲からない理由や向き不向き、実践するうえでの注意点を詳しく解説します。
アパレルせどりに少しでも興味を持った方は最後までご覧ください。
目次
アパレルせどりとは? 最低限知っておきたい5つの基礎知識
アパレルせどりと言うと、古着せどりに近いものをイメージする方が多いと思います。
しかし、扱う商品の範囲は古着に限らず、新品の洋服や衣料品以外も、アパレルせどりの範疇になります。
アパレルせどりで取り扱う商品の主な種類
アパレルせどりは、その字のごとくアパレルを中心に仕入れて転売する方法ですが、販売されている商品は、以下のように多岐にわたります。
- 古着
- 新品の服
- スニーカー
- 靴
- バッグ
- 時計
- サングラス
アパレルせどりは比較的高値で販売される商品も多く、1商品あたりの利益が高い商品が多いところがあります(ピンキリではありますが)。
特にビンテージ品やプレミアム商品については、探すことが大変ですが、相当な利益に繋がります。
しかし、アパレルせどりは後述するようにかなり儲けることが難しいところがあり、人気の手法の割には要注意です。
アパレルせどりの仕入れ先(電脳せどり)
アパレルせどりの仕入れ先は、電脳せどり、店舗せどりともに定石と言える仕入れ先があります。
まず、電脳せどりについては、以下のように多岐の仕入れ先が考えられます。
- ZOZOTOWN
- ZOZOUSED(ZOZOTOWNの古着専門サイト)
- アリババ
- タオバオ
- Aliexpress
- Qoo10
- NETSEA
- スマセル
- 各リサイクルショップのオンラインサイト
- 各公式メーカーのECサイト
このように、ZOZOTOWNなどのアパレルサイトはもちろん、卸仕入れサイトや中国輸入の仕入れサイトまで選択肢が幅広くあるので、いろいろリサーチしてみるといいでしょう。
ただし、アリババなど中国輸入系の場合は、偽物なども多いので注意が必要です。
アパレルせどりの仕入れ先(店舗せどり)
アパレルせどりは電脳せどりよりは、店舗せどりの方が主流ですが、近くにある場所に限定され、住むエリアによって有利・不利が出てきます。
ただ、ビンテージ品など掘り出し物を仕入れるには、直接店舗に仕入れに行くことも必要でしょう。
店舗せどりの主な仕入れ先は、以下のようなものがあります。
地元の人しか知らないような個人の古着屋などをチェックしてみても面白いでしょう。
アパレルせどりの主な販路
アパレルせどりの主な販路は、多くはメルカリやラクマなどのフリマサイトが中心となります。
Amazonは、せどり、転売の場合は後述するブランド品の出品ができないことが大半で、アパレル製品のせどり・転売にはあまり向いていません。
メルカリやラクマが主な販路となるので、1商品ごとに商品ページを作らないといけなくなります。
アパレルせどりで扱う主なブランド
アパレルせどりでは、主に以下のブランド品を扱うことが多いです。
- NIKE
- adidas
- CHAMPION
- RALPH LAUREN
- TOMMY HILFIGER
- FRED PERRY
- Supreme
- Off-White
- RAF SIMONS
- VETEMENTS
- Rady
- CECIL McBEE
- 23区
- moussy
- BALENCIAGA
代表的なブランドを列挙しましたが、他にもまだまだあります。
ブランド商品について詳しい、自分もよく買うということであれば、比較的アパレルせどりは取り組みやすいかもしれません。
逆に、上記のブランド名を聞いてもピンと来ないという方は、アパレルせどりで儲かる商品を見つけるのは難しいでしょう。
アパレルせどりが簡単に儲からない8つの理由
冒頭でお伝えしたように、アパレルせどりで儲かったという話を聞いたことがありません。
下記は古着転売をしたことのある松井さんの体験談ですが、やはりやめたほうがいいと断言しています。
そこで、アパレルせどりが簡単に儲からない8つの理由について詳しく解説します。
商品ページの作り方を間違うと全然儲からない
アパレルせどりの主な販路はメルカリやラクマになりますが、商品ページの作り方次第では売れる商品も売れなくなるので注意してください。
- 適当に写真撮影する
- 説明文を丁寧に書いていない
詳しいコツは後述しますが、1商品に対して丁寧に商品ページを作ることになるので、とても大変です。
また、言葉の選択1つで売上が大きく変わることがあり、経験を積まないと言葉遣いのさじ加減が難しいところも厄介です。
といったことがよく起こるので、商品タイトルや説明文の記載は十分注意した方がいいでしょう。
