
検索しても出てこなければ、無人島に店を作るのと変わらないからね・・・・・・
新規商品ページを作成して、商品を新発売するなら、Amazon SEO対策は避けて通れない道です。
消費者のほとんどは、Amazonの検索窓でキーワードを打ち込んで商品を探しますから、検索画面で表示されることがとても大切です。
商品ページを見つけてもらえなければ、どんなに良い商品であっても買ってもらえません。
Amazon SEO対策は、大きく分けると2つの施策があるので、本記事で詳しく解説します。
OEMなど自社商品を販売している方や、メーカーと独占契約を結んでいる方は最後までご覧ください。

目次
検索画面で上位表示されて売上を加速するAmazon SEO対策とは?

Amazon SEO対策は、多くの消費者に商品を手に取ってもらうために、非常に大切な施策です。
自社商品の購入者数は、次の計算式で求められます。
購入者数=検索表示回数×クリック率×購入率
右辺の項目 | 検索表示回数 | クリック率 | 購入率 |
別名 | インプレッション数 | セッション率 | ユニットセッション率 |
重要な要素 | 検索キーワード(SEO) | 商品検索画面 | 商品ページ |
上の表にあるように、Amazon SEO対策は検索表示回数を上げる方法です。
いくら商品が良くても、魅力的な商品ページを作り込んでも、消費者が探すことができなければ売上はゼロです。
Amazonの消費者は、商品名が頭の中に入っていない限りは、ほとんどが検索で商品を探します。
消費者が検索したときに、商品を見つけられるようにしなければいけません。

具体的には、上図のように、Amazon SEO対策はスポンサーブランド広告やスポンサープロダクト広告を除いた、自然検索での上位表示を目指します。
GoogleのSEO対策と同様に、上位表示されるほど消費者にクリックされやすくなります。
あくまでも目安なのですが、Amazonの検索画面では、様々な調査結果から次のようなことがよく言われます。

- 35%のユーザーが検索上位1位の商品をクリックする
- 65%のユーザーが検索上位3位以内の商品をクリックする
- 70%のユーザーが検索画面の1ページ目だけチェックする(2ページ以降は見ない)
もちろん、商品検索画面に表示されている商品画像やタイトルでもクリック率は大きく変わり、検索下位の商品の方がクリックされることは頻繁にあります。
しかし、各商品の訴求力が同程度の場合は、検索上位の商品ほどクリックされやすくなるのが事実です。
特に検索上位1位に表示されれば、かなりインパクトが大きいです。
クリック率が10%から35%になれば、それだけで売上が3.5倍です。
Amazonでは、A10という検索アルゴリズムが使用されており、SEOの指標とされていますが、具体的には公開されていません。
ただ、Amazon SEOの評価は、主に次のことに大きく影響されることが、多くの人の経験則からわかっています。
- 商品ページに消費者の検索キーワードを適切に入れること
- 商品を売れるようにすること
本記事では、この2点について重点的に解説します。
【Amazon SEO対策①】商品ページに消費者の検索キーワードを入れる

消費者が、ある検索キーワードで検索すると、その検索キーワードに関連する商品が上位表示されます。
極端に言うと、消費者が「電動自転車」で検索して「水鉄砲」は表示されません。
表示されるのは、電動自転車ばかりです。
また、単純に「〇〇〇」という商品を検索して「〇〇〇」という商品が検索上位表示されるだけではありません。
AmazonのA10アルゴリズムでは、商品ページ内の情報によって「この情報なら、だいたいこういう商品」とAmazon側で判断して検索画面に表示します。
Amazonは1つのキーワードだけでなく、商品ページの中身を総合的に判断して検索順位を決めています。
もちろん、機械的にキーワードを詰め込むと、商品名や商品仕様が不自然になるなど逆効果ですが、必要なキーワードは盛り込み、情報を網羅しなければいけません。
検索キーワードを決める際は、検索表示回数(検索ボリューム)にも注意する必要があります。
いくら自然検索で上位に表示されても、消費者が検索しないキーワードでは意味はありません。
いくらトップ表示されても、検索するユーザーがゼロなら売上はゼロです。
逆に、検索表示回数が多いビッグキーワードでは、検索上位に入るのは難しくなります。
つまり、Amazon SEO対策では、適度に検索表示回数が多いキーワードで上位表示を目指すことが大切です。
検索キーワードを入れるのは「商品タイトル」「商品仕様」「キーワードタグ」

