Amazonで普段買い物している方は、下図のように商品検索画面に、「Amazonおすすめ」(旧Amazon’s choice)というマークが付いている商品を見たことがあると思います。

「Amazonおすすめ」は、上図のように、商品検索画面の画像左上などに表示されています。
もちろん、「Amazonおすすめ」に表示されることで、消費者に興味を持ってもらい、購入を促すことが期待できます。
そのため、自分が販売している商品でも「Amazonおすすめ」を表示させたいと考えている出品者も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はEC STARs Lab.の10年以上700名超のコンサル実績の知見をもとに、「Amazonおすすめ」マークの概要や仕組み、選ばれる基準を解説します。
「Amazonおすすめ」が気になる方は最後までご覧ください。

目次
「Amazonおすすめ」が表示される仕組みは?

冒頭でお伝えしたように、商品検索画面で「Amazonおすすめ」と表示されると、消費者は「他の商品より良い商品ではないか?」と興味を持ちます。
上図の3商品を見比べても、一番最初に興味を持つのは「Amazonおすすめ」と表示された商品ではないでしょうか?
この「Amazonおすすめ」が表示される仕組みについて詳しく解説します。
Amazonでおすすめと判断された商品に表示される
「Amazonおすすめ」は、Amazonの独自の判断基準で、おすすめと判断した商品に表示されます。
以前は「Amazon’s choice」と表示されていましたが、今は表示が「Amazonおすすめ」に変わっています。
また、「Amazonおすすめ」と表示されている商品をクリックすると、下図のように商品ページの商品タイトル下部にも同様の表示があります。

具体的には、「Amazonおすすめ」は「すぐに発送ができて、評価が高く、お求めやすい商品価格」の商品に表示されます。
おすすめ出品として掲載される出品者は、同じ商品についておすすめ出品として掲載される資格がある出品者の中から、価格やポイント、配送スピードなどをもとに、最大で3人の出品者が選ばれます。選ばれた出品者の商品は、基本的に商品詳細ページにおいておすすめとして掲載されます。選ばれた出品者の商品は、商品詳細ページの今すぐ買うおよびカートに入れるボタンとともに、商品詳細ページの上部付近においておすすめ出品として掲載されます。出品者にとって、このように商品が掲載されることは売上げの向上につながる可能性があります。
※Amazonセラーセントラル「おすすめ商品」より抜粋
上記のように、「Amazonおすすめ」は商品そのものというよりは、出品者の配送スピードや価格設定による要素も大きいです。
後述する「Amazonおすすめ」の選定基準にあてはまる出品者は、おすすめ表示されるだけでなく、カートボックスを獲得しやすくなります。
そのため、自身が出品する商品が売れやすくなる利点があります。
なお、書籍カテゴリーについては、「Amazonおすすめ」の対象外であるため、表示されることはありません。
1キーワードにつき1商品のみ「Amazonおすすめ」に選ばれる
「Amazonおすすめ」は特定のキーワードに対して、最もおすすめに適した商品に表示されます。
つまり、「Amazonおすすめ」は、1キーワードにつき1商品のみ表示されることになります。
例えば、サプリメントを販売している場合、「ダイエットサプリメント」というキーワードでは「Amazonおすすめ」に表示されるが、「サプリメント 痩せる」では表示されないということがあり得ます。
この点は、後述する「ベストセラー」と大きな違いになります。
「ベストセラー」と違ってAmazonランキングとは関係ない
「Amazonおすすめ」の選定基準は、Amazonランキングとは関係ありません。
Amazonランキングに関係するのは、「ベストセラー」表示の方です。
【商品検索画面に表示されているベストセラー表示】

【商品ページに表示されているベストセラー表示】

「ベストセラー」は、「Amazonおすすめ」と同様に、商品検索画面と商品ページに表示されるものであるため、よく混同されます。
しかし、「Amazonおすすめ」と「ベストセラー」は、似ているようで、次のような明確な違いがあります。
Amazonおすすめ | ベストセラー | |
選定基準 | 発送、高評価の数、価格 | ジャンル別ランキング1位 |
1キーワードの表示商品数 | 1商品 | 複数商品 |
「ベストセラー」は「Amazonおすすめ」と違い、商品キーワードに付与されるものではなく、ASINに対して付与されます。
そのため、上図のように、1つの検索キーワードに対して、複数のベストセラーが表示されることがあります。
なお、「Amazonおすすめ」や「ベストセラー」と同様に、商品検索画面に表示されるマークに、「スポンサー」があります。