カットソーだけでなく、ガウチョパンツ、フレアパンツという言葉を聞いて、どんなタイプのズボンなのか想像できないならアパレルせどりは難しいでしょう。
写真撮影などの出品・発送作業の手間が大きい
ブランド品の出品規制の関係上、アパレルせどりの主な販路はAmazonではなく、メルカリやラクマなどのフリマサイトが主流です。
ということは、Amazonの商品ページに相乗り出品ということができず、仕入れた商品1つひとつに対して商品ページを作らないといけません。
メルカリの不用品販売に慣れている人であれば、「そんなのは当たり前じゃん」「でもスマホで気楽にできる」と思うかもしれません。
しかし、慣れていない方にとっては以下の一連の流れを1商品ずつこなすというのはかなり大変な作業です。
- スマホカメラで商品の写真撮影をする
- 商品ページの説明文を作る
- 消費者から値下げ交渉や問い合わせがあればやり取りする
- 服などしわが出ないようにアイロンがけをする
- 注文があったら自分で梱包・発送作業をする
- 発送後のクレーム対応も自分で対応する
私だったら、あまりに非効率的なので正直やりたくないです。
Amazon販売でFBA利用であれば商品ページ作成の手間がないばかりか、発送作業やカスタマー対応をすべて代行できます。
Amazon販売のFBA利用に慣れた方であれば、メルカリやラクマでの販売が大きな負担に感じるでしょう。
1商品あたりの利益が大きい高額商品ならともかく、そうでない安価なアパレル品ではちょっと効率が悪すぎるところがあります。
偽ブランド品をつかまされる可能性が高い
仕入れ先にもよりますが、アパレルせどりで気を付けないといけないのは偽ブランド品です。
※埼玉新聞より抜粋
上記のように商標法違反で逮捕されたケースがたまに報道されています。
気を付けないといけないのは、知らないうちに偽ブランド品を転売してしまっても商標法違反に問われる点です。
特にアリババやタオバオ、AliExpressといった中国輸入サイトで販売されているブランド品は、ほぼ偽物と疑って仕入れには十分注意してください。
Qoo10なんかも模倣品が多いという話をよく聞きます。
逆に、セカンドストリートやブックオフ、アウトレットモールからの仕入れであれば、店舗側で厳しいチェックが入っているため、偽物である可能性は低くなります。
しかし、100%安全とも限らないので、品質を含めて十分検品しておいた方がいいでしょう。
人気ブランドは競合が多く、無名ブランドは需要なし
アパレルせどりは、人気ブランドは多くのライバルが群がって競争が起きる反面、無名ブランドはライバルがほとんど狙いませんが需要がありません。
ライバル過多に埋もれても売れませんし、需要がなくても当然売れませんから、市場の隙間を探すのがかなり大変です。
商品知識がなく人気ブランドを何となく選んでも競合に埋もれる可能性が高いですし、希少価値のあるビンテージ品などを見分けるのも難しいでしょう。
そのため、商品選びを間違って在庫が膨らんでしまうリスクが高い点は注意してください。
自分のお気に入りブランドであれば、売れ残りは自分が着るというのも一つの手ではありますが・・・・・・。
同じ商品でもサイズやカラーで売上が変わり仕入れ判断が難しい
アパレルせどりでは、同じ商品でも、サイズやカラーなどバリエーション違いで売上が大きく違います。
例えば、このTシャツは黒が全然売れて、赤が全然売れない。Mサイズは売れるがLサイズが全然売れない。
といったことが普通にあり得るので、仕入れ判断が難しいところがあります。
トレンドや季節を逃すと売れない
アパレルせどりが難しいのは、売れ行きが流行や季節に大きく左右されてしまう点です。
流行や季節を逃してしまうと、不良在庫を抱えてしまうことになる点には注意が必要です。
しかし、流行や季節が過ぎた商品は仕入れ値が安くなるので、仕入れのチャンスではあります。
例えば、冬の需要が高いコートやマフラーであれば、需要がなくなる春以降に仕入れ値が下がる傾向にあります。
夏季など仕入れ値が安くなる時期を狙って仕入れて、冬に高く販売するという手法があります。
しかし、この方法は売れるまで時間がかかり資金繰りに影響しやすい点と、次のシーズンが来ても、すでに流行が終わっていて売れない可能性がある点は十分注意してください。
ビンテージ品やプレミアム商品の仕入れ難易度が高い
アパレルせどりと言えば、ビンテージ品やプレミアム商品を狙っている方も多いと思います。
ただ、高値が付く商品ほどマニアックな商品になるので、ある程度の経験や目利きがないと難しいところがあります。
実際にメルカリでビンテージ品のデニムを探してみても、そこまで高値が付いている商品が多くないことがわかります。
なかには、200,000円で販売しているジーンズもありましたが、売れているかどうかは不明です。