先ほどお伝えしたように、Amazon SEO対策では、商品ページにターゲット消費者が検索するキーワードを入れることが必要です。
Amazon SEOに関わるのは上図にある「商品タイトル」「商品仕様」と、「キーワードタグ」です。
「キーワードタグ」とは、後述するように、商品ページの詳細編集画面で、「キーワード」のタブを選択して入力する箇所です。
商品が売れればSEO効果は高くなるので、商品画像や商品紹介コンテンツ(A+)も間接的には影響します。
しかし、商品画像や商品紹介コンテンツでは、後述するようにキーワードを入れ込むのではなく訴求力を高めてください。
「商品タイトル」「商品仕様」「キーワードタグ」で共通して大切なことは、ある程度検索ボリュームの見込めるキーワードを入れ込むことです。
例えば、後述するセラースプライトで調べて、検索ボリュームが10,000以上のキーワードです。
逆に、ほとんど誰も検索しないキーワードで検索上位表示されても意味がありません。
つまり、なるべく消費者のニーズに合ったキーワードを選ぶようにしてください。
ただし、あまり検索ボリュームが大きすぎると、今度は競合が非常に強い商品(大企業の有名商品など)を相手にすることになるので、検索上位に表示されにくくなります。
適度に検索ボリュームがあるキーワードを選ぶようにしてください。
何と言っても、ターゲット消費者の頭の中にある検索キーワードを選ぶことが大切です。
いくら検索ボリュームが適正な数でも、ターゲット消費者の検索しないキーワードではクリック率や購入率の低下を招きます。
欲しくない商品が検索上位に表示されても、消費者はスルーするからです。
必ず、以下のように考えて、ターゲット層から外れないキーワードを入れ込むようにしてください。
- どんな人がどんな商品を使うのか?
- いつ、どこで、どうやって使うのか?
- 何を期待して、もしくはどんな不安を解決して商品を選ぶか?
上記のように、「消費者がどんなキーワードで検索するかな」ということを考えながらキーワード設定するようにしましょう。
なお、商品ページの作成方法については、以下の記事を参考にしてください。
「商品タイトル」では訴求力も意識しながらキーワードを入れる
商品タイトルは、SEO対策で適切なキーワードを盛り込むことも大事ですが、訴求力を高める役割も持っています。
また、次のように商品名のガイドラインを守る必要があります。
【商品名の要件】
- 商品名は、スペースを含めて200文字を超えないこと(カテゴリーによってはさらに短い制限あり)
- プロモーションに該当する用語を商品名に含めないこと(「無料配送」「100%品質保証」「人気商品」「ベストセラー」など)
- 商品名に特殊文字(!、$、?、_、{、}、^、¬、¦)を使用しないこと。その他の特殊文字(~、#、<、>、*など)は、特定のコンテキストでのみ使用可
- 商品名には、「Amazon Essentialsワンピース」、「Columbiaハイキングブーツ」、「Sonyヘッドホン」など、商品を明確に説明できる最小限の情報を含めること
- 商品名に同じキーワードを2回以上含めないこと
【商品名ガイドライン】
- 商品名を簡潔にすること。スマホ画面では長い商品名はすべて表示されないため、80文字以下推奨
- 重複する情報、不要な同義語、または過剰なキーワードを商品名に含めないこと。