これは、スポンサープロダクト広告という、Amazon広告の一種です。
スポンサープロダクト広告については、以下の記事を参考にしてください。
相乗り出品しているだけの方なら必須の知識ではないですが、OEM販売やメーカーと独占契約を結んでいる方には、ほぼ必須になります。
「Amazonおすすめ」に表示される3つの基準

先ほど簡単にお伝えしたように、「Amazonおすすめ」に表示される基準は、次の3つです。
- すぐに発送できること
- 商品レビューの評価が高いこと
- 適正で購入しやすい価格であること
ただ、上記の基準については、Amazonは詳細を明かしているわけではありません。
そこで、EC STARs Lab.が持つ「10年で700名以上をコンサルティングしてきた実績」を踏まえて、詳細を解説します。
すぐに発送できること
「Amazonおすすめ」の大きな基準の1つ目が「すぐ商品を発送できること」です。
具体的には、プライムマークが付いている商品です。
プライムマークが付くようにするには、次の2つの方法があります。
- FBA発送すること
- 自己発送でマケプレプライムを利用していること
つまり、FBAを利用していれば問題なく「すぐに発送できること」の条件はクリアできるので、多くの方は条件を満たしていると考えて良いでしょう。
なお、Amazon FBAについて理解したい方は、以下の記事や動画をご覧ください。
商品レビューの評価が高いこと
「Amazonおすすめ」の条件の1つとなる「評価が高い」とは、商品レビューで高評価を獲得している商品のことと推測されます。
例えば、「Amazonおすすめ」表示のある、とある商品レビューは、次のようになっています。

Amazonでは星4つ以上が高評価と判断されます。
上記商品はカスタマーレビューの平均が「4.0」になっており、星5・星4の評価が全体の70%を占めています。
判断基準が「レビュー平均」なのか、「星5・星4の割合」なのかは判別できませんが、いずれにせよ消費者の評価が高いことが重要になります。
だからといって、さくらレビューはAmazonの規約違反になります。
レビューを操作しようとした、または適用される契約条項もしくはAmazonのガイドラインに違反したとAmazonが判断した場合、Amazonは当該者のAmazonへのアクセスの即時停止または終了、レビューの削除、当該商品の出品削除を行うことがあります。 さらに、Amazonアカウントがレビューの不正操作に使用されたとAmazonが判断した場合、送金や支払いが保留になるか没収される場合があります。
不正の態様によっては法令違反となり、法的な措置が必要となり、民事および刑事のペナルティが課される場合があります。
Amazonは、不正なレビューを金銭で獲得しようとする不誠実な出品者やメーカー、ならびにそれらのレビューを作成し投稿した当事者に対して、レビューの不正操作に関する訴訟を提起する場合があります。
※Amazon公式サイト「カスタマーレビューの不正操作防止ポリシー」より抜粋
また、さくらレビューは、ステルスマーケティングと判断されれば景品表示法違反になるので絶対NGです。

最近は、消費者庁が本腰を入れており、ステルスマーケティングの措置命令が増えているので注意してください。
しかし、Amazonでは、次のように意図的にレビューを増やす方法はあります。
- Amazon Vine先取りプログラムを利用する
- レビューリクエストを利用する
Amazon Vine先取りプログラムは、ブランドレジストリに登録する必要があるので、実質的にOEM販売中上級者に限定されます。
多くの方はレビューリクエストを利用することになるでしょう。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
適正で購入しやすい価格であること
「Amazonおすすめ」に選ばれるためには、適正で購入しやすい価格であることが求められます。
Amazonでは詳細は公開していませんが、EC STARs Lab.の経験上、次の点が重要視されていると考えられます。
- 他社と比較して高い価格設定にされていないこと
- 需要過多による大幅な値上げ等が頻発に行われていないこと(いわゆる「ぼったくり」をしていないこと)
- 頻繁に価格が乱高下していないこと
メーカー仕入れをしている方は、希望小売価格などは聞けばわかりますし、メーカーと協力しながら対応していく必要があるでしょう。
「Amazonおすすめ」5つの注意点