このような商品が毎月5点も10点も売れているのであればいいですが、数ヶ月に1回程度では、大きく儲けることはできません。
返品リスクが高い
せどりには返品・返金リスクはつきものですが、アパレルは特に返品リスクが高いジャンルのの1つです。
このように、色とサイズが思っていた服と違うといったトラブルが多く、比較的返品リスクが高いのです。
洋服などアパレル品はメルカリで販売する人が多いですが、詳細な商品説明がないとトラブルのもとになります。
細かい汚れやほつれなども大きなクレーム、返品リスクに繋がるので商品説明文に記載しておくなど、注意を払ってください。
場合によっては、メルカリで悪い評価が付いてしまうことになるので注意しましょう。
アパレルせどりに向いている人の3つの特徴
アパレルせどりは簡単に儲からないことがわかったかと思いますが、ではどういった人がアパレルせどりに向いているか解説します。
- ファッションが好き
- アパレルブランドに詳しい
- 流行に敏感である
といったことを満たしているのであれば、強くおすすめはしませんが、アパレルせどりに取り組んでみるのもありかと思います。
逆に、ファッションにさほど興味がない方、特に女性ファッションに疎い方はアパレルせどりは避けた方がいいでしょう。
ファッションが好き
言うまでもなく、ファッションが好きという方はアパレルせどりに向いています。
- ウィンドウショッピングが好き
- アパレルショップで買い物するとテンションが上がる
- 友人から服のセンスがいいと言われる
このような方であれば、アパレルせどりはやってみてもいいかもしれません。
そのため、せどりや転売のなかでも、男性だけでなく女性にも向いている方が多いと言えます。
どちらにしても、アパレルせどりは商品知識が求められるので、ファッションが好きでない方は苦痛でしょう。
アパレルブランドに詳しい
これも言うまでもないですが、アパレルブランドに詳しい方はアパレルせどりに向いています。
特にショップ店員を経験してきた方などは目利きも鍛えられているでしょうから、取り組んでみるのもいいでしょう。
高額のビンテージ品などを見つけることもできるかもしれません。
流行に敏感である
アパレルせどりは、かなり流行に左右されやすい物販ビジネスであるため、流行に敏感な人の方が向いています。
逆に流行を追うことが苦手な方になると、過去に売れた商品を、今でも売れる商品と勘違いして仕入れて不良在庫を抱える可能性があります。
流行が過ぎた商品は、高い確率で過剰在庫となるので注意してください。
それでもアパレルせどりをするなら注意したい9個のポイント
アパレルせどりに取り組むのであれば、最低でも以下の点は注意して取り組んでください。
人気のせどりジャンルの割には難易度が高いので、「ちょっと自分には向いていないかな」と思ったらすぐに撤退するくらいでちょうどいいでしょう。
検品や採寸確認は慎重に行うこと
アパレル商品に限った話ではないですが、検品作業や採寸確認は慎重に行うようにしましょう。
サイズやカラーが違うだけでも、大きなクレームに繋がりますし、古着であれば、状態は正直に商品ページで説明しておかなければいけません。
特に注意しないといけないのが偽ブランド商品です。タグやロゴに違和感がある商品は明らかに怪しいので気を付けてください。
適当な写真撮影や商品説明文では売れない
メルカリやラクマではアパレル製品が多数販売されているので、適当な写真撮影は商品説明文では、商品が売れません。
写真撮影に関しては、次のように工夫することが求められます。
- 敢えてスマホで撮影してプロっぽさを出さない(プロに見えると転売ヤーっぽくなり敬遠されます)
- 全体がわかるような写真を中心に、様々な角度で撮影する
- 商品の状態や採寸を証明する写真も撮っておく
- なるべく背景は白などシンプルにする
- 日中に撮影するなど明るさを意識する
- 複数ある場合はきれいに並べる
- リビングでハンガーを吊るした写真にはしない
また、加えて、商品説明も適当な記載はしないように、商品のスペックや状態がわかるように詳細に記載しましょう。
もちろん「Tシャツではなくカットソー」など言葉遣いにも注意しないといけません。
詳しい説明文のテンプレートは、以下の記事をご覧ください。
ただ、たった1商品のためにここまでやるかと言われると、かなり好みが分かれるところでしょう。
ここまで商品ページを作り込むなら高額商品を扱いたいところですが、在庫リスクには十分注意してください。
古着でも汚れや傷、使用感があると売れにくい
アパレルせどりで古着を扱う方は多いと思います。
ビンテージ品やプレミアム商品よりは探しやすく、それなりに利益が見込めるためです。