- 購入者が商品をすぐに認識し、理解できる情報のみを記載すること。最も重要な商品情報を示す単語を最初に配置するようにしてください。 順序:ブランド名⇒フレーバー/スタイル⇒商品タイプ⇒識別項目(商品のUSP(ユニークセリングプロポジション))⇒色⇒サイズ/パック数⇒型番 例:「Amazonフレッシュデカフェコロンビアホールビーンコーヒー、ミディアムロースト、12オンス(3パック)」「Amazon Fire HD 8タブレット、8インチHDディスプレイ、3GBメモリ、32GB RAM、512GB、ブラック」「Amazon Essentials幼児ガールズ半袖ピケポロワンピース」
- バリエーションがある商品については、親ASINの商品名ではなく、子ASINの商品名にサイズや色のバリエーションを記載する。商品詳細ページには、親ASINの商品名が表示される。子ASINの商品名は、ASINが購入者のカートに追加された場合にのみ表示される。子ASINの商品名は商品詳細ページに表示されない。親商品名の例: Amazon Essentials Tシャツ 子商品名の例: Amazon Essentials Tシャツ、ホワイト、M
- 英語表記の場合、単語全体を大文字にしないこと。
- 英語表記の場合、各単語の最初の文字を大文字にすること。ただし、前置詞 (in, on, over, with) 、接続詞 (and, or, for) 、冠詞 (the, a, an) は除く
- 数字は半角のアラビア数字を使用します。たとえば「2」を使用し、 “two”のような表記はしないこと
- 標準の文字と数字のみを使用すること。非言語のASCII文字は使用しないこと(例:Æ、Š、Œ、Ÿ、Ž)。
- 主観的なコメントは使用しないこと(「ベストセラー」「人気商品」など)
- 商品名には、ハイフン(-)、スラッシュ(/)、コンマ(,)、アンパサンド(&)、ピリオド(.)など、必要な句読点を含めることができる
- 商品名には、「cm」、「oz」、「in」、「kg」などの省略記号を含めることができる
※その他、カテゴリー別に商品名ガイドラインがあるので、Amazonセラーセントラルの画面から確認すること。詳細な記載ルールがあり、カテゴリーによって独自のNGワードがある。
※Amazonセラーセントラル「商品名の要件とガイドライン」を元に作成
商品名のガイドラインを守るのはもちろんのこと、無駄にキーワードを詰め込みすぎたタイトルにすると訴求力を担保できないので注意しましょう。
推奨文字数は50~80文字です。
もちろん、ターゲット消費者が頭の中にあるキーワードは必ず入れる必要があります。
上記ガイドラインにも記載がありますが、充電器なのに、タイトルに「充電器」の名称や、充電器とわかるようなキーワードがないのはNGです。
しかし、必要以上のキーワードを詰め込むと消費者が迷いやすくなり、広告費が上がったり、クリック率が低下したりします。
目安は、検索ボリュームが10,000を超えるようなキーワードを1つ以上入れることです。
検索キーワードは商品仕様やキーワードタグでも入れられるので、商品タイトルでは、キーワードだけでなく訴求力も意識してタイトルを付けるようにしましょう。
「商品仕様」では必要な情報を記載しながらキーワードを入れる
商品仕様は、最大5項目まで記入でき、255文字まで記入できますが、商品タイトル同様にAmazon SEOに影響を与えます。
商品タイトルで表現できる検索キーワードは、上記理由でかなり限られてきます。
商品の仕様で検索キーワードを散りばめるようにしながら、必要な情報を網羅していきましょう。
しかし、商品仕様もあまりキーワードを必要以上に詰め込むよりは、適度に消費者が求めている情報を伝える意識で記載してください。
検索キーワードを織り交ぜながら、びっしりと書く場合もあれば、最低限必要な情報と検索キーワードのみを記載することもあります。
これはどちらが良いということはなく、商品によって使い分けるしかありません。