以上のことを踏まえて、「Amazonおすすめ」の注意点について解説します。
新商品は表示されにくい
商品レビューが集まっていない新商品は、どうしても「Amazonおすすめ」に表示されにくいです。
後述するように「Amazonおすすめ」に表示されようと躍起になる必要はありません。
ただ、レビューリクエストを利用したり、ブランド登録しているならAmazon Vine先取りプログラムを利用したりするようにしましょう。
「Amazonおすすめ」に表示されるかどうか以前に、商品の売れ行きが徐々に良くなってきます。
条件を満たせば表示されるわけではない
「Amazonおすすめ」は、上記の3条件をすべて満たせば表示されるわけではありません。
「Amazonおすすめ」は、「ベストセラー」と違って1検索キーワードで1商品しか表示されないからです。
つまり、他の商品が、より高い水準で条件を満たしている場合は、その商品に「Amazonおすすめ」が表示されることになります。
「Amazonおすすめ」はどれだけ施策をしたとしても、表示難易度が高いことを理解しておくことが大切です。
「ベストセラー」と同時に表示されない
先ほどもお伝えした通り、「Amazonおすすめ」と「ベストセラー」は、同じ位置に表示されます。
そのため、「Amazonおすすめ」と「ベストセラー」が同時に表示されることはありません。

優先されるのはどっち?
「Amazonおすすめ」と「ベストセラー」両方の基準を満たしている場合は、「Amazonおすすめ」が優先的に表示されると言われています。
バリエーション違いの商品には表示されない可能性がある
同じ商品であっても、色やサイズなどに違いがある場合、一部のバリエーションに「Amazonおすすめ」が表示されないことがあります。
バリエーションごとに、発送状況(在庫など)、レビュー数、価格が違うためです。
「Amazonおすすめ」に選ばれても外される可能性がある
一度「Amazonおすすめ」が表示されても永遠に続くわけではありません。
上記の3条件が変動したり、競合商品が台頭したりすれば「Amazonおすすめ」から外されることは十分あります。
条件を満たせば表示されるわけではないですし、永続的に表示されるわけでもないということを理解しましょう。
【結論】「Amazonおすすめ」を意識しすぎないこと


「Amazonおすすめ」に躍起になってAmazon物販に取り組んだことはないですね。それでも十分安定的に利益は得られます
と、EC STARs Lab.でAmazon物販を学び、月利50万円以上を得た松井さんも、このように言っています。
「Amazonおすすめ」は表示された方が良いのですが、あまり意識しすぎる必要もないでしょう。
- 「Amazonおすすめ」の施策をしても表示されるとは限らない
- 一度表示されてもいずれ外される
- 「Amazonおすすめ」の表示をコントロールすることは難しい
- 「Amazonおすすめ」に表示されなくても十分利益は得られる
もちろん、基本的にはFBA発送にして、レビューの施策をして、安定した価格で商品を提供することは大切です。
ただ、あまりに「Amazonおすすめ」に躍起になってレビュー対策をしたり、価格を維持したりするのも考えものです。
特に相乗り出品であれば、他の出品者と最安値に合わせる必要も出てきます。
また、レビューは集めた方が良いですが、かえって低評価レビューが集まるリスクも念頭に置いておかないといけません。
そもそも、意図的に「Amazonおすすめ」の表示を狙うことはかなり困難です。
「Amazonおすすめ」は、結果的に表示されたらラッキーくらいに留めておくと良いでしょう。
松井さんがおっしゃるように、Amazonおすすめを特別意識しなくても安定的に利益を得ることは可能です。
最後に
以上、「Amazonおすすめ」について解説しました。
「Amazonおすすめ」に表示されれば、消費者に興味を持ってもらいやすいので、クリック率や購入率には有利に働きます。
ただ、意図的に狙って「Amazonおすすめ」に表示させることは、ほぼ不可能です。
あまり躍起になって「Amazonおすすめ」を狙わなくても、十分な利益は見込めます。
本記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
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