しかし、古着の場合は気を付けないといけないことが商品の状態です。
汚れや傷、使用感があるとかなり売れにくいので注意してください。
汚れや傷、使用感は正直に伝えないとクレームになる
古着でも汚れや傷は消費者にとってはマイナス要素ですが、商品ページでその旨を十分説明しないとクレームの元になるので正直に記載しましょう。
売れるようにするために、汚れや傷を隠して販売するとトラブルの元となり、出品者としての評価もかなり下がってしまいます。
トレンドは必ずチェックする
アパレルせどりは、やはり流行に敏感な方が強いです。
そのため、日頃から雑誌やインターネットなどでファッションのトレンドはチェックするようにしてください。
流行が移り変わるスピードは速く、商品によってはすぐに需要がなくなることがあるので、トレンドには十分注意してください。
仕入れ先のセールの時期はライバル過多になる
ZOZOTOWNやアウトレットモール、セカンドストリートなどの仕入れでは、セールの時期を狙って仕入れることが定石です。
しかし、セールやキャンペーンの時期は、ライバルも同じことを考えていることが多いので、ライバルと競合して思ったより商品が売れない場合があります。
そのため、無理な仕入れは行わず、もし仕入れたらスピード感を持って出品するようにしてください。
季節を考えて仕入れを行うこと
アパレルせどりは、季節で売上や販売価格が大きく左右されるところがあるので、季節を考えて仕入れを行うようにしてください。
先ほどもお伝えしたように、季節が過ぎた商品は仕入れ値が安いですが、次に高く売れるまでに時間がかかります。
何ヶ月も商品を保有することも考えられるので、資金繰りには十分注意してください。
何でも扱うよりは好きで得意なジャンルに絞る
アパレルせどりは、様々なブランド、商品があり、初めての方は何から扱ったらいいかわからないでしょう。
この場合は、いろんな商品を扱うというよりは、自分が好きで得意なジャンルに絞るようにすると成功しやすいでしょう。
逆にファッションが好きでなくて、アパレルブランドに詳しくないとアパレルせどりは厳しいでしょう。
好き嫌いによって、向き不向きが大きく変わるビジネスと言うことができます。
古物商許可証は必ず取得する
アパレルせどりは基本的には古着など一度使用された商品を扱うことが多くなるので、必ず古物商許可証は取得するようにしましょう。
店舗で仕入れた新品の衣料品以外は、基本的には古物となると考えてください。
※産経ニュースより抜粋
もし、古物商の許可なくしてアパレルせどりをすると古物営業法違反に問われる可能性があります。
古物商許可証の取得方法の詳細は、以下の記事をご覧ください。
アパレルせどりをするならメーカー仕入れがおすすめ
ここまでアパレルせどりについてお伝えしてきましたが、人気の手法の割には儲からないことがわかったかと思います。
実際に利益が出ない商品も多いですし、何と言っても需要をつかみ取ることが簡単ではありません。
また、主な販路はメルカリやラクマになるので、商品ページを商品ごとに作成しないといけないのもかなり手間です。
そのため、アパレルせどりは挫折してしまう人が多く、粘り強く取り組んでもあまり儲けになりません。
アパレルせどりとは全然違う物販ビジネスになりますが、メーカーと交渉して商品を仕入れるメーカー仕入れの方が効率的です。
アパレルせどりの場合は、基本的に1点モノでその場限りの利益にしかなりませんが、メーカー仕入れでは1つでもいい商品を見つけたら長期的な利益に繋がります。
特にファッションが好きでない、アパレルブランドに詳しくないなら、メーカー仕入れを視野に入れるといいでしょう。
詳細を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
最後に
以上、アパレルせどりについてお伝えしました。
- 商品ページの作り方次第では商品が全然売れない
- 商品ページ作成や発送作業が手間である
- 需要をつかむことが難しい
- 流行や季節に売上が大きく左右される
- 同じ商品でもサイズやカラーで売上が大きく違う
このようなことから、アパレルせどりは簡単に儲からず、強くおすすめはしません。
ファッションが好きな方やアパレルブランドが好きな方であれば取り組んでみてもいいですが、かなり効率の悪い手法です。
もっと本格的に、リスクなく安定的に儲けたい方であればメーカー仕入れを視野に入れるといいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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