目安としては、上図の商品仕様記載例の中間くらいが理想です。
つまり、上図の記載例は、悪例と考えてください。
左側の詳細な例の方は、検索キーワードを散りばめていますが、少し文字が多すぎて消費者には読んでもらえない可能性があります。
逆に右側の簡潔な例の方は、簡潔すぎて検索キーワードが少なく、消費者にも訴求しきれていません。
また、もう1つ注意したい点は、PCで商品ページを見ると、タイトルの下に5つ表示されるのですが、スマホでは最初の上3つのみ表示される点です。

下2つの商品の仕様は、クリックしないと表示されません。優先的に伝えたい情報は上3つで盛り込みましょう。
「キーワードタグ」では商品ページで伝えきれないキーワードを入れる

キーワードタグはAmazonの商品ページには見えないですが、上図の商品ページの編集画面で入力しておくとAmazon SEOの対象になります。
GoogleのSEO対策で以前あった「メタタグ」に近いイメージです。
キーワードタグについては、上記の赤枠で囲った「検索キーワード」に狙う検索キーワードを入力します。
「特定用途キーワード」や「プラチナキーワード」には入力する必要はありません。
ただし、検索キーワードは次のルールを守るようにして設定してください。
- キーワードの長さ500バイト未満(全角166文字、半角500文字以内)
- 同義語を含めること
- 綴りのバリエーションを含めること。誤字を含める必要はありません。
- 略語、別名を含めること
- すべてを小文字にすることができる
- 「;」、「:」、「-」などの記号は必要なし
- キーワードをスペースで区切ること
- 検索キーワードのフィールドに、同じ語句を繰り返し入力しないこと
- 「a」、「an」、「and」、「by」、「for」、「of」、「the」、「with」などのストップワードを入力する必要はない
- 単数形・複数形両方可であるが、両方入力する必要はない
- 検索キーワードにブランド名を含めないこと
- 検索キーワードにASINを含めないこと
- 冒涜的表現を追加しないこと
- 「新しい」や「セール中」など、一時的な表現を使用しないこと
- 「推奨」、「最低価格」、「素晴らしい」など、主観的な表現を使用しないこと
- 暴力的または攻撃的なキーワードを追加しないこと
※Amazonセラーセントラル「効果的に検索キーワードを使用する」を元に作成
上記のルールを守りながら、商品タイトルや商品の仕様などでは伝えきれなかったキーワードを含めるようにしましょう。
検索キーワードを調べる方法①:セラースプライトのキーワードマイニング

Amazonの検索キーワードを調べるなら、上記のセラースプライトを用いるのが一番おすすめです。
セラースプライトは、月額13,998円、年会費が139,998円~と、決して安価とは言えない金額です。
しかし、Amazon SEO対策をするなら、必須と言って良いほどのツールで、EC STARs Lab.でOEM販売に取り組んでいる人の大半は導入しています。
もちろん、最初は無料で使用してみて、頻繁に使うようであれば有料会員登録することで良いでしょう。
とはいえ、OEM販売に本格的に取り組むのであれば、無料版は、機能が制限されてしまいます。
特にこれから紹介する「キーワードマイニング」「キーワードリサーチ」「キーワード逆引きリサーチ」は、検索順位上位5つしか確認できません。
検索キーワードの選定や商品リサーチに利用するには不便なので、本格的に自社商品販売に取り組むなら有料会員登録をおすすめします。
※セラースプライトに関する詳細は、以下の記事をご覧ください。
セラースプライトで検索キーワードを選定するうえで、比較的多くの人が使っている機能が「キーワードマイニング」です。
キーワードマイニングでは、特定のキーワードを入力することで、キーワードの関連キーワード、月間検索数などの重要情報が取得できます。
以下、キーワードマイニングの使い方については、セラースプライトの画面と、Google拡張機能に分けてお伝えします。
【セラースプライトの画面でのキーワードマイニングの使い方】

①まずはログインする

②「キーワードマイニング」をクリックする

③静的マイニングもしくは動的マイニングを選択してキーワードを入力する
【Google拡張機能でのキーワードマイニングの使い方】

①Amazonの画面でセラースプライトのロゴをクリック

②「キーワードマイニング」のタブで、静的マイニングもしくは動的マイニングを選択してキーワードを入力する
「静的マイニング」と「動的マイニング」については、「水鉄砲」で検索した場合を例にすると、次のような違いがあります。
静的マイニング | 「水鉄砲 〇〇」という関連キーワードが出てくる |
動的マイニング | 「水鉄砲 〇〇」というキーワードの他、「みずでっぽう」「ウォーターガン」というキーワードも抽出できる |
【静的マイニングの検索結果】

【動的マイニングの検索結果】

基本的には、静的マイニングと動的マイニング両方を確認し、取りこぼしなく適切なキーワード選定を行うようにしましょう。
検索キーワードを調べる方法②:セラースプライトのキーワードリサーチ
キーワードリサーチは、「このカテゴリーで検索されているキーワードは何か?」を調べる機能です。
具体的には、セラースプライトの画面から次のように調べていきます。

①「キーワードリサーチ」をクリックする

②上図のようにカテゴリーや、必要事項を入力して、「リサーチ」をクリック

③キーワード一覧が表示される
このように、特定のカテゴリーの売れ筋商品を把握できるので、SEO対策だけでなく、自社商品を開発する段階でも利用することが多いです。
検索キーワードを調べる方法③:セラースプライトのキーワード逆引きリサーチ
キーワード逆引きリサーチは、特定の商品がどんなキーワードで検索されているかを調べるために使用します。
【セラースプライトの画面でのキーワード逆引きリサーチの使い方】

①「キーワード逆引きリサーチ」をクリックする

②上図のように対象ASINを入力すると、キーワードが抽出される
【Google拡張機能でのキーワード逆引きリサーチの使い方】

①対象となる商品ページでセラースプライトのロゴをクリックする

②自動的にASINが入力されて、キーワードが抽出される
商品改良前の既製品やライバル商品の検索キーワードを調べることができるので、重宝している方が多い機能です。
Googleの拡張機能を使うと、商品ページを表示すれば自動でキーワードを抽出し、月間検索数を表示するので便利です。
【Amazon SEO対策②】商品が売れるようにする

Amazon SEO対策で、もう1つ重要なことは商品が売れるほど検索順位が上がりやすくなり、さらに売上が上がるという好循環に繋がるということです。
逆に商品が売れなければ検索順位で上位表示されず、どんどん売れなくなります。
この点を踏まえて、商品が売れるようにするための具体的な対策を解説します。
初動ではAmazon広告を利用する
商品を発売した初動では、どうしてもAmazon広告は必要になります。
新発売の商品は当然売上ゼロからスタートするので、SEOが弱く検索順位が上がってきません。
よほど話題になれば売れることはあるでしょうが、かなり稀なことです。
無人島にぽつんと店を構えても絶対に売れることはありませんから、店の場所を変えるしかありません。
つまり、人がいる場所で店を構えるということで、Amazonで言えば、広告で検索画面上位に表示されるということです。
以下の記事で詳しく解説しているように、Amazon広告には様々あります。
※「Amazon 広告 種類」の記事
この中でも、一番基本的な広告が、ブランド登録しなくても利用できるスポンサープロダクト広告です。
ブランド登録が済んでいる人は、スポンサーブランド広告も使うと良いでしょう。
売上が上がってきて、自然検索でも上位表示できるようになったら広告費を下げていきます。
Amazon SEO評価を上げる最初のトリガーとして、まずは広告で露出するようにして商品を売っていきましょう。
スポンサープロダクト広告については、以下の記事をご覧ください。
商品ページの訴求力を高くする
商品内容そのままで商品をもっと売れるようにするには、商品ページの訴求力を高める必要があります。
いくら広告を活用して検索上位に表示させても、購入率が低ければ、いつになっても自然検索で上位表示されません。
要因としては狙うキーワードがターゲットから外れているか、商品ページの訴求力が低いかのどちらかです。
検索キーワードがターゲットから外れていなければ、商品ページの改善が必要になります。
売れる商品ページの作り方については、次の記事をご覧ください。
商品ページの訴求力と言えば、商品画像が最も重要になりますが、ブランド登録している人は商品紹介コンテンツ(A+)の利用も検討しましょう。
高評価のレビューを増やす
高評価のレビューが多ければ多いほど、購入率が高くなりますので商品が売れやすくなり、結果としてSEO効果が上がります。
商品画像や商品紹介コンテンツ(A+)などでは、お客様の声を掲載することはできません。
それだけに、高評価のレビューは訴求力を高めてくれるので、商品を販売したら、なるべく早く高評価のレビューが欲しいところです。
とはいっても、サクラレビューはAmazonの規約で禁止されており、アカウント閉鎖リスクを伴います。
しかし、なかにはレビューを増やす施策もあります。
1つは、「レビューリクエスト」です。
具体的には、セラーセントラルの画面から「注文⇒注文管理⇒注文の詳細」と進むと、「レビューをリクエスト」というボタンがあります。
ボタンをクリックすると、消費者にレビューリクエストのメールが届くようになっています。
もう1つは、ブランド登録している人であれば、「Amazon Vine 先取りプログラム」を利用するのも良いでしょう。
Amazon Vine 先取りプログラムは、Vineメンバーと呼ばれるトップレビュアーにレビューを依頼できるプログラムです。
実績のあるレビュアーによるレビューなので、かなり信憑性の高いレビューを得ることができます。
一方で、必ずしも高評価を付けてくれるわけではなく、低評価が付くことで逆効果になる可能性もあります。
登録手数料も最大22,000円かかりますが、好意的なレビューが期待できる商品であれば試してみると良いでしょう。
Amazon Vine 先取りプログラムの詳細については、以下の記事をご覧ください。
自社出荷よりFBA出荷にする
FBA出荷と自社出荷では、送料など特別な理由がない限り、FBA出荷を選びましょう。
送料無料で、遅くても翌日に商品が届くFBA出荷を選んだ方が、消費者から高評価レビューを得やすく、売上が上がりやすいです。
在庫を切らさず安定供給する
在庫切れを起こしてしまうと、販売することができなくなるので、結果的に検索順位も落ちていきます。
肌感覚になりますが、在庫切れはかなり露骨に検索順位に影響してきます。
在庫を多く抱えることも不安ではありますが、在庫切れにも十分注意して、余裕を持って在庫を補充するようにしましょう。
安定的に商品を供給できれば、自然検索順位も安定するので、長期的に商品が売れ続けます。
商品価格が適正で安定している
商品価格が適正で安定していた方が、自然検索の順位は安定しやすいです。
一時期、Amazon SEO対策のために商品価格を大きく下げて販売し、検索順位が上がってきたら値上げするような方法が出回っていたことがあります。
しかし、この方法では大きく値上げすると売れなくなることが多く、結果として自然検索順位が圏外まで落ちることがありました。
そもそも、価格だけで売上をコントロールすることには限界があります。
高すぎず、安すぎず、適切な価格設定をするようにしましょう。
例外的に、商品の売れ行きが悪く、SEO対策や商品ページを改善しても改善が見られない場合は価格を下げて売り切ることもあります。
スマホに最適化しておく
購入率を上げるという意味では、商品ページのスマホ最適化も意識しておきましょう。

スマホ最適化というけど、やっぱり商品画像は縦長にした方が良いの?
という質問がよくあります。
ただ、商品画像のサイズは、横1,000px×1,200pxくらいで問題ありません。

そこまで縦長というわけではないね
たしかに、正方形より少しだけ縦長くらいで、スマホ最適化のために縦長にしているとは言えません。
ほとんど正方形と言っても良いサイズですが、このサイズには根拠があります。
スマホでPC仕様のサイズで作られた商品画像と、スマホを意識して縦長に作られた商品画像を見比べてみましょう。

左の画像がPC仕様サイズで商品画像を作っており、右の画像がスマホを意識して縦長に商品画像を作っています。
正直、どちらが見やすいかと言われれば、ほとんど変わらないという方が大半ではないでしょうか?
むしろ、PCサイズの方が見やすいと感じた人もいるでしょう。
これは、Amazonの商品ページを閲覧する際、PCサイズで正方形に近いサイズだろうが、スマホを意識して縦長だろうが、縦のサイズは同じになるからです。
つまり、スマホを意識して縦長に作ってしまうと、縦長にしただけ縮小されてしまい、小さく表示されてしまうことになります。
しかし、それでも「スマホを意識して商品画像は縦長に作った方が良い」という意見もあります。
なぜかというと、商品画像をタップすると、次の図のようにスマホ仕様で作成した画像の方が大きく表示されるからです。

つまり、画像をタップしなければ通常サイズで作成した方が少し大きく表示され、タップすれば縦長に作成した方が大きく表示されます。
どちらも一長一短あるので、そこまでこだわる必要はないでしょう。
実際の商品サイズによって使い分けても良いかもしれません(縦長の商品は縦長サイズで画像を作るなど)
逆効果になる間違った4つのAmazon SEO対策

最後に、間違ったAmazon SEO対策についてお伝えします。
なかには、昔よく言われたAmazon SEO対策のノウハウもあるので、注意してください。
キーワードを詰め込みすぎる
先ほども言ったように、商品タイトルや商品仕様に、不自然にキーワードを詰め込むことは避けましょう。
具体的には、Amazonの商品名ガイドラインにあるように、「重複する情報、不要な同義語、または過剰なキーワードを商品名に含めないこと」という点です。
特に意味が重複するキーワード(お化けや幽霊、星やスターなど)は入れても意味がありませんし、消費者もタイトルを読みづらくなります。
また、過剰なキーワードを詰め込むと、AmazonのA10アルゴリズムでSEO評価が低くなり、検索上位に表示されにくくなります。
商品タイトルであれば、狙うキーワードを1~3個くらいにしておきましょう。
さくらレビューを依頼する
言うまでもないですが、レビューを増やそうとさくらレビューを依頼することはAmazonの規約違反です。
Amazonは、カスタマーレビューの信頼性を非常に重視しています。レビューを操作しようとした、または適用される契約条項もしくはAmazonのガイドラインに違反したとAmazonが判断した場合、Amazonは当該者のAmazonへのアクセスの即時停止または終了、レビューの削除、当該商品の出品削除を行うことがあります。 さらに、Amazonアカウントがレビューの不正操作に使用されたとAmazonが判断した場合、送金や支払いが保留になるか没収される場合があります。
※Amazon公式サイト「カスタマーレビューの不正操作防止ポリシー」
上記にあるように、レビューの削除や商品の出品削除はもちろんのこと、最悪Amazonアカウント閉鎖の要因になるので絶対にやめましょう。
Amazon スーパーURLを利用する
以前、AmazonスーパーURLでAmazonの検索エンジンを操作する手法が流行になりましたが、絶対にNGです。
スーパーURLとは、商品が特定のキーワードで検索されて購入されたと誤認させることができるSEOツールの一機能です。
例えば、「電動自転車」でキーワードを仕込んだURLを利用すると、検索流入でない消費者にも「電動自転車」で検索して商品を購入したことになるというものです。
そうすることで、「電動自転車」というキーワードで検索順位が上がりやすくなると考えられていました。
しかし、Amazonは公式に「スーパーURLは効果がない」と発表しています。
まったく意味がないばかりか、意図的に検索順位を操作したとみなされるリスクもあるので、スーパーURLの使用は控えましょう。
商品価格を乱高下すること
先ほどお伝えしたように、商品価格を乱高下するのもAmazon SEOでは逆効果です。
なるべく適正価格で安定的に販売していくようにしましょう。
最後に
以上、Amazon SEO対策について解説しました。
Amazon SEO対策は、自社商品を販売するうえでは、必要不可欠の施策となります。
大事なことは、適切な検索キーワードで商品ページを作成して(特にタイトル)、商品が売れるような施策を行うことです。
自然検索で上位に上がってくれば、広告に頼らなくても売れるようになるので、利益の向上につながります。
必ず、Amazon SEO対策については押さえるようにしましょう。
Amazon SEO対策などの具体的なノウハウについては、「Amazon国内OEM完全ガイド」でも紹介しています。
興味のある方は、ぜひご覧ください。
⇒⇒⇒「Amazon国内OEM完全ガイド」
最後までご覧いただきありがとうございました。